著者
横山 久光 松岡 孝 佐々木 昭 斎藤 公男 姫井 孟
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.234-238, 1997-10-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
12

高ヘマトクリット血症(血液濃縮)は脳血管障害・虚血性心臓病の一大危険因子とされているが,今回人間ドック受診者9,745名における多血症(赤血球増加症)40症例について検討した。全例男性で,0.41%の低頻度なるも,高血圧・高脂血症・耐糖能異常・肥満・心血管系病変の合併症が多彩にみられた。症例の大部分のストレス赤血球増加症ではライフスタイル改善も考慮した経年的な長期追跡が重要で,リスクファクターとしての臨床的意義が大と考えられた。
著者
斎藤 公男 肥後 靖 高木 幹雄 小瀬 邦治 松田 秋彦 梅田 直也 小寺山 亘 今井 康貴
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

沿岸海域を航行する中小型船を対象とし,模型船による波浪中実験や鋼材運搬用内航貨物船の運航性能に関する実態調査を実施し,それらの解析結果より以下の知見を得た。1)船体応答から波浪情報を推定する簡易推定法を提案し,波高計アレイ実験結果と比較したところ,有義波高,平均波周期及び波の主方向に関して,多少のばらつきがあるものの,十分な精度のあることが確認できた。2)上記簡易推定法を模型船曳航実験により得られた推定値と計測値を比較したところ,平均波周期については,全体的によい結果が得られたが,有義波高については追波状態に差がみられた。波の主方向については,30°以内で考えると70〜80%の精度が得られた。3)鋼材運搬用内航貨物船「裕翔丸」(長さ76m,幅12m)に計測器を搭載し,ブリッジで計測した船体運動から船倉内の加速度が概ね推定できることがわかった。4)ハッチカバーレス内航コンテナ船の海水打ち込み水量をダム崩壊理論及び洪水流理論を組み合わせて推定し,それらを模型実験結果と比較したところ,横波中で前進速度を持たない場合においては,計算値と実験値はよく一致した。一方,前進速度がある場合には,定性的に似た傾向を持つものの定量的には理論計算の改良が必要であることがわかった。海水打ち込みの発生頻度については,定量的にも推定値と実験値は良い一致を示した。5)安全性,定時性の向上に関連し,海水打ち込みの発生頻度と運航条件(船と波の出会い角,船速)の関係について,船の運航者の手助けとなる運航状態図を作成した。
著者
岡田 章 斎藤 公男
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、震災後の避難時やイベント時に人々が集える比較的大きな空間を覆える安全で居住性の高い仮設のシェルターを提案し、その実用化について検証したものである。仮設のシェルターは、超軽量で人力により簡単に建設が可能なもので、(1)シェルターの提案とテストビルディング、(2)実用化に向けた接合部などの開発、(3)施工方法の提案と検証、(4)構造安全性(耐風性、耐震性)の検証、などの項目について行った。研究成果として、複数の実用性を有する仮設シェルターの開発を行った。