著者
吉田 正典 養父 志乃夫 山田 宏之
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.284-287, 2007-08-31
参考文献数
19
被引用文献数
2

慣行農業がカエル類の個体群に与える影響を把握するため、行政資料調査や栽培方法のヒアリングとカエルの生息実態調査を行ったところ、近年の稲作水田ではニホンアマガエルの個体群を維持できるが、トノサマガエル、ヤマアカガエルの個体群を維持できないことが示唆された。
著者
養父 志乃夫 山田 宏之 中島 敦司 中尾 史郎 松本 勝正
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.595-600, 2001-03-30
被引用文献数
2 5

大阪府大坂市から東大阪市にかけての近鉄奈良線沿線部二おいて,バッタ類の生息密度の変化を調査した。調査区としては,近鉄奈良線の各駅を中心とした半径250m円の調査区を12カ所,半径1km半円の調査区を5カ所設定した。調査は2000年8月から9月にかけて行い,一般に人の立ち入ることのできる接道部の緑地と公園緑地を対象に,全バッタ類を捕虫網で捕獲する方法で行った。その結果,都心部からの距離が離れるに従って単位面積あたりの捕獲数は指数関数的に増加すること,緑地の規模や草地組成とバッタ類捕獲数は相関を持たないことなどが明らかとなった。また,都市環境への適応性の大きいバッタ種も特定された。
著者
中尾 史郎 姫野 平 松本 勝正 養父 志乃夫 中島 敦司 山田 宏之
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境工学研究論文集 (ISSN:13415115)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.161-171, 2000-11-13 (Released:2011-06-27)
参考文献数
25

Dispersal tendency of the adults of the water strider, Metrocoris histro, was clarified along a stream by the mark-recapture method, over a two-month's period Phenetic differences among members of 6 local populations from 6 streams within 3 rivers was estimated using the apterous males by multivariate morphometrics. Although the adult water striders generally seemed to be sedentary within a pool, the migrants showed a downstream bias in dispersal distance and in numbers of insects moving. Discrimination analysis showed that 67%-100% of the local group members were correctly classified into the original groups, and misclassification only occured among members sampled within a radius of 8-km. Thus the present result indicated that morphological similarity among members sampled from neighbor streams was higher than that among members sampled from the distant streams in a same river. Based on these results, patterns of dispersal and phenetic differentation of M. histro were discussed.
著者
山田 宏之 丸太 頼一 中村 雅展
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.291-308, 1992-03-26
被引用文献数
6 8

長野市を対象に1989年8月8日〜11日,14時,22時,4時における気温および相対湿度の移動観測を行った。測定結果から気温分布図,相対湿度分布図,絶対湿度分布図を作成し,それぞれについて考察を加えた。次に,測定範囲内から50地点を抽出し,各々の地点を中心にした直径500m,250mの範囲内の樹林地率,草地率,水田率,裸地率,水面率を航空写真より読み取り,緑被率,緑地率を算出した。それらの値を説明変数に,各地点における気温を目的変数とし,回帰式を作成した。気温-絶被率,緑地率間の単回帰式,気温-各緑地の種類別土地被覆率間の重回帰式のうち,最も良好な結果を示した式を用いて長野市における現状の緑地評価を行った。
著者
山田 宏之 佐藤 忠継 澤田 正樹 岩崎 哲也 角田 里美 養父 志乃夫
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.635-638, 1999-03-30
参考文献数
11
被引用文献数
4 2

1997年の夏季, 日中に, 東京都稲城市の環境共生住宅団地「長峰・杜の一番街~五番街」において日中の気温分布, 地表面温度分布, 温熱環境の測定を実施した。その結果, 団地敷地内は周囲の道路部分よりも低気温であること, 芝生地や樹林地のような植物被覆面の温度は, アスファルトのような人工物よりも低温ではあるが, 直接日射が当たる部分では気温よりも高温となること, 温熱環境を表すWBGT指数は地表面温度を反映した値を示すことなどが把握された。また, 植物被覆面の温度は日射が遮られると速やかに低下し, 気温よりも低温となることから, 日陰の植被面が大きいことが熱環境改善のために効果的であることが示された。
著者
山田 宏之 丸田 頼一
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.127-132, 1988
被引用文献数
9 14

都市内に存在する緑地が, 夏期における気温の緩和に関して, どの程度の作用を有するかを測定し, 今後の緑地配置計画に対する基礎的な資料を得ることを目的として, 以下のような研究を行った。1. 対象地の東京都杉並区内に最高最低温度計を設置し, 区レベルでの気温分布を把握し, それを緑被率等と関連づけ, 解析を行った。2. 杉並区の緑地を対象に, 個々の緑地レベルでの気象緩和作用と, その影響範囲等の解析を行った
著者
根本 淳 中島 敦司 中尾 史郎 山田 宏之 養父 志乃夫
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.67, no.5, pp.559-562, 2004-03-31
被引用文献数
1 2

In order to evaluate the effect of site protection for restoration of uncovered stand floor vegetation due to trampling, we carried out the restoration experiment at three secondary stands of Quercus serrata from June 1998 to October 2002. The restoration experiment was carried out with the cultivating surface soil both in the protection site and in the opened site, at each stand. As results, only in the largest stand with nine hectors width, the coverage and the numbers of species of herb layer were increased more in the protected site than in the opened site. Also, the percentage of the species, which are characteristic in the secondary stands of Quercus serrata, was increased at the protected site only in the largest stand. Thus, the site protection is concluded as effective for applying larger stands than nine hectors width to restore stand floor vegetation due to trampling.
著者
吉田 正典 養父 志乃夫 山田 宏之
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 = / the Japanese Society of Revegetation Technology (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.183-186, 2006-08-31
被引用文献数
1 3 1

