- 著者
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大浦 宏邦
- 出版者
- 一般社団法人 CIEC
- 雑誌
- コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
- 巻号頁・発行日
- vol.34, pp.32-37, 2013-06-01 (Released:2014-09-01)
ある授業方法の効果を測定する場合,授業方法以外の要因を統制した実験群と統制群を設けてPre-Postで調査を行う必要がある。しかし,教育の現場では十分な統制を行うことは困難であることが多く,逆因果や偽相関による偽りの教育効果が検出される可能性が残る。そこで本稿では,授業方法以外の要因が結果に及ぼす影響を除去する,統計的な方法を紹介する。具体的には重回帰分析に第三変数として統制変数を投入する方法と,質的な統制変数を用いて三重クロス集計を行う方法である。これらの方法を用いることでより的確に授業の効果を把握し,有用な知見を蓄積することができるであろう。