著者
安東 由則
出版者
日本教育社会学会
雑誌
教育社会学研究 (ISSN:03873145)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.99-116, 1997-05-15 (Released:2011-03-18)
参考文献数
57
被引用文献数
1 1
著者
安東 由則 西尾 亜希子 中尾 賀要子
出版者
武庫川女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

トランスジェンダー(以下TG)の生徒・学生に対する理解、学校生活や進学・就職における支援が喫緊の課題となり、大学でもようやくその取り組みが始まった。とりわけ女子大学では、TG学生の受け入れの有無や許可基準など、早急に検討すべき課題がある。本研究はTG学生に焦点を絞り、先進的な取り組みを行っているアメリカの女子大学・共学大学の現地調査を行い、入学基準や入学後のサポート等の事例収集と聞き取りを実施する。国内の女子大学や先進的な共学大学における事例収集とインタビューを通して課題を把握する。これらを総合して、日本の大学、とりわけ女子大学がTG学生の支援・環境づくりをするための基礎モデルを提供する。
著者
安東 由則
出版者
武庫川女子大学
雑誌
武庫川女子大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:09163115)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.85-95, 2002

The aim of this paper is primarily to examine the developing process of making "nation" through military drill at schools in the Meiji Era, Japan. The present author focused on Arinori Mori, the first Minister of Education, who introduced military drill into the boys' secondary schools and promoted it enthusiastucally. Mori had realised the importance of physical training in education since his youth, but hadn't show it. Whereas, in 1879, he insisted on "Kyoiku-ron", which proposed an introduction of military drill into modern schools. It is hypothesized that Mori wrote "Kyoiku-ron" as a counterplot against "Kyogaku taishi" written by Eifu Motoda. And following is discussed. Mori had an strong idea that people couldn't be secured human natural rights without the independence of their "state". People must have a great deal of duty to devote to "state" for keeping the state independence. The loyalty to "state" of people should be regarded as a system, not involving morality. And military drill at schools should be considered as a desirable means to make "nation" without violating human natural rights.
著者
田中 孝彦 安東 由則 上田 孝俊 倉石 哲也 福井 雅英 筒井 潤子 山内 清郎 影浦 紀子 渡邉 由之 間宮 正幸 早川 りか 西堀 涼子
出版者
武庫川女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では、複数の地域で教師と教師教育者からの継続的な聴きとりを重ねた。その結果の概略は次のとおりである。①多くの教師が、子どもの生存・発達・学習への要求に応える援助的・教育的実践を、父母・住民・援助職と共に模索している。②教師教育の現場では、学び手が福祉・医療・心理臨床などの諸分野で蓄えられてきた子ども理解の経験・洞察を摂取できるように、子ども理解のカリキュラムの開拓の試みが始まっている。③教師教育者の間では、自らの人間的・専門的な成長のための自己教育についての関心が徐々に熟してきている。そして、これらの聴きとりをもとに、子ども理解のカリキュラムの構築にかかわる諸課題の理論的検討を試みた。