新潟県上越市,和歌山県かつらぎ町,香川県満濃町において,産卵と幼生生息地の地形と水深,水質,植生条件,ならびに,幼生の成長経過を調査した。その結果,産卵前の1月から変態時期である6月までの期間,少なくとも5~10cmの水位を維持する必要があること,また,水域のpH は,5~7,溶存酸素(mg/l)は, 5.00~5.99,電気伝導度(μs/m)は,7.00~10.00の水準に維持する必要があること,さらに,水域内の植生については,定期的に除草や刈払によって,植被率と群落高を低い状態に抑制する必要のあることが判明した。
著者
山田 宏之 丸田 頼一
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.84-94, 1987-11-15
被引用文献数
5 10

樹木による日射軽減効果を明らかにするために、ケヤキとキンモクセイの単木の緑陰を対象に、樹影内外の日射量分布の測定を行い、次のような結果を得た。1)快晴の場合、樹影内の日射量分布の日変化は比較的少い。2)樹影内の日射量は、天気の相違により大きく変化し、快晴時に最小、晴、曇の順に、より大きい値を示した。3)樹形の相違によっても日射の軽減率は異なり、樹冠が広く低い樹木ほど、その率が大きい。
著者
山田 宏之
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.157-162, 1994-03-31
被引用文献数
6 12

埼玉県幸手市を対象に,1989年,1990年の2年間,盛夏の14時,4時における気温分布の移動観測を行った。測定結果から気温分布図を作成し,緑地分布との関連についての考察を加え,緑地分布と良く対応した形の都市高温化が発現していることを把握した。次に,測定範囲内から抽出した30地点を中心にした直径500m,250mの範囲内の緑被率,緑地率を航空写真から計測した。それらの値と測定された気温との関連を各種回帰分析により解析した結果,緑被率10%あたりの気温低減率として,14時において0.21℃という値を得た。これらの値を過去の調査事例と比較,考察するとともに,1989年,1990年の結果について,回帰係数の比較を行った。
著者
養父 志乃夫 山田 宏之 中島 敦司 中尾 史郎 松本 勝正
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.447-450, 2000-03-30
参考文献数
7
被引用文献数
1 6

従来から行われてきている草本種子を用いた法面緑化工法ではない,自然の表土と,それに含まれる埋土種子を利用する緑化工法に関する研究のため,香川県内において試験施工を行った。樹林内の表土を尾根部,中腹部,谷部の3箇所から1997年3月と6月に採取し,土嚢袋に詰めたて勾配32度の南西斜面に設置し,追跡調査を実施した。施工後2年目の段階で,土壌採取場所の違いにより異なる植生が成立した。いずれの区においてもアカメガシワ,ヌルデ等の先駆性の植物が優先的に成立したが,尾根部から採取した土壌区では特にススキが密生し,最大の被覆量を占めた。ススキも含め,植物被覆量の多い区ほど土壌流亡が少ないことも明らかになった。
著者
山田 宏之
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.331-336, 1993-03-24
被引用文献数
4 7

利根川沿いに位置する小都市,埼玉県栗橋町を対象に,盛夏の14時,4時における気温分布の移動観測を自動車を用いて行った。測定結果から都市気温分布図を作成し,緑地の分布および緑地の種類による差異との関連,および大規模河川の都市気温分布に与える影響などについての考察を加えた。次に,測定範囲内から抽出した30地点を中心にした直径500m,250mの範囲内の樹林地率,草地率,水田率,裸地率,水面率を航空写真より読み取り,緑被率,緑地率を算出した。それらの値から回帰式を作成し,各緑地の被覆割合による気温の低減効果を判定した。これらの値を同様な解析を行った,東京都杉並区,長野県長野市,埼玉県庄和町の結果と比較,考察した。
著者
中島 敦司 養父 志乃夫 山田 宏之 駒走 裕之
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.505-510, 1998-03-30
被引用文献数
9 12

本論では,潜在自然植生の構成種等を植栽した「エコロジー緑化」施工地での樹林の形成状況を解明するため,湾岸発電所にある施工後18年目の試験地において林分調査を行った.この結果,試験地の林分では,最上層にトウネズミモチ,ヤマモモ等の階層が形成され,地表付近では多数のシャリンバイやトウネズミモチの生育を認めた。このように,試験地では階層構造が形成されつつあり,この要因はギャップ形成の影響によると考えられる。また,土壌中では炭素,窒素の蓄積が深部にまで進み,セミの定着や森林性昆虫の生息が確認される等,森林化への傾向が認められた。しかし,林分の構成植物種は植栽時とほとんど変わらず,種組成は地域の自然植生であるカナメモチーコジイ群集等とは異なるものであった。
著者
山田 宏之
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.253-256, 1995-03-31
被引用文献数
4 3

本論では現在までに実施してきた6都市(杉並区,長野市,幸手市,栗橋町,庄和町、野田市)における気温分布と緑地分布との関連についての総括的な解析を行った。気温分布については市街域での高温,緑地域での低温が全都市,全時刻の結果について認められ,最も気温差の大きかったのは14時であった。これは一般的なヒートアイランド特性とは異なるが,測定方法に起因するものであると考えられた。緑地の気温低減率の比較の結果,都市規模が大きいほど気温低減率が大きくなる傾向が認められた。そこで,都市の総人□との関連について解析したところ,14時,4時については総人口の対数値と気温低減率が直線関係にあることが分かった。