著者
為近 智行 奥田 剛 飯田 勝吉 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.689, pp.167-170, 2004-02-26

本研究は非同期通信環境下における電子現金の個人間送金手法を提案する.非同期通信環境下での個人間送金を可能にすることで,送信者と受信者がそれぞれ都合のよい時間に送金の操作を行うことが可能となる.しかしその実現には,通砂防報が不着の場合や盗聴,改ざんされた場合のセキュリティ問題を解決する必要がある.これらの問題に対し提案方式では公関鍵暗号方式を用い、時間に依存する取引識別番号で取引順序を管理し,送信者と受信者の間にサーバを挟んだ3者闇取引とすることで解決を図る.最後に提案手法が上記の問題を解決できることを定性的に示す.
著者
佐藤 一朗 槇村 浩一 蓮見 弥生 西山 彌生 内田 勝久 山口 英世
出版者
日本医真菌学会
雑誌
日本医真菌学会総会プログラム・抄録集 第52回 日本医真菌学会総会・学術集会 (ISSN:09164804)
巻号頁・発行日
pp.73, 2008 (Released:2009-03-06)

【目的】真菌症は免疫力の低下した患者にとって重篤な症状を起こす病害である。そのため、免疫力の低下した患者における微生物叢とその薬剤耐性を定期的に把握する必要がある。我々は外来患者の外耳道から新規Candida属酵母を得たので報告する。【材料および方法】国内病院での外来患者の外耳道から採取した耳漏スメアを分離源とした。純粋分離菌株の26S rDNA D1/D2領域(26S)および ITS1+5.8S rDNA+ITS2領域(ITS)を用いた分子系統分類を行った。そのほかの試験項目はThe Yeasts 4th edに順じた。【結果および考察】純粋分離菌JCM15448株は26Sの相同性がCandida haemulonii CBS5149T とは85.7%、C. pseudohaemulonii CBS10099Tとは83.0%であった。ITSはそれぞれ84.9、81.4%であり、系統樹ではCandida属に分類されたが同一な種は認められなかった。本菌株は42℃およびビタミンフリー培地で生育陽性であり、Candida属としては特徴的な培養性質を示した。その他の培養性質から本菌株はグループ VI(イノシトール・硝酸カリウム・エリスリトール陰性、40℃陽性)に分類された。本グループはC. albicansをはじめ病原性が報告されている種が複数属しているが、本菌株の病原性は不明である。ボリコナゾール・イトラコナゾール・フルコナゾール・フルシトシンに対する感受性は既知の種と差が認められなかった。これらの結果から本菌株をCandida属の新種と判断した。
著者
山口 英男
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.194, pp.127-145, 2015-03

