著者
林 卓磨 妙中 雄三 樫原 茂 奥田 剛 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.45-50, 2009-02-24

小型無線デバイスが互いに無線接続したモバイルメッシュネットワークの構築が望まれている.しかし,モバイルメッシュネットワークは端末が移動するため確実にデータ配送を行うことが課題である.これまで,無線メッシュネットワークにおいてデータの配送効率を向上させる手段として,Opportunistic Routingとネットワークコーディングを組み合わせたMOREが提案されている.しかし,MOREは固定の無線メッシュネットワークを対象としており,端末の移動は考慮していない.本論文では,モバイルメッシュネットワークにおいて,移動端末に対して確実かつ効率的にデータ配送を行うための通信方式の提案を行う.また,本提案方式の有効性を示すために,提案方式とMOREをシミュレータ上に実装し評価する.
著者
知念 賢一 吉田 豊一 山口 英 香取 啓志
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.925-930, 1997-06-20
被引用文献数
6

Recently, the Internet has become a popular communication medium in which various kinds of information can be provided with world-wide coverage. Interactive information services through the Internet are also expected. The TV community is now trying to develop a new service model of TV broadcasting merged with interactive information services like the WWW over the Internet. In this paper, we report an experiment on a multimedia information service about a 14-day baseball championship as an attempt to merge the Internet with TV broadcasting. We designed a new feed system for the Internet since conventional systems are not suitable for feeding multimedia information to the Internet. This paper compares TV broadcasting and information services on the Internet, presents the design concept of our new feed system, and analyzes it through the experiment.
著者
種田 良子 横山 輝明 樫原 茂 奥田 剛 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.650, pp.7-12, 2006-03-03

近年,企業や大学などのイントラネット上では,グループウェアを用いた文書共有が行われている.しかし,共有される電子文書の量は増加の一途を辿っており,ユーザの検索負荷の増加を招いている.この問題を改善するためにさまざまな検索手法が提案されているが,キーワードによる検索は,キーワードが使用される分野や登場する文脈において異なる意味を持つ.そのため,このようなキーワードの多義性により生じる不要な検索結果を減らすことが重要となる.そこで,本研究では,キーワードの多義性による不必要な検索結果を削減し検索精度を向上させるための手法として,ユーザクラスタリングを用いた検索システム,DOCUSEUCを提案する.提案システムでは,ユーザの所有している文書に基づいてユーザ間の類似性を算出し,ユーザのクラスタリングを行う.そして,ユーザは検索時に自分の所属するクラスタから検索を行うことで,検索結果から非目的文書を削減することができる.本論文では,実際のシステム構築を述べ,有効性の評価を報告する.
著者
篠崎 隆志 河合 栄治 山口 英 山本 平一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システム評価(EVA) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.118, pp.13-18, 2005-11-22

Webサーバの性能評価では,インターネット上で起こる様々なネットワーク特性の影響を考慮する必要があるが,現実には実環境と大きく異なる条件下での性能評価が行われている場合も多い.本研究では,実験環境下でネットワークエミュレートを行い,異なるアーキテクチャを持つWebサーバであるApache,thttpd,TUXを対象に性能評価と挙動分析を行った.その結果,TUXではCPU使用率が100%に到達した時に応答時間が他サーバと比べ大幅に増大する,thttpdはパケットロスによりリクエスト応答レートが大幅に低下する,といった挙動が明らかになった.In spite of considering only to server status, network condition is essential when we measure server performance precisely. In this paper, we show the results of benchmarking tests on three different web servers, i.e. Apache, thttpd and TUX in network emulation. We found a fact that the mean reply time of the TUX server was extremely high when compared to those of Apache and thttpd. On the other hand, the mean reply rate of the thttpd server was damaged by network packet losses.