著者
合志 清一 苗村 昌秀 和泉 吉則 山口 孝一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-I, 通信I-情報通信システム・理論 (ISSN:09151877)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.290-298, 1993-03-25

本論文は,MUSE方式の色信号処理に関するものである.動画領域の画質を改善するために色差信号をフレーム単位で処理する新手法を提案すると共に,コンピュータシミュレーションの結果について述べる.提案する手法を用いると色差信号の2次元伝送可能帯域が2倍となり画質が向上する.本手法は現行のエンコーダおよびデコーダに導入することも容易であり,現行のMUSEシステムとのコンパチビリティも保たれている.
著者
合志 清一 苗村 昌秀 山口 孝一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.7, pp.7-12, 1992-01-24

This paper describes a new signal processing method for motion area of MUSE system. It enbles us to realize better picture quality. The point of this method is to apply an inter-field singnal processing to motion area. Using motion pictures, we have done a computer simulation about it and have got a good resulut. It is easy to adopt it for the MUSE encoder and decoder.
著者
苗村 昌秀 和泉 吉則 合志 清一 山口 孝一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.15, no.46, pp.25-30, 1991-08-22
被引用文献数
2

In MUSE, pictures' resolution depends on the characteristics of filters such as pre-filters and interpolating filters, and moving pictures have lower resolution than still pictures. We are trying to improve moving pictures' resolution. Extension of the fiters' passband and implementaion of a vertical low-pass filter have been simulated with computer in order to investigate the improvement of moving pictures' resolution. As a result, we have found that we can improve moving pictures' resolution with little disturbance caused by aliasing and ringing.
著者
合志 清一 和泉 吉則 苗村 昌秀 福田 淳 岩館 祐一 山北 淳 山口 孝一 二宮 佑一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.1573-1584, 1994-12-20
被引用文献数
3

現在, 1日10時間の実用化試験放送が行われているハイビジョンは, その開発から7年が経過している.ハイビジョンの画質は, その審議過程からも明らかなように充分なレベルにある.しかし, 高画質化は時代の趨勢とともに, 常に求められる要求である.我々は, 現在までに動領域の解像度を向上させる手法について検討を進めてきた.今回, これらの検討結果を踏まえ, 静止領域の解像度を向上, 折り返しの低減等も考慮して, 高画質化エンコーダおよび高画質化デコーダを試作した.この新信号処理方式は, 現行処理方式と比較して画質が向上するだけでなく, 現行受信機とも良好な互換性を保っている.
著者
難波 直彦 若松 千秋 山口 孝一
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.203-210, 1983-03-15

1.かんがい用調整池の水平ブランケットに粘性土を用いる場合, 地盤の沈下による変形に対する安定性を検討する方法として, 地盤土にWinkler-modelをあてはめた地盤反力法の適用を検討した.2.境界条件として, イ)両端固定, ロ)一端固定他端移動, ハ)一端固定他端自由の3種をとり, それぞれについての解を求めた.解に含まれる4つの積分定数C_i(i=1〜4)の無次元量G′_iについて, それぞれが無次元数αLに対して示す変化を調べ, αL≧7では境界条件いかんにかかわらず, 同じ結果(C′_1=C′_2=0,C′_3=C′_4=-1)を与えることを明らかにした.3.境界条件とαLの違いによるたわみと曲げモーメントとの軸方向の分布を比較した.αLが小さいときには, 境界条件による違いが目立つが, αLが大きいときには固定端からはりの中央部まで, ほとんど差異が無い.4.地盤, ブランケット材および荷重について一定の仮定を設け, 絶対値最大曲げモーメントの生じる固定端断面での曲げ引張り応力を調べた.はりの変形係数Eをパラメーターとし, 地盤反力係数kに対する最大曲げ引張り応力σ_tの関係を示した(Fig.10).5.安定条件を明らかにするため, ブランケット材として用いられた粘性土の曲げ試験, 一軸圧縮試験を行い, 限界応力, 変形係数の値を求め, 前項のFig.10に対比して, 限界条件の例を示した.6.上記の実例の施工実績を検討し, この方法による安定解析の可能性を明らかにしたが, 地盤反力係数kの決定法に, なお問題が残されている.