正倉院文書は、官司の現用書類が不要となり廃棄されたものである。この点で、多くの古文書とは異なる特徴を有しており、文書の機能情報を抽出・解析する上でも、これに対応した手法・手順が求められる。正倉院文書の解析は、業務の解析に他ならない。そのためには、書類からの情報抽出において、書類の作成から利用・保管・廃棄に至る履歴を明らかにすること、その際、書類の用いられる場の変化に着目することが重要である。この点で、古文書学における文献史料(文字資料)の三分類(文書・典籍・記録)や、近年指摘されているその見直しの議論に注目できるが、その方向性には疑問もある。文字資料は「文字を用いて情報を何らかの媒体に定着させたもの」であり、情報の受け手に何らかの影響(働きかけ)を及ぼす。ただし、単なる情報の移動と、意識的な情報の伝達とは区別されなくてはならない。情報の伝達においては、正確性、確実性が求められることから、文書様式・書札礼等を含め、様々な「仕掛け」が施される。「仕掛け」の有無には機能上明確な差異が存在し、業務解析においては、そうした「仕掛け」に着目することで様々な知見を抽出することができる。以上の観点から、某者宣を書き留めた受命の書面、経巻奉請に関する書面を取り上げ、命令や依頼の内容を書き留めただけの書面の存在と、その業務進行上の役割を検討することで、口頭伝達と書面伝達とが併存する具体的な様相を明らかにし、伝達のための「仕掛け」を持たない書面が場を移動しながら利用されることの意味を論ずる。Shosoin documents are government documents no longer needed and disposed of. In this aspect, they have different characteristics from other historical documents; therefore, it is essential to employ methods and procedures appropriate to such characteristics during collection and analysis of their functional information. Analyzing Shosoin documents means analyzing government operations. When extracting information from Shosoin documents, it is crucial to clarify the life cycle of documents, from creation to use, storage, and disposal, and to pay attention to changes in place of use.In this regard, the three categories of historical documents (textual materials) in the study of paleography, such as monjo ( letter) , tenseki ( book) , and kiroku ( record) , as well as recent arguments against the classification are worthy of note; however, there is some doubt about the direction of these studies. Textual materials are "media to convey information in writing". They are aimed to influence (induce an action from) information recipients. The point is to distinguish between mere distribution of information and intentional transmission of information. Since accuracy and reliability are important for the latter, a variety of "devices" including document styles and documentation rules (shosatsurei) are made. There are distinctive differences in function depending on whether such a "device" exists or not; therefore, in the analysis of government operations, a close examination of such "devices" helps us extract a variety of information.From the above point of view, this article investigates the documents which dictate the decisions of higher officials and which apply for sutras and compares their function in carrying out the duties with that of the documents which merely describes the content of instructions or requests. Through these analyses, this study reveals the specific situation where both oral and written communication were used and argues the significance that documents without any "devices" to convey information were reused at various places.
著者
山口 英男
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.194, pp.127-145, 2015-03

正倉院文書は、官司の現用書類が不要となり廃棄されたものである。この点で、多くの古文書とは異なる特徴を有しており、文書の機能情報を抽出・解析する上でも、これに対応した手法・手順が求められる。正倉院文書の解析は、業務の解析に他ならない。そのためには、書類からの情報抽出において、書類の作成から利用・保管・廃棄に至る履歴を明らかにすること、その際、書類の用いられる場の変化に着目することが重要である。この点で、古文書学における文献史料(文字資料)の三分類(文書・典籍・記録)や、近年指摘されているその見直しの議論に注目できるが、その方向性には疑問もある。文字資料は「文字を用いて情報を何らかの媒体に定着させたもの」であり、情報の受け手に何らかの影響(働きかけ)を及ぼす。ただし、単なる情報の移動と、意識的な情報の伝達とは区別されなくてはならない。情報の伝達においては、正確性、確実性が求められることから、文書様式・書札礼等を含め、様々な「仕掛け」が施される。「仕掛け」の有無には機能上明確な差異が存在し、業務解析においては、そうした「仕掛け」に着目することで様々な知見を抽出することができる。以上の観点から、某者宣を書き留めた受命の書面、経巻奉請に関する書面を取り上げ、命令や依頼の内容を書き留めただけの書面の存在と、その業務進行上の役割を検討することで、口頭伝達と書面伝達とが併存する具体的な様相を明らかにし、伝達のための「仕掛け」を持たない書面が場を移動しながら利用されることの意味を論ずる。
著者
竹本 裕明 ザモーラ ジェーン ルイ フレスコ 樫原 茂 妙中 雄三 高井 峰生 金田 茂 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.304, pp.11-16, 2013-11-14

本論文では,これまでに提案してきた要救助者群の情報共有手法の有効性評価をシミュレーションにより行う.現在我々は,通信被害地域において,要救助者端末から救助要請メッセージを収集し,救助者へ配送するためのアプリケーションとしてSOSCastの研究開発を行っている.文献[5]〜[7]において,要救助者端末間の通信によるバッテリ消費の削減を考慮した情報共有手法を提案し,5台の実機による評価を行ったが,多数の要救助者が存在する環境での評価は行っていない.本論文では,Scenargieシミュレータを用いて,多数の要救助者端末が存在する環境下において,要救助者群内での情報共有にかかる時間,通信回数,バッテリ消費量の評価を行った.評価結果より,端末バッテリ消費量を大幅に削減させるためには,端末の通信回数の削減だけでなく,別のアプローチも必要であることが明らかとなった.
著者
佐原 壮海 樫原 茂 太田 能 高井 峰生 金田 茂 山口 英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. UBI, [ユビキタスコンピューティングシステム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.51, pp.1-6, 2015-02-23

