著者
清水 邦義 吉村 友里 中川 敏法 松本 清 鷲岡 ゆき 羽賀 栄理子 本傳 晃義 中島 大輔 西條 裕美 藤田 弘毅 渡邉 雄一郎 岡本 元一 井上 伸史 安成 信次 永野 純 山田 祐樹 岡本 剛 大貫 宏一郎 石川 洋哉 藤本 登留
出版者
一般社団法人 日本木材学会
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.126-130, 2017-05-25 (Released:2017-06-01)
参考文献数
4
被引用文献数
3 2

木材を用いた家の価値が見直されている中で,木材から放散される揮発性成分の機能性が注目されている。季節ごとの温度や湿度の変化の大きい我が国においては,木材から放出される揮発性成分も大きく変化していると考えられる。本研究では,スギ(Cryptomeria japonica)の無垢材を内装に用いた建物(A棟)と,表面に塗装を施された内装材またはビニールクロスで覆われた内装材を用いた建物(B棟)の室内において,年間を通して揮発性成分を定期的に捕集し,ガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)分析による比較を行った。その結果,木材の揮発性成分の大半を占めるセスキテルペン類の量は,どちらの棟においても冬季より夏季で高く,年間を通してB棟よりもA棟の方が常に高いことが明らかになった。
著者
池口 絵理 谷口 孝夫 荒牧 陽 荒木 美希 岡本 元純 濱崎 暁洋
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.235-241, 2014-04-30 (Released:2014-05-19)
参考文献数
12

平成20年1月から平成24年3月の4年3ヶ月間に,低血糖で緊急入院となった糖尿病薬物治療中の53名について検討した.SU薬群41名,インスリン群12名,それぞれ年齢は83.0±8.7歳,74.8±10.8歳(mean±SD),HbA1c(NGSP値)は6.56±1.19 %, 7.64±1.20 %,血糖回復までの時間は,17:[6, 27]時間,1.5:[1, 8.25]時間(中央値:[25 %値,75 %値])であった.高齢・腎機能低下症例にSU薬群が集中し,低血糖が遷延する傾向がみられた.高齢者のSU薬での厳格なコントロールには慎重を期し,薬剤変更,インスリンへの切り替えを考慮したい.SU薬・インスリン治療中には,年齢に応じて目標HbA1c値を見直すべきと思われ,シックデイの際の対応についても十分指導すべきである.