著者
松尾 政輝 坂尻 正次 三浦 貴大 大西 淳児 小野 束
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.303-312, 2016

<p>Although many computer games had become diversified in recent years, a lot of effort and ingenuity is needed to produce games that persons with a total visual impairment can enjoy. On the other hand, some games for visually impaired persons have been developed. However, games that use only auditory information present challenges for sighted persons. Unfortunately, no games exist that both sighted and visually impaired persons can enjoy together. It is difficult for visually impaired persons to play the same game with sighted persons and for sighted and visually impaired persons to share a common subject. In this paper, we aim to develop a accessible action roll playing game (RPG) that both sighted and visually impaired persons can play using their dominant senses including visual, auditory and tactile senses. To develop the game, we also develop a field creation tool for a game developer with visual impairments, and provided an integrated game development environment for them. In this paper, we describe the development and reflections of the accessible action RPG and our game development environment.</p>
著者
市場 大亮 三浦 貴大 坂尻 正次 大西 淳児 小野 束
雑誌
研究報告アクセシビリティ(AAC) (ISSN:24322431)
巻号頁・発行日
vol.2016-AAC-2, no.13, pp.1-4, 2016-11-25

コンピュータゲーム内の視覚 ・ 聴覚 ・ 触覚など多感覚コンテンツの充実に伴い,視覚障害があっても結果的に遊べるゲームが増加している.しかし,視覚的な提示情報を把握可能な弱視者であっても,時にプレイが困難になるケースが多々あり,アクセシビリティの不十分さを感じざるを得ない.また,ゲームにおけるアクセシビリティは再検討される課題となっているが,弱視者に焦点を当ててアクセシビリティ上の問題を詳らかにした例は少ない.このため,本研究の目的を,弱視者が現在のコンピュータゲームをプレイする上での問題点を明らかにすることと設定した.特に本論文では,弱視者に対してコンピュータゲームのプレイ状況等について小規模ながらアンケート調査を行い,彼らの抱えている問題点をまとめた.結果より,弱視者の多くがプレイするジャンルや,プレイしやすい要因,ゲーム改善要望がまとめられた.また,視覚的不便さに対する方策についても明らかにした.
著者
松尾 政輝 坂尻 正次 三浦 貴大 大西 淳児 小野 束
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.303-312, 2016 (Released:2016-09-09)
参考文献数
39

Although many computer games had become diversified in recent years, a lot of effort and ingenuity is needed to produce games that persons with a total visual impairment can enjoy. On the other hand, some games for visually impaired persons have been developed. However, games that use only auditory information present challenges for sighted persons. Unfortunately, no games exist that both sighted and visually impaired persons can enjoy together. It is difficult for visually impaired persons to play the same game with sighted persons and for sighted and visually impaired persons to share a common subject. In this paper, we aim to develop a accessible action roll playing game (RPG) that both sighted and visually impaired persons can play using their dominant senses including visual, auditory and tactile senses. To develop the game, we also develop a field creation tool for a game developer with visual impairments, and provided an integrated game development environment for them. In this paper, we describe the development and reflections of the accessible action RPG and our game development environment.
著者
小野束 江川雄毅
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.880-890, 2004-03-15
参考文献数
7
被引用文献数
3

デジタルコンテンツの著作権保護手段として電子透かしが用いられている.しかし,最近は不正コピーの形態も変化しつつある.デジタルデータを不正にコピーする問題以外に書店などでカメラ付き携帯電話により書籍のコンテンツを無断撮影することが社会問題となっている.本論文ではこのような印刷物からの画像撮影に対して抑止力として電子透かしが利用できるか否かを主眼に,印刷耐性のある電子透かしの提案と問題点について検討した.A digital watermark is used as a copyright protection of digital contents. However, illegal copy tools are changing and developing recently. These becomes such a social problem as taking a picture of the book without permission by using the cellular phone with the camera in the bookstore. In this study, a digital watermarking scheme which is robust against such pictures is proposed. Moreover, the watermark is examined for the robustness when the scheme is applied to the image of printed media.
著者
伊藤 裕二 成島 朋美 三宅 輝久 大越 教夫 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:24354856)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.8-13, 2010-12

近年、教育現場のICT化に伴い、グループウェアなどのWebアプリケーションが導入されているが、視覚障害者がユーザーとなる場合、見え方の多様性に対応する必要がある。現在は、弱視者対応の画面表示機能を有する既製アプリケーションに既製スクリーンリーダーによる読み上げ機能を組み合わせて対応するのが主流であるが、読み上げを詳細に制御できないためシステムとしては不完全である。そこで、我々はサーバー・クライアント協調設計による音声読み上げと画面表示カスタム化による情報保障機能を備えたWebプラットフォームの開発を試みた。このプラットフォームを用いることで、視覚障害者向けオンライン教材配信システム、テストシステムなどの開発が容易になると考える。
著者
熊澤 明 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:18818587)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.43-47, 2007-03

テレビゲームは視覚を用いて楽しむことが前提である。にもかかわらず視覚障害者が市販テレビゲームを楽しむ実例がある。少なからず、市販テレビゲームの中に開発者が意識しない間に情報補償が実装されている可能性がある。我々は市販ソフトのどのような条件が情報補償となっているかについて実験的に評価調査を行った。この条件を明確にすることができれば視覚障害者が楽しむことのできるテレビゲームも増加し晴眼者と同じ次元で楽しむことが可能になる。
著者
松尾 政輝 三浦 貴大 坂尻 正次 大西 淳児 小野 束
雑誌
研究報告アクセシビリティ(AAC) (ISSN:24322431)
巻号頁・発行日
vol.2016-AAC-2, no.12, pp.1-4, 2016-11-25

これまで晴眼者と視覚障害者がともに利用可能なアクション RPG (ロールプレイングゲーム) を開発してきた.このゲームは,画面情報を音や触覚を用いて提示することで,視覚障害の有無によらず利用できるものであった.また,全盲者も音情報を用いてゲーム用の地図を作図可能な地図エディタを開発した.このゲームシステムを発展させ,よりリアルタイム性が高く,複数人での同時プレイが可能な横スクロールアクションゲームを開発したので,その内容を報告する.
著者
池部 実 三宅 輝久 大越 教夫 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.37-42, 2012-03

教育におけるICT 活用のためグループウェアやe-Learning などのWeb アプリケーションが導入されている。本報告では、視覚障害者のWeb アプリケーションへのログインなどにおいて、アクセシビリティ向上を目指し、学生証・職員証などのIC カードを用いたWeb アプリケーションへのログイン方法を検討し、IC カードによるログイン可能なWeb アプリケーションを実現するためのシステム設計、実装について述べる。保健科学部に設置されている共同学習室のPC や、ノートPC に付属しているFelicaリーダを用いて、容易にWeb アプリケーションへログインし利用することを目的として、Moodleの改良を実施したことを報告する。
著者
熊澤 明 小野 束
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:18818587)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.43-47, 2007

テレビゲームは視覚を用いて楽しむことが前提である。にもかかわらず視覚障害者が市販テレビゲームを楽しむ実例がある。少なからず、市販テレビゲームの中に開発者が意識しない間に情報補償が実装されている可能性がある。我々は市販ソフトのどのような条件が情報補償となっているかについて実験的に評価調査を行った。この条件を明確にすることができれば視覚障害者が楽しむことのできるテレビゲームも増加し晴眼者と同じ次元で楽しむことが可能になる。