著者
斎藤 宏文 山田 隆宏 中谷 一郎 杉森 明志 神谷 典史 大塚 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.1, 1996-03-11

深宇宙探査機や観測衛星からのデータを高品質に伝送するため、リードソロモン符号は重要な役割をする。CCSDSではリードソロモン符号の仕様を定めている。今回月探査機(LUNAR-A)及び火星探査機(PLANET-B)搭載を目的としたCCSDS準拠リードソロモンエンコーダを開発し、評価を終了した。本リードソロモンエンコーダは、回路に工夫を加える事により、インタリーブ2の場合一個のFPGAに納めることができた。評価の結果、最高動作速度70Mbpsを確認した。回路はインタリーブの深さを容易に変更できる構成で設計した。現在インタリーブ5のリードソロモンエンコーダを開発中である。さらにゲートアレイ化や、目的毎の回路構成最適化により、処理速度を向上させることも可能で、将来予想される高分解能観測画像データの高品質伝送にも、今回開発した回路方式は対応できる。
著者
斎藤 宏文 橋本 樹明 水野 貴秀 久保田 孝 広川 英治 奥村 英輔 生田 宏二郎 津野 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.215, pp.59-66, 1998-07-24
被引用文献数
1

MUSES-Cは、文部省宇宙科学研究所が2001年に小惑星NEREUSに向けて打ち上げ、サンプルを持ち帰る計画の深宇宙探査機である。このミッションでは、惑星間航行、小惑星への接近、着陸、離脱といった従来に無い誘導制御技術が必要となる。また、非可視での運用や地球から遠く離れた地点での着陸には、高度な自律制御が要求される。その実現のため、小型・軽量・低消費電力でかつ高機能な航法・姿勢センサが必要となっている。現在、スタートラッカ、ライダ、レーザレンジファインダ、ファンビームセンサの4つのセンサを開発しており、これらのセンサの概要と開発現状を紹介する。