著者
太田 貴之 梅村 章
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.49, no.574, pp.382-387, 2001 (Released:2002-04-26)
参考文献数
8
被引用文献数
3 2

Parametric study is conducted to find the optimum condition of water rocket for long flight, provided that the tank volume is prescribed. The parameters considered in the present study are the initial air pressure, water volume fraction, empty rocket mass, launching angle and bottle diameter which significantly affect the flight performance of water rocket. First, we calculate the temporal changes in tank pressure, water and air issue speeds and thrust, on the basis of a simple physical model which has been experimentally validated. Then, this model is incorporated into the equation of motion to calculate the ballistic flight of water rocket with various parameter values. As a result, it is found that PET bottles in the market are one of the most suitable for use as the pressure tank of water rocket.
著者
太田 貴之
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.262, pp.28-42, 2013-02-28

20世紀末になり、グラフ理論に立脚したネットワーク科学は、コンピュータの発達やネットワーク研究に関わる人物の牽引により大きく発展した。ネットワーク科学は、交通、物流、情報通信、人間関係、生態系など社会に存在する様々なネットワークの解析に応用されている。学校教育において、ネットワーク科学が社会の諸現象に応用されていることを学習するのは意義があることだと考えられる。本研究では、ネットワークの一つとして都市内交通ネットワークを取り上げ、シミュレーション学習を取り入れた授業プランを作成した。そして、その授業を中学校の選択教科にて実践し、その有効性と課題を明らかにした。研究の結果、都市内交通ネットワークやネットワーク科学の社会への応用について、本授業が生徒に関心を深めさせたり、理解させたりすることに寄与したことが明らかになった 。千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第262集『社会とつながる学校教育に関する研究』 藤川 大祐 編"Research on School Education Connected with Society" Report on the Research Projects No.262
著者
太田 貴之 オオタ タカユキ 小池 翔太 コイケ ショウタ KOIKE Shota
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.249, pp.37-44, 2012-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第249集「社会とつながる教員養成に関する実践的研究」藤川大祐編"Practical Research on the Teacher Training Connected with Society" Report on Research Project No.249近年、コンピュータの処理能力の発達によって、情報工学は発展した。情報工学の一つに位置づけられる最適化問題は、巡回セールスマン問題やスポーツスケジューリング問題など、社会の諸問題を解決することに役立っている。中学生や高校生にとって、最適化問題が社会の諸問題に応用されていることを学習することは意義があると考えられる。そこで本研究では、最適化問題である「最長片道切符」を事例として取り上げ、中学生にタブレット端末(iPad2)を用いて問題などに取り組ませる授業プランを作成した。そして、その授業を中学校の選択数学「社会を読み解く数学」の中で実践し、その有効性と課題を明らかにした。その結果、本授業が生徒に情報工学の発展や最適化問題の社会での応用について興味を持たせたり、理解させたりすることに寄与したことが明らかになった。
著者
白谷 正治 寺嶋 和夫 白藤 立 佐々木 浩一 伊藤 昌文 杤久保 文嘉 斧 高一 後藤 元信 永津 雅章 小松 正二郎 内田 諭 太田 貴之 古閑 一憲
出版者
九州大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2009-07-23

本取り纏め研究では、プラズマとナノ界面の相互作用ゆらぎに関する学術的成果を統合・発展させて、より汎用性のある学術大系に結びつけることを目的としている。計画研究代表者を研究分担者として、各計画研究における研究成果を取り纏めるとともに、領域内連携により表れた3つの研究項目に共通する基本原理を統合して体系化する。基本原理の体系化に際しては、すべての研究に関する議論を一度に行うと議論が発散する可能性があるため、ゆらぎ・多相界面・バイオというテーマを設定した個別の研究会を開催し研究分担者が成果を統合した後、シンポジウム等で領域全体での成果統合を行った。平成26年度に取りまとめた、平成21-25年度に新学術領域で得られた成果の概要は以下の様に要約される。これらの成果を成果報告書およびホームページで公開した。ゆらぎに関しては、超高精度トップダウンプロセスの確立(ゆらぎの制御)について、エッチングプラズマに関する実験とシミュレーションの研究グループが連携して、エッチング表面形状揺らぎの機構を解明した。ここでは、揺らぎ抑制法について、従来の物理量を一定にする方法から、物理量に制御した揺らぎを与えて抑制する方法へのパラダイムシフトを起こす事に成功した。また、高精度ボトムアッププロセスの確立(ゆらぎの利用)では、超臨界プラズマに関する実験とモデリングの研究グループの連携により、超臨界プラズマにおける密度ゆらぎ機構を解明し、従来法では得る事ができない高次ダイアモンドイドの合成に成功した。予想以上の顕著な成果として、気液プラズマに関する実験とモデリングの研究グループの連携により気液界面プラズマにおいてナノ界面が存在することを発見した(多相界面プラズマ)。また、高いインパクトを持つ成果として、バイオ応用プラズマ関連の研究グループの連携により、大気圧プラズマ反応系の世界標準を確立することに成功した。