著者
森 信人 高木 友典 間瀬 肇 安田 誠宏 島田 広昭
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集B2(海岸工学) (ISSN:18842399)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.I_457-I_462, 2015

日本海沖では,稀に冬季を中心に急速に発達し台風並みの暴風雨をもたらす温帯低気圧が発生する.一方,太平洋沖では,夏季に台風が接近または上陸し,両者は沿岸部に大きな被害をもたらす.近年の研究により,波浪のスペクトル形状から最高波高<i>H</i><sub>max</sub>の頻度や期待値を求めるという方法が提案されている.しかし,実際の気象条件下で,どの程度の精度で推定可能かは不明である.そこで本研究では,ここ数年で特徴的な気象擾乱である,2012年4月に発生した日本海低気圧と同年9月に発生した台風1216号,および2014年10月に発生した台風1418号を対象に,スペクトル型波浪モデルを用いて有義波高<i>H</i><sub>1/3</sub>および最高波高<i>H</i><sub>max</sub>の推計を行った.
著者
羽部 浩 新保 外志夫 山本 拓司 佐藤 俊 島田 広道 榊 啓二
出版者
The Japan Petroleum Institute
雑誌
Journal of the Japan Petroleum Institute (ISSN:13468804)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.414-422, 2013 (Released:2014-01-01)
参考文献数
12
被引用文献数
19 24

近年,バイオエタノールが化学品製造における重要な原料となっている。バイオエタノール中の不純物が,下流の化学品製造プロセスで使用する触媒の性能に影響を及ぼす可能性があるため,17種のバイオエタノールサンプルについて不純物の分析を行った。リグノセルロース系バイオエタノールは,糖・デンプン系バイオエタノールと比較して,高濃度かつ多種類の有機不純物を含んでいた。特に,リグノセルロース系バイオエタノールは,高濃度の酢酸,アセトアルデヒド,メタノールおよびフルフラールのようなフラン系化合物を含んでいた。また,リグノセルロース系バイオエタノールは,有機硫黄系不純物としてジメチルジスルフィドおよびチアゾールを含んでいたのに対し,糖・デンプン系バイオエタノールからは,ジメチルスルフィドおよびジメチルスルフォキシドが検出された。加えて,リグノセルロース系バイオエタノールからは,0.1 μg/mL以上のSiが検出された。
著者
田村 直良 後藤 敏行 島田 広
出版者
横浜国立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

1.データベースについて:プロトタイプを構築した。同一楽譜の異なる点訳に対応でき、五線譜から点字楽譜への変換機構も自動的に呼び出せる。ホームページ等により公開していく予定である。2.点字楽譜ビューア(統合環境)について:点字楽譜の構成要素ごとの色分けや点字プリンタへの出力機能を持つ。点訳作業の検証工程や、晴眼者の点字楽譜習得、視覚障害者教育での利用も可能である。3.点字楽譜XMLの仕様策定について:Contrapunctusプロジェクト(2006~2009)でBMMLと呼ばれるXMLが公開され、これを採用する。
著者
濵口 舜 石垣 泰輔 島田 広昭 尾﨑 平 戸田 圭一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.I_1387-I_1392, 2015
被引用文献数
4

Some parts of Japanese mega cities such as Tokyo, Nagoya and Osaka are below sea level and these areas are prone to floods. These three areas are in coastal zone and over 1000 people were sacrificed by storm surge in the past time. Inundation of underground spaces by pluvial and tsunami flood in the center of Osaka have been investigated in our previous works. Underground inundation by storm surge caused by super typhoon is discussed in this paper. The results show that 50 percent of total overflow discharge intrudes into underground spaces. Almost all amount of intruding discharge into underground mall fall down to the subway stations connected to the mall. The damage is different from the results caused by pluvial and tsunami floods. This means that administrators of underground space have to make different countermeasures for each disaster.
著者
田嶋 美代子 島田 広美 ハ島 妙子 市田 和子 真部 昌子 竹内 文生 三浦 美奈子
出版者
川崎市立看護短期大学
雑誌
川崎市立看護短期大学紀要 (ISSN:13421921)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.57-66, 2003-03-31

転倒・転落に関するインシデントの実態と発生要因を明らかにすることを目的に,A病院看護部に提出された1年間のインシデントレポートのうち,転倒・転落に関するインシデント302件を対象に分析した。その結果,転倒・転落に遭遇した患者のほぼ7割が70歳以上の高齢者であり,ほぼ全数に近い296件が看護師が傍らにいない時に発生していたことがわかった。また,インシデントレポートに記載された要因分析から読み取った要因の記述870個からは,インシデントの要因の性質として40項目が分類され,かつ,インシデントの要因が看護師の思考の全段階において生じていたことが確認された。