著者
山下 真里
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.33-48, 2013-10-01

「銭」の異体字「[セン]」について,字体の出現・衰退時期と盛衰要因を考察した。字体の出現・衰退時期を手書き文書によって調査した結果,「[セン]」は明治5, 6年頃から出現し,昭和20年代後半以降に衰退することが明らかになった。このような「[セン]」の盛衰は貨幣制度の変化及び物価の上昇に伴う「銭」の使用頻度の変化によって引き起こされたものである。「銭」は明治4年に貨幣単位に採用されると使用頻度が増加したが,物価の上昇によって次第に使用頻度は減少し,昭和28年に金銭単位「銭」が廃止されると頻度の減少は決定的なものとなった。このような「銭」の頻度から見た盛衰時期と,文書調査結果における「[セン]」字の盛衰時期はほぼ一致することから,「[セン]」字の盛衰要因の一つに貨幣制度の変化及び物価の上昇があると考えられる。
著者
北村 明彦 木山 昌彦 野藤 悠 山岸 良匡 横山 友里 谷口 優 清野 諭 新開 省二 西 真理子 村木 功 阿部 巧 山下 真里 陣内 裕成
出版者
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

地域住民の疫学研究により、生活因子(身体活動、食事、喫煙、飲酒、精神的ストレス等)、医学的因子(脳卒中、心疾患、動脈硬化、メタボリックシンドローム等の生活習慣病、及び低栄養、サルコペニア、認知機能低下、うつ等の老年症候群)、社会的因子(社会参加、近隣・地域との交流、ソーシャルサポート等)がフレイルの発症に及ぼす影響を中年後期、前期高齢期、後期高齢期の年齢層別に明らかにする。