著者
川平 敏文
出版者
熊本県立大学
雑誌
熊本県立大学文学部紀要 (ISSN:13411241)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.57-84, 2003-03-25
著者
川平 敏文 合山 林太郎 高山 大毅 山本 嘉孝 天野 聡一 岩崎 義則 吉田 宰
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2022-04-01

「近世随筆」とは、17~19世紀の日本において、学者や文筆家が、事物の由来・人物の評判・市井の噂話など、種々雑多な内容を書き留めた書物群を指す。従来の「近世随筆」研究は、文学・思想史・歴史の研究者が、それぞれの分野的関心や研究ディシプリンに沿うかたちで行ってきた。しかし、本ジャンルのもつ内容的な広がりに着目するならば、それら三つの研究領域を横断的に貫く視点も重要ではなかろうか。このような考えのもと、本研究では、文学・思想史・歴史の研究者が一堂に会して、「近世随筆」の成立・展開・終焉などの諸問題について領域横断的に議論する。そして最終的には、その成果を資料翻刻と研究論集という形で、世に公表する。
著者
倉田 実 川平 敏文 入口 敦志 岡田 貴憲 高見 純 邱 春泉 木越 俊介 神作 研一 西村 慎太郎 恋田 知子
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.55, pp.1-16, 2019-06-24

●メッセージ牛はどこに連れていかれたか――『枕草子』から――●エッセイ足で稼ぐということ――伊藤栄治資料をめぐって――●トピックス・ぷらっとこくぶんけん――多摩学術文化プラットフォーム――・企画展示「本のかたち 本のこころ」・展示室特設コーナーの利用について・ないじぇるリポート――AIR・川上弘美さんとのWSから――・バチカン図書館所蔵マレガ文書から広がる国際的協働と日本近世文書の国際的活用・絵巻の旅――日本古典籍セミナー――・2019ホノルル国際共同研究会と日本古典籍セミナーの開催・TEXT AND TEXTUALITY IN JAPANESE COURT POETRY――AAS 2019 デンバー 研究発表――・国文学研究資料館基幹研究「アーカイブスと地域持続に関する研究」・シンポジウム「松代藩・真田家の歴史とアーカイブズⅢ」・第16回日本古典籍講習会(平成30年度)・〈新収〉臼田甚五郎旧蔵資料の紹介・閲覧室だより・総合研究大学院大学日本文化研究専攻の近況●表紙絵資料紹介『小易(こやす)の本地』
著者
中野 三敏 花田 富二夫 松原 孝俊 大庭 卓也 宮崎 修多 飯倉 洋一 亀井 森 川平 敏文 久保田 啓一
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本調査チームによって収集された、草双紙や仮名草子、木活字、唐本、画譜、銅版など、三十項目以上のジャンル別善本を、ホノルル美術館において精査して、その画像データを公開した。本プロジェクトの目的は、世界で所蔵される和本・和刻漢籍などを総合的、体系的に調査しつつ、在外和本総目録の基礎データを作成し、その公開・発信に努めることにあるが、それと同時に、重要視したのは、「日本学」次世代研究者養成や国際的日本学研究者コミュニティー構築に貢献することであった。日本人だけでなくあらゆる国の次世代研究者対象の書誌調査講習なども実施して、「和本リテラシー」を普及しつつ世界の日本学研究振興に応分の貢献を果たした。
著者
川平 敏文
出版者
熊本県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、江戸初期の儒学者・林羅山の徒然草注釈書『野槌』の精査するものである。羅山および当時の儒学者は、中国の思想や文学のみならず、自国の古典文学についても大きな関心を持っていた。そしてその方法論は、それまで日本で行われてきた古典学とは違って、儒教的人間観や学問観にもとづく、全く新しいものであった。これは、後代の古典学への展開を考えるうえでも注目すべき問題である。
著者
高橋 昌彦 川平 敏文 勝又 基 山田 洋嗣 亀井 森
出版者
福岡大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

台湾大学図書館に残る幕末の国学者長沢伴雄の旧蔵本・長沢文庫のすべてについて調査を行い、これまで以上に正確で詳細なデータを作成した。近年中、目録として刊行予定である。また、文庫中に残る伴雄の和歌和文集『絡石の落葉』の翻字を行い、刊行した。同じく、伴雄や同時代を理解するのに重要な日記について調査を行い、翻字作業にとりかかっている。こちらは出版計画中である。何よりも、和本に関する知識の供与などにより、台湾大学図書館との信頼関係を築くことができた。