著者
大杉 成喜
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.28, pp.218-221, 2012-08-25

障害がより重度で身体をほとんど動かせない児童生徒を対象としたICT活用学習におけるエビデンスベースの実践研究(EBP:evidence-based practice)の方法を検討した.訪問教育担当教員への先行調査では,その実践において「スイッチ入力が随意なものか」「選択をどのように学習させるか」が問題として指摘されていた.アシスティブ・テクノロジー(Assistive Technology)先進国である米国ではスイッチ入力に関するアセスメント方法が開発されているが,より障害の重度の児童生徒については必ずしも十分とはいえない.これまで大杉・佐原(2006)はU-LAM(Universal Language Activity Monitor)を援用した日本語VOCAの使用記録フォーマット「J-LAM」によるAAC実証ベースの実証研究を提案してきたが,本稿ではより障害の重いスイッチ入力導入期の児童生徒に対して,その入力状況を詳細に記録する方法を提案し,その活用の方向性について論じた.
著者
大杉 成喜 岩切 昌大 肥後 祥治 オオスギ ナリキ イワキリ ショウダイ ヒゴ ショウジ Osugi Nariki Iwakiri Shodai Higo Shoji
出版者
熊本大学
雑誌
熊本大学教育学部紀要 人文科学
巻号頁・発行日
vol.61, pp.145-152, 2012-12-12

For evaluating the developing process of special needs education system at high school level in "P" prefecture, an attitude survey was carried out in 2011. Subjects of the survey were as follows, head teachers of each grade, school nurses, special need education coordinators, and head teachers of career guidance in each high school in "P" prefecture. The data was compared with the results of former surveys conducted in 2007 and 2009 at the same field. On the whole, we could not find out drastic changes at each question in all subject groups, expect school nurses. During two years, they were more concerned with making "individualized educational support plan" and "individualized instructional program". This result indicated that importance of the role of school nurse was getting bigger and bigger in the system of special needs education at high school level. Judging from the point of developing process of the system, many data from the survey in high schools were stay lower than data from compulsory education level. This is one we have to discuss about to promote special needs education in high school level.
著者
大杉 成喜
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.205-208, 2005

韓国の特殊教育の情報化(ICT活用)について現地調査を行い, 我が国の現状と比較した.両国の特殊教育制度, 教育情報化の方針は似ているが, 運用の実際では多くの相違点が見られた.重度・重複障害教育への対応に力点を置いてきた我が国に対し, 韓国は軽度障害への利用に力点を置き, 教育情報発信の量が多い.毎年特殊教育政策全体を分析・報告し次年度の具体的目標を明示する韓国のシステムを取り入れることで我が国の特殊教育情報化の推進が期待できる.
著者
渡辺 哲也 渡辺 文治 藤沼 輝好 大杉 成喜 澤田 真弓 鎌田 一雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.88, no.4, pp.891-899, 2005-04-01
被引用文献数
15

重度視覚障害者のコンピュータ利用を支援するスクリーンリーダには「詳細読み」という読み方が装備されている.これは, コンピュータで取り扱う文字を音声で一意に特定させるため, 各文字にそれぞれ異なる説明的な表現を割り当てたもので, 特に同音の漢字の区別に必須である.この詳細読みの一部にもとの漢字を想起しづらいものがあるという問題が提起されてきた.そこで, まず既存のスクリーンリーダ4種類から教育漢字1006字の詳細読みをテキストに書き起こし, その構成と語彙の観点から, もとの漢字の想起を困難にする要因を考察した.次に, スクリーンリーダを児童が利用した場合の問題を探るため, 詳細読みを聞いて想起した漢字を書き起こさせる実験を小学校で行った.その結果, 8割以上の詳細読みは50%以上の正答率を得た.他方で50%未満の正答率となった詳細読みを, 同じ漢字で正答率の高かった読みと比較・検討したところ, 児童の語彙範ちゅうにない説明語の使用が最も大きな要因であることが分かった.誤答の要因として次に多かったのは, 同音異字のある説明語の使用であった.
著者
渡辺 哲也 渡辺 文治 藤沼 輝好 大杉 成喜 澤田 真弓 鎌田 一雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.88, no.4, pp.891-899, 2005-04-01
被引用文献数
15

重度視覚障害者のコンピュータ利用を支援するスクリーンリーダには「詳細読み」という読み方が装備されている.これは, コンピュータで取り扱う文字を音声で一意に特定させるため, 各文字にそれぞれ異なる説明的な表現を割り当てたもので, 特に同音の漢字の区別に必須である.この詳細読みの一部にもとの漢字を想起しづらいものがあるという問題が提起されてきた.そこで, まず既存のスクリーンリーダ4種類から教育漢字1006字の詳細読みをテキストに書き起こし, その構成と語彙の観点から, もとの漢字の想起を困難にする要因を考察した.次に, スクリーンリーダを児童が利用した場合の問題を探るため, 詳細読みを聞いて想起した漢字を書き起こさせる実験を小学校で行った.その結果, 8割以上の詳細読みは50%以上の正答率を得た.他方で50%未満の正答率となった詳細読みを, 同じ漢字で正答率の高かった読みと比較・検討したところ, 児童の語彙範ちゅうにない説明語の使用が最も大きな要因であることが分かった.誤答の要因として次に多かったのは, 同音異字のある説明語の使用であった.