- 著者
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山蔦 圭輔
- 出版者
- 一般社団法人 日本女性心身医学会
- 雑誌
- 女性心身医学 (ISSN:13452894)
- 巻号頁・発行日
- vol.26, no.2, pp.196-207, 2021 (Released:2021-12-02)
- 参考文献数
- 25
本研究では,一般女子学生の摂食障害予防を目的とした心理教育プログラムの開発と効果検証を行うことを目的としたものであった.本研究は試験的に実施された.ここでは,CBT-E(enhanced cognitive behavior Therapy)を踏まえた心理教育プログラムが開発された.心理教育プログラムは,知識教育セッション(1週間)と介入セッション(1週間)から構成された.解析の対象者は,介入群3名(平均20.33±0.58歳),統制群4名(平均21.25±1.89歳)であった.解析の結果,介入セッションの前後で,「腹囲」,「臀部」,「太もも・脚」の不満足感,全身のふくよかさ不満足感が低減した.また,介入セッションの前後で,むちゃ食いの頻度が低減した.今後,こうした予備的試行が蓄積されることで,精度が高く簡便な一般女子学生に対する予防プログラムが開発されることが望まれる.