13 0 0 0 OA MUSE 方式

著者
二宮 佑一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.823-830, 1988-08-20 (Released:2011-08-17)
参考文献数
9
著者
二宮 佑一 大塚 吉道 和泉 吉則 合志 清一 岩舘 祐一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.468-477, 1988-05-20

ハイビジョン(高品位テレビジョン)の実用化を進めるにあたっては, 放送に用いる信号伝送方式の確立が必要である.NHKが開発した12GHz帯の放送衛星を用いてハイビジョン放送を実施する目的で開発したMUSE(Multiple Sub-Nyquist Sampling Encoding)は, 実際に運用中のBS-2b(放送衛星-2b号)を用いた実験をくり返し, その実用性が確かめられた.本論文ではハイビジョン衛星放送の要件を論じ, それに適合するMUSEの原理, 構成, 機器開発について述べる.MUSEは実用性を重視した固定サブサンプリング伝送方式であり, 極めて簡単なシステムではあるが, 高い画質を保ってハイビジョン画像を8.1MHzのベースバンドに帯域圧縮できる.MUSEの開発によりBS単一チャンネルで放送することが可能になった.
著者
合志 清一 和泉 吉則 苗村 昌秀 福田 淳 岩館 祐一 山北 淳 山口 孝一 二宮 佑一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.1573-1584, 1994-12-20
被引用文献数
3

現在, 1日10時間の実用化試験放送が行われているハイビジョンは, その開発から7年が経過している.ハイビジョンの画質は, その審議過程からも明らかなように充分なレベルにある.しかし, 高画質化は時代の趨勢とともに, 常に求められる要求である.我々は, 現在までに動領域の解像度を向上させる手法について検討を進めてきた.今回, これらの検討結果を踏まえ, 静止領域の解像度を向上, 折り返しの低減等も考慮して, 高画質化エンコーダおよび高画質化デコーダを試作した.この新信号処理方式は, 現行処理方式と比較して画質が向上するだけでなく, 現行受信機とも良好な互換性を保っている.
著者
二宮 佑一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.93, no.288, pp.1-8, 1993-10-22

次世代テレビジョン放送に関する最近の動向について簡潔に紹介する。特に重要な動きはMPEGでの規格化、米国ATVでの地上ディジタルテレビ放送の標準化に向けたグランドアライアンス、我が国に於けるMUSEによるハイビジョン放送の実施等である。また、特にLSI開発に関係が深い重要な要素的技術の中で最近話題になっている幾つかに関して、概要を説明する。DCT、MC-DCT、誤り訂正符号、符号化変調方式、MUSEの高画質化等はいずれもVLSIの開発なくしては実用化しえない。最後にシステムサイドから、半導体開発への期待と若干の希望を述べる。
著者
二宮 佑一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.129-135_1, 1981-02-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7

高品位テレビの信号をディジタル信号に変換する目的のA/Dコンバーターを開発した.方式は, 3段の直並列形で, 各部で発生する直流ドリフトを除去する安定化回路を持っている.試作器は, 入力周波数24.3MHzにおいて正常に動作する等, 総合的に見て, 高品位テレビ用A/Dコンバーターとして充分使用し得るものである.
著者
大塚 吉道 二宮 佑一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.949-955, 1985

テレビ信号の高能率符号化方式に動き補正フレーム間符号化方式がある.この方式は, 画像に動きがあっても高い画質を保って高能率な符号化が可能であるが, フェードチェンジには効果がなく, 著しく符号化能率が低下し画質劣化が目立つようになる.そこで, 時間方向の2次予測 (フェード予測) を開発し, 動き補正フレーム間符号化装置に導入し画質改善を図った.一般に高次の予測を行うと, 1次予測に比較して符号化誤差が増える欠点がある.この対策として, 予測信号にノイズリダクションフィルタをかけているのも本方式の特徴である.実際のフェードチェンジ画像を用いて, フェード予測とフレーム予測の比較を行った実験では, フェード予測の有効性の高さを立証でき, 16Mb/sの符号化実験では, フレーム予測に比較して, この期間の画質を大幅に改善できた.
著者
二宮 佑一 大塚 吉道
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.10, pp.956-962, 1985
被引用文献数
1 1

フレーム間符号化等ですでに開発されている動き補正技術を応用した動き補正型ノイズリデューサについて述べる.ノイズリデューサのフレームメモリーの出力信号に動き補正を加えることにより, 現入力信号とそれ以前の信号との間の位置ずれをなくすことができる.したがって, 動き補正型ノイズリデューサにおいては, 従来型のノイズリデューサで問題になっていた, 動きエッジ部の動きぼけあるいはノイズの残留等を防ぐことができ, 良好な画質を得ることができる.動き補正フレーム間符号化の実験装置を改修することにより, 実時間で動作する動き補正型ノイズリデューサの実験機を製作した.その結果, 動き補正をノイズリデューサに導入することの有効性が確かめられた.なお, 実用装置を製作する場合の従来方式のノイズリデューサに比べた回路規模の増大はわずかである.
著者
二宮 佑一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.129-135, 1981-02-01

高品位テレビの信号をディジタル信号に変換する目的のA/Dコンバーターを開発した.方式は, 3段の直並列形で, 各部で発生する直流ドリフトを除去する安定化回路を持っている.試作器は, 入力周波数24.3MHzにおいて正常に動作する等, 総合的に見て, 高品位テレビ用A/Dコンバーターとして充分使用し得るものである.