著者
野々村 豪二 西幸 大斗 中野 顕洋 岡部 繭子
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.45-48, 2017 (Released:2017-11-27)
参考文献数
12
被引用文献数
1

ベニバナインゲンの受粉様式について,虫による受粉を遮断した花房,風および昆虫による受粉を遮断した花房,無処理の花房からそれぞれ得られた収量を比較検討すると共に,受粉に関わる訪花昆虫相の調査を行った.その結果,ベニバナインゲンは主に訪花昆虫によって受粉を行なっている可能性が高いことが明らかとなった.訪花昆虫相の調査では,トンネルの入り口からの距離によって目撃個体数が異なった.また,訪花が最も多く確認されたのはセイヨウミツバチだった.
著者
関沼 幹夫 春日 重光 岡部 繭子 畠中 洸 濱野 光市
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.14, pp.89-91, 2016-03

野辺山ステーションは,ソバを対象とした研究やそば打ち実習などの教育を行ってきた。また,2014年度に食堂・厨房設備の改修工事を終えてキッチンスタジオのような設備となった。その設備を活用したそば打ち集団向けの教育プログラムを行った。野辺山ステーションは,これまで以上に栽培から食品加工までを一貫して学べる場として,そばの文化・食品において重要な「そば打ち」を取り入れたプログラムが可能となり,今後の活用が期待される。
著者
関沼 幹夫 春日 重光 岡部 繭子 畠中 洸 濱野 光市
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.14, pp.89-91, 2016-03

野辺山ステーションは,ソバを対象とした研究やそば打ち実習などの教育を行ってきた。また,2014年度に食堂・厨房設備の改修工事を終えてキッチンスタジオのような設備となった。その設備を活用したそば打ち集団向けの教育プログラムを行った。野辺山ステーションは,これまで以上に栽培から食品加工までを一貫して学べる場として,そばの文化・食品において重要な「そば打ち」を取り入れたプログラムが可能となり,今後の活用が期待される。
著者
春日 重光 丸山 剛広 北原 茉依 岡部 繭子 小山内 光輔 野宮 桂
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告
巻号頁・発行日
vol.12, pp.41-45, 2014-03-26

ソルガム類の乾物生産性に関する基礎的な知見を得るため,我が国で流通しているソルガム類市販品種について,乾物分配率を中心に評価した。その結果,1株乾物重に及ぼす効果は,葉身および葉鞘の乾物分配率は負の方向に,茎の乾物分配率は正の方向に認められ,特に乾物生産性に及ぼす茎の重要性が認められた。さらに,葉身の乾物分配率と1株乾物重との関係から,ソルゴー型で未出穂・短~中稈である「風立」および「風高」の2品種は葉身の乾物分配率が高い割に,1株乾物重が高い値を示し,他の品種・系統と異なる乾物生産特性を示した。これら2つの品種が持つ乾物生産性,耐倒伏性,嗜好性および消化性などを考慮すると,今後,未出穂で短~中稈のソルゴー型へ,優良な特性を導入することで多用途利用に適した品種開発が可能であると考えられた。
著者
春日 重光 今井 康平 大谷津 明子 樋口 奈保子 吉澤 遥平 岡部 繭子 清沢 敦志 後藤 和美
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.82-84, 2010

ソルガムの高糖性品種を開発するための素材として育成した2組合せのリコンビナントインブレッドライン(RIL系統)のF_4世代における特性評価を行った.その結果,2組合せのRIL系統は,出穂日や稈長および生茎重は2組合せの間で大きく異なるものの,ブリックス糖度の程度や変異については顕著な差は認められず,また,出穂日や稈長とブリックス糖度との関係についても2組合せの間で異なったことから,ブリックス糖度に関わる要因が供試した2組合せのRIL系統の間で異なっていることが推察された.
著者
関根 平 春日 重光 上條 佳郎 鈴木 裕太 芹沢 麻衣子 中津川 実里 西岡 杏子 芳川 諒 岡部 繭子
出版者
日本作物学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
no.47, pp.97-99, 2012-03-31

育成した極早生ライムギ(SUR-1)と市販品種を供試し3ヵ年にわたり主要農業形質の生産力検定試験を行った.乾物収量については,「SUR-1」は3ヵ年とも市販の早生品種「春一番」や「キングライムギ」と有意差はなかった.出穂日については,「SUR-1」は2009, 2010年では市販の極早生品種「ライ太郎」と同程度だったが,両年に比べl〜3月の平均気温が低かった2011年では,「SUR-1」の出穂日は早生品種「春一番」や「キングライムギ」よりl〜2日遅かった.これらの結果から,「SUR-1」は準高冷地において冬期の気温が低い場合,市販の早生品種とほぼ同じ熟期で,乾物収量は「キングライムギ」と同程度だが「春一番」に比べやや劣る可能性がみられた.しかし,「SUR-1」の耐倒伏性は市販の早生品種に比べて優れていた.
著者
吉澤 遥平 春日 重光 今井 康平 大谷津 明子 樋口 奈保子 岡部 繭子
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.45, pp.75-77, 2010

2005年より極早生・多収を目標に選抜を行ってきたライムギ4系統(A,B,C,F)の生産力検定を行った.育成系統はいずれも標準品種「春一番」に比べ草丈は短く,倒伏の発生も少なかった.また,育成系統はいずれも標準品種「春一番」より早生であり,乾物収量においては同熟期の「ライ太郎」に比べ同等〜高い収量を示した.これらの結果から,育成した極早生系統は準高冷地において十分利用可能であると考えられた.
著者
岡部 繭子
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2005

マウスオーバル細胞の細胞表面抗原分子の探索を行った。オーバル細胞を誘導した肝臓で発現する膜・分泌タンパク質を、シグナルシークエンストラップ法でスクリーニングし、正常時に比較してオーバル細胞誘導時に発現が上昇する膜タンパク質遺伝子として、Epithelial cell adhesion molecule(EpCAM)を同定した。そして、マウスEpCAMに対する抗体を作製した。作製した抗マウスEpCAM抗体を用いた免疫染色により、EpCAMがオーバル細胞に発現していることが示唆された。また、抗EpCAM抗体とセルソーターを用いてオーバル細胞を誘導した肝臓から分離したEpCAM陽性細胞は、既知のオーバル細胞マーカーであるサイトケラチン19やA6に陽性であり、オーバル細胞マーカー遺伝子を発現していた。分離したEpCAM陽性細胞は、in vitroでの培養で旺盛な増殖能を示し、継代培養も可能であった。また、培養したEpCAM陽性細胞では、オーバル細胞マーカー遺伝子の発現が確認された。培養したEpCAM陽性細胞をサブクローニングし、10コの独立したクローンを得た。これらのクローン化した細胞株においても、オーバル細胞マーカー遺伝子の発現が確認された。クローン化した細胞株を用いて、肝細胞および胆管上皮細胞への分化誘導を行った。その結果、いくつかの細胞株が肝細胞と胆管上皮細胞の二種類の細胞への分化能をあわせもつことが明らかとなった。以上の結果から、EpCAMはオーバル細胞のマーカーであり、抗EpCAM抗体を用いてセルソーターによりオーバル細胞を分離できることを明らかにした。