既存のレートアダプテーション機能 (RA) は主に室内などの移動性の低い環境を対象としているため,路車間通信のような移動環境においては,チャネル品質の変動に適応した伝送レート選択を行うことは困難である.本論文では,まず,移動環境における既存 RA の通信性能をシミュレーションにより評価し,問題点を明らかにする.そして,移動時のチャネル品質の変動に適応するための RA として,データセットを利用した RA(Rate Adaptation with Dataset: RAD) を提案する.シミュレーション評価により,既存 RA と比較して,RAD の FTP/CBR 通信の通信量がともに向上することを示した.
著者
佐原 壮海 樫原 茂 太田 能 高井 峰生 金田 茂 山口 英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.51, pp.1-6, 2015-02-23

既存のレートアダプテーション機能 (RA) は主に室内などの移動性の低い環境を対象としているため,路車間通信のような移動環境においては,チャネル品質の変動に適応した伝送レート選択を行うことは困難である.本論文では,まず,移動環境における既存 RA の通信性能をシミュレーションにより評価し,問題点を明らかにする.そして,移動時のチャネル品質の変動に適応するための RA として,データセットを利用した RA(Rate Adaptation with Dataset: RAD) を提案する.シミュレーション評価により,既存 RA と比較して,RAD の FTP/CBR 通信の通信量がともに向上することを示した.Existing rate adaptation mechanisms (RAs) are basically targeted for selecting the best transmission rate at indoor environments. As a result, RA in mobile environments, such as in Vehicular to Infrastructure communication, is more challenging due to frequently changing of channel quality. In this paper, we evaluate existing RAs in mobile environments using a simulator, and disclose the RAs' problems. We also present Rate Adaptation with Dataset (RAD) for selecting the appropriate data rate in mobile environments. Finally, we show that RAD outperforms other existing RAs in FTP/CBR communication.
著者
西山 尚志 樫原 茂 飯田 勝吉 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.691, pp.71-76, 2003-02-27
被引用文献数
1

近年,インターネットの普及とプロードバンド化に伴い,映像や音声を転送する実時間通信が増加している.実時間通信時に経路障害が発生し,実時間性が損なわれる事は重要な問題である.本稿では,この対策としてマルチホームが有効であると考え,マルチホームを実現可能なSCTP(Stream Control Transmission Protocol)に注目する. SCTPでは転送を行うパスをプライマリパスと呼ぶ.このプライマリパスは,ネットワークの状況を考慮せず決定され,変更もできない.さらに,経路の切り替え基準や切り替え時間も問題となる.そこで,本稿ではこれらの問題点とその影響を明らかにし,拡張したHEARTBEAT機能を用いた,SCTPにおける実時間通信むけプライマリパス選択手法を提案する.さらに,提案手法の有効性をシミュレーションを用いて評価,考察する.
著者
門林雄基 山口 英 宮原 秀夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.822-829, 1996-05-15
被引用文献数
3

Internetが商用化され ネットワークに関する専門知識を持たない一般ユーザによる広域ネットワークの利用が進むにつれて セキュリティをはじめとする様々な問題が表面化している. 今日のInternetでは このような一般ユーザからのアクセスを支援する機構が求められている. 本論文では 広域ネットワークにおける資源アクセスの複雑な部分を隠蔽し LAN環境における資源と同様に簡単に扱うことを可能とする「アクセス装置」を提案する. NFSに基づく分散ファイルシステム上にアクセス装置を実現し 実装に基づいてアクセス装置の有効性を確認した.The commercialization of the Internet promoted the use of wide area networks by naive users without networking expertise, which exposed various problems, typically in the security aspects. In today's Internet, some mechanisms are needed to solve these problems by supporting naive users. This paper proposes "access engine", which hides complex access procedures in wide area networks, thereby enabling simple access to resources in wide area networks. We implemented access engine in our NFS-based distributed filesystem, through which we confirmed its effectiveness.
著者
深見 希代子 山口 英樹
出版者
東京薬科大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

