2 0 0 0 OA 都督制の成立

著者
山口 正晃
出版者
東洋史研究會
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.60, no.2, pp.243-270, 2001-09-30
著者
山口 正晃
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

半索動物と棘皮動物は歩帯動物クレードの姉妹群で、三体腔性の幼生を共有する。半索動物は幼生プランを引きつぐ。一方、棘皮動物は成体原基の中で五放射体制をつくり、稚虫へと変態する。半索動物外胚葉の前後軸にそったパターン化を制御する遺伝子のウニ相同遺伝子を単離し、比較発現解析した。ウニ成体原基の外胚葉で発現するのは、ギボシムシの襟外胚葉相同遺伝子のみで、その発現は放射水管を覆う歩帯外胚葉領域に制限されていた。棘皮動物は、共通祖先から吻と胴を失い、襟からの放射状突起伸長によって進化したことを提唱する。一方、Hox複合体の共線的発現は、棘皮動物の前後軸は成体の口-肛門軸であることを示唆する。
著者
山口 正晃
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.233-259, 2018-04-01

This paper aims to clarify part of the situation where so-called "Chinese Buddhism" is established, by analyzing the currency situation of "Fo-ming jing 仏名経". Chinese Buddhism was established mainly in the Chang'an 長安 Buddhist circle led by the Sui 隋 Tang 唐 Dynasty. At the time, the Buddhist church repeatedly created a catalog of sutras to arrange Chinese-translated Buddhist scriptures and tried to establish authority by creating a system called "Tripitaka 大蔵経". There are also many Buddhist scriptures that were culled out during the process, the influence of which is also strongly seen in the "Fo-ming jing 仏名経". Originally, in Dunhuang 敦煌, a unique Buddhist world spread and from the Sui 隋 to midway through the Tang 唐 period, the influence of the Chang'an 長安 Buddhist world was accepted, although limited. The Nara 奈良 dynasty in Japan was far more strongly influenced by the Chang'an 長安 Buddhist world than the Dunhuang 敦煌, but common elements with Dunhuang also emerge. It was found that one variety of "Fo-ming jing 仏名経" didn't spread in Chang'an 長安 Buddhist circle, but spread to both Dunhuang 敦煌 and Japan. From here, we can see how the Buddhist world in the private sector, which is closer to common people, has spread widely around the "orthodox" Buddhist world by the Chang'an 長安 Buddhist world.
著者
桑島 正倫 大河原 誠治 都築 雅人 山口 正晃 松野 繁洋
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.787-791, 2009-06-16
参考文献数
3

ディーゼル車から排出されるPMとNOxの同時低減用に独自のDPNR触媒を開発してきた。PMは従来の重量規制に加えて新規に排出個数も規制されるため粒子数低減技術の確立が急務であった。本研究では触媒細孔構造とPM粒子捕集との関係を明確にし、細孔径20μm以上の従来コージェライト基材でもコート材の制御でPM粒子数規制に対応可能とした。
著者
山口 正晃
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.1-36, 2017-06
著者
山口 正晃 Masateru YAMAGUCHI
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.11-45, 2016

三国魏において制度化された都督制は、若干の変化を見せながらも、次の西晋王朝まで大枠としては変更なく受け継がれた。その制度上の特徴について明らかにすることが、本稿の主題である。具体的には、(1)魏晋期都督制の制度内容について最もまとまった記述のある『晋書』職官志の分析、(2)都督制に付随する「節」という権力標識から見た都督制の成立経緯、(3)都督制の実際の運用状況、(4)軍隊組織における都督の位置づけという四つの視点から、検討を加える。その結果、都督制が将軍の地位下落を契機として出現した制度でありながら、実際にはその制度上の基盤は却って将軍に存すること、すなわち都督とは独立した官職ではなく、将軍が持つ「肩書き」であることが判明した。この結論は、二つの点において先行研究に対する独自の意義を有する。一つは、漢末三国に将軍号が虚号化して軍事長官の座から転落したという従来の理解に釘を刺し、西晋期まで「一軍」の長官としての地位はなお保っていたことを指摘した点。いま一つは、一部の研究者に見られる都督の主体を刺史・太守と見なす誤解を正し、現実に刺史・太守が都督を兼任する場合はあるものの、それは将軍号を持つ刺史・太守であって、制度的に都督が付与されるのはあくまでも将軍に対してであることを論証した点、である。
著者
山口 正晃
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
2004-03-23

新制・課程博士