著者
上野 信行 奥原 浩之
出版者
県立広島大学
雑誌
県立広島大学経営情報学部論集 (ISSN:18827985)
巻号頁・発行日
no.7, pp.191-202, 2015-02

内示生産システムは,製造開始に先立って取引先から入手できる内示情報を生産に活用する仕組みであり,製品仕様の多様性とリードタイムの短縮,コスト削減等を図るものである。すでに,内示生産システムについて特性の明確化,生産管理方式の分類および生産計画法の提案が行われてきている。近年では,種々の業種・業態のなかで内示生産システムの様々なバリエーションも見出されている。また,リスク意識の高まりとともに,レジリエンスの向上に向けた取組も重要である。そこで,本論文では,種々の業種・業態にみられる内示情報の提示パターン,内示注文と確定注文のブレパターンについてのいくつかのバリエーションを示し,かつ,レジリエンス向上のために従来では,考慮されることが少なかった注文の充足不可能性などのリスクを把握する指標について考察を行う。最後に,内示生産システムを規定する基本属性項目を更新し,体系化を図る。In 'NAIJI' production planning system,advanced demand information which is called 'NAIJI' plays an important role for suppliers to produce customer's products in advance to delivery due date. And they realize the cost down, the variety of the product specification and shortening of the lead time. Recently, various variations of 'NAIJI' production planning system are found out and a production system with resilience against risks is indispensable.In this paper, therefore, we show some variations about 'NAIJI' production planning system for sending 'NAIJI' information to suppliers and the difference of order quantity between 'NAIJI' and firm order. Wewill investigate their impacts to production management and purchasing. Finally we will update the key items in order to classify the 'NAIJI' production planning system.
著者
北川 源四郎 椿 広計 藤田 利治 津田 博史 西山 慶彦 川﨑 能典 佐藤 整尚 土屋 隆裕 久保田 貴文 藤田 晴啓 奥原 浩之 村上 政勝 片桐 英樹 宮本 道子 曽根原 登 冨田 誠 笛田 薫 蓮池 隆 宮原 孝夫 安藤 雅和
出版者
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(新領域融合研究センター及びライフサイ
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では,科学的情報収集に基づく社会価値選択,価値を決定する構造モデル導出,価値のモデル上での最適化,最適化された価値の社会への還元からなる情報循環設計を科学的政策決定の統計数理科学的枠組みと位置づけ,政策の科学的決定に資する統計数理体系構築を目的とした.本研究を通じて,公的ミクロ情報分析統計基盤の確立,情報循環加速ツールの開発,時空間可視化ツールの開発を達成し,同成果を自殺予防対策研究,観光政策研究,産業環境政策研究に応用し,それぞれの政策立案に資する新たな知見を得るとともに,データに基づく政策を提言した.