我々はPhospholipase C d1(PLC d1)の遺伝子欠損(KO)マウスを作製し、PLCd1KOマウスが毛包の形態異常を伴う顕著な体毛の減少を示すことを報告してきた。今回PLCd1KOマウスとよく似たマウスとして転写因子Foxn1が先天的に変異しているヌードマウスに着目した。ヌードマウスでは、毛を構成する主なヘアケラチンの一つであるmHa3遺伝子の発現が低下し、無毛となる。PLCd1KOマウス体毛減少のメカニズムを詳細に検討した所、ヌードマウスと同様にPLCd1KOマウスの皮膚においてもmHa3遺伝子の発現が低下していた。またヌードマウス皮膚では、PLCd1の発現が低下していた。こうした結果は、毛包形成において、Foxn1→PLCd1→mHa3というシグナルの流れが存在していることを示している。
著者
大橋 一智 里中 勝人 山本 哲郎 山崎 正利 木村 貞夫 安部 茂 山口 英世
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.113, no.5, pp.396-399, 1993-05-25
被引用文献数
10

The antitumor activity of a preparation of heat-killed cells of Enterococcus faecalis, FK-23. Intraperitoneal injection of the preparation prolonged the lifespan of C3H/He N mice which were intraperitoneally inoculated with MM46 mammary carcinoma. Not only intraperitoneal but also oral administration of the FK-23 preparation inhibited the growth of these carcinomas inoculated intradermally. The tumor-bearing mice produced tumor necrosis factor (TNF) in their sera 2 h after intravenous injection of OK432. This TNF level increased after the mice were fed with food supplemented with the FK-23 preparation. Additionally, the FK-23 preparation inhibited the growth of Meth A fibrosarcoma in cyclophosphamide-treated BALB/c mice.
著者
イスマイル オマル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.554, pp.7-13, 2005-01-12

Cross-Site Scripting (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing systems, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as Java Scripts, within HTTP requests or response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus resulting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, etc., We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
イスマイル オマル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.553, pp.7-13, 2005-01-12

Cross-Site Scripting (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing systems, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as JavaScripts, within HTTP requests or response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus resulting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, etc, . We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
オマル イスマイル 衛藤 将史 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.2, pp.7-13, 2005-01-19

Cross-Site Script (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses which often resulted from poorly developed Web applications and data processing system allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents such as Javascripts within HTTP requests pr response messages. Through embedding HTML code and scripting elements it is possible to steal session ID information thus reslting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags ets We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.Cross-Site Script (XSS) is caused by the failure of Web applications to properly validate user input before returning it to the client's Web browser. Although some approaches exist for defending against XSS attacks, XSS vulnerabilities continue to appear in Web applications. These weaknesses, which often resulted from poorly developed Web applications and data processing system, allow attackers to embed maliciuos HTML-based contents, such as Javascripts, within HTTP requests pr response messages. Through embedding HTML code and scripting elements, it is possible to steal session ID information, thus reslting in the leakage of private information. The classic XSS attack involves social engineering to trick the victims to click on a link with embedded scripts created by attackers. The victims do not necessarily have to click on a link. XSS code can also be made to load automatically in an HTML e-mail with certain manipulations of the IMG or IFRAME HTML tags, ets, We call this the "one-way XSS attack". We propose a system that not only detects and collects XSS attack-related information but also identifies the potential XSS attack codes. This system detects and, more importantly identifies new types of XSS attacks by manipulating HTTP server response. The system also shares collected vulnerability information via a central repository.
著者
ヴィスーティヴィセット ワサカ 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.1215-1226, 2002-08-01
被引用文献数
1

