著者
鈴木 竣丸 宮崎 佳典
出版者
特定非営利活動法人 日本e-Learning学会
雑誌
日本e-Learning学会誌 (ISSN:13490192)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.53-61, 2019-10-28 (Released:2019-10-28)

For the practice of an extensive reading of English texts, it is thought that keeping providing texts with learners' suitable levels seems desirable. Because the difficulty of texts is more or less influenced by the percentage of unknown words in them, recording the status of "known / unknown" of words for individual learners is one of the key issues. On the other hand, it is obviously burdensome and time-consuming to record the information of a large number of English words. In this paper, the authors have devised an algorithm to estimate the "known / unknown" status of words in SVL12000 wordlist for individual learners. A simulation was also conducted using the real data for the comparison with other algorithms. The result shows that it worked out well for some learners though there still exist drawbacks of the algorithm.
著者
徳見 道夫 冨浦 洋一 田中 省作 宮崎 佳典 小林 雄一郎
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

科学論文の執筆や論文の読解において求められる重要な英語語彙は,分野や組織によって異なるため,分野や部局等の組織別に選定されることが望ましい.本研究は,近年,大学などの主要な研究機関で整備されている機関リポジトリ(自機関の著作物を電子アーカイブし公開するオンラインデータベース)を活用し,大学・部局別の重要語彙リストを効率的に作成する方法を提案した.実際に,九州大学を対象として,提案手法による部局別重要語彙リストを作成し,その有用性を確認した.
著者
小笠原 正彦 宮崎 佳典
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.711-712, 2009-03-10

現在のwebの特徴としてブログなどユーザーの手による参加が挙げられる.現在のブログは様々な機能を持っているが,数式に関してはプレーンテキストによる一次元記述か,画像化して添付ファイルとして載せる方法など直接二次元表記を行うことができない.本稿では, Javaアプレットを用いて二次元記述可能な数式作成支援ツールを開発し,ブログシステム上への実装を行った.また,ブログシステムヘの数式の反映については,数学用マークアップ言語であるMathMLを利用し,作成された数式に関する情報を維持可能とした.
著者
渡部 孝幸 宮崎 佳典
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.1417-1427, 2015-05-15

数式は多くの科学分野において広く用いられているものであり,電子的な文書中に記述されることも多い.電子的な文書の特長として,検索を行うことができるという点があげられる.しかし,数式の検索を行うことは容易ではない.なぜなら数式では,通常の言語とは異なり,文字が二次元的に配置されるためである.そこで本研究では,二次元的な文字の構造に対して文字列のパターンマッチング(文字列探索)に基づく検索を行うことで,文書から特定の数式が記述された箇所を見つけ出す,文書内検索の機能を実現する手法を提案する.また,本研究で提案する手法は,数式のパターンマッチングにおいて正規表現を利用することも可能である.正規表現を用いることで,複雑なパターンを処理することが可能となり,検索の利便性が飛躍的に向上する.さらに,パターンにマッチした数式のハイライト表示および数式の置換の実装についても述べる.
著者
田中省作 冨浦洋一 宮崎佳典 小林雄一郎 徳見道夫
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.83-85, 2013-03-06

科学論文などの英語(EAP)には,EGPとよばれるような一般的な英語とは異なる表現や構成が求められる.さらに,それらは分野によっても大きく異なることが知られており,分野ごとの学術表現リストの作成はEAPにおける重要な課題の一つである.本研究では,近年,多くの研究機関で整備されつつある自組織の研究者が執筆した著作物を電子的に蓄積・公開しているデータベース・機関リポジトリに着目する.それらのデータを活用することで,当該機関が扱う研究分野に依拠したような,従来よりも粒度の細かい部局別の英語学術表現リストの効率的な作成支援を試みる.