IPマルチキャストは,大人数グループに同一データを効率良く配送するための機構として提案された.しかし,IPマルチキャストはグループの増加に伴いルータ負荷が大きくなるため,少人数グループが多数存在する通信に適していない.本論文では,少人数グループ通信を対象とした新しいマルチキャスト経路制御プロトコルSender Initiated Multicast(SIM)を提案する.SIMでは,受信者アドレスリストをパケットに添付し,ユニキャスト経路情報に基づくパケット転送を行う.また,SIMはルータ上にSIM Forwarding Information Base(FIB)として転送情報を保持するPresetモードを備えているため,全パケットにアドレスリストを添付する必要がない.Presetモードでは,送信者アドレスとグループのマルチキャストアドレスの組を転送情報検索のハッシュキーとして利用することで,効率の良い経路表検索を実現している.また,自動的に分岐点ルータ間を結ぶSIMトンネル機構により,転送情報の保持と全受信者に対する経路表検索を行うルータ数を減らし,パケット転送処理の高速化を図っている.本論文では,これらの機構をもつSIMは少人数グループが多数存在する通信において有効であることを示す.
著者
児玉 好雄 林 秀千人 村山 将 近藤 重樹 山口 英告 石田 清輝
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大学工学部研究報告 (ISSN:02860902)
巻号頁・発行日
vol.34, no.62, pp.9-17, 2004-01
被引用文献数
1

There are two mechanisms giving rise to the dipole-type radiation of the turbulent noise generated from Jet fan. One is the strong turbulence induced by a front rotor which flows into the rear rotor, which, in tum, random force fluctuation on a rear rotor blade. Another is shedding of vortices from the trailing edge of the both front and rear rotors. In this paper, we take these two mechanisms into consideration to theoretically estimate the turbulent noise level. The estimated values agree well with the measured levels of turbulent noise generated by the Jet fan. It is theoretically clarified that the noise generated by the rear rotor is higher than that from the front rotor. The noise due to the turbulent flow is higher than that due to the vortex shedding from the trailing edge of the rotor.
著者
泉 裕 中井 智也 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.84, no.10, pp.1463-1473, 2001-10-01
被引用文献数
1

コンピュータネットワークの急速な普及で, ネットワーク通信基盤の主流となったインターネットに, ネットワーク管理の重要性が高まっている.現在ネットワーク管理は, SNMP(Simple Network Management Protocol)による手法が一般的で, 管理者がネットワーク機器を監視するために用いられている.しかし, SNMPによるネットワーク管理は, 管理対象へのポーリング(問合せ)主導型が主流であり, 管理者へのトラップ(通知)主導型の管理に関しては, 制限された機能しか提供できない.このため, 障害発見の遅延や, ネットワークアプリケーションの管理が困難なことなど, 様々な問題点が存在し、拡大するネットワークの規模に対応できなくなっている.本研究では, ネットワーク管理者の代理として, ネットワーク機器やアプリケーションなどの管理対象の監視・制御を行うための管理者支援システムを設計し, 実装を行うことで本システムを評価する.本システムは, 管理者によって設定された, 管理対象の管理スケジュール, 及び管理対象に発生する障害の発見や対応を含む例外処理を, 自動的に制御管理するエージェントシステムとして実現している.更に, 管理対象がアプリケーションの場合, アプリケーションにSNMP等の管理機構を組み込むことは困難であった.しかし, 本システムはアプリケーションへのアクセスを中継する.すなわちアプリケーションを包み込む形態をもつために, アプリケーションへの組込みが容易である.したがってアプリケーションサーバ等が提供するサービス管理に本システムの機構を組み込むことで, サービス管理を容易に実現している.本論文では, トラップ主導型のネットワーク管理モデルの提案と, アプリケーションサーバの提供するサービス管理への適用として, ファイアウォールとWWW(World Wide Web)へのアクセス制御に用いるサービス管理システム(SMS:Service Management System)及びそのアプリケーションの管理情報となるMIB(Management Information Base)の実装評価を行う。