著者
早岡 英介
出版者
羽衣国際大学現代社会学
雑誌
羽衣国際大学現代社会学部研究紀要 (ISSN:21885493)
巻号頁・発行日
no.12, pp.1-16, 2023-03

映像を、モニタやスクリーンに表示するだけでなく、建造物等の立体造形物に投影するプロジェクションマッピングが様々な公共空間で使われるようになってきた。専門性の高い技術という印象が強いが、通常のモーショングラフィックスソフトでもシンプルな内容であれば制作できる。 本取り組みでは、大学や専門学校の映像教育で一般的に使われるAdobeのソフトでプロジェクションマッピングを作り、展示映像空間の表現様式を拡張することに挑んだ。 編集方法にはこれまでにない工夫が必要となったが、Premiere ProのタイムラインにAfterEffectsで作ったプロジェクションマッピングのパートを同期させて作る方法を考案した。あわせて対象物にCGをマッピングする初心者向けの教育プログラムも開発した。
著者
早岡 英介 郡 伸子 藤吉 亮子 池田 貴子 鳥羽 妙 川本 思心
出版者
北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.35-55, 2015-07

福島第一原子力発電所の事故以降,主に放射能リスクをテーマとしたリスクコミュニケーションの取り組みが各地で進められてきた.だが,多くは啓蒙的な説明会にとどまっており,専門家と一般市民との間に十分な双方向の対話の場を生み出せていない.こうした状況を克服するためには, リスク情報を正確かつ受け手側に配慮しながら発信できるリスクコミュニケーターの育成が急務である.北海道大学CoSTEPでは2014 年度にリスクコミュニケーション選択実習という新しい実習を設け,福島の農業と放射能リスクをテーマに活動した.最終的に2015 年2 月から3 月にかけ,三つの対話イベントを実施した.本実習では,「コンテンツの制作能力」「コミュニケーションの場を生み出す能力」「適切なフレームを協働構築する能力」の三つの能力を育成することを目指し,TV番組等を活用して実習中に何度もリスク問題を取り上げて議論を重ねたこと.実際に福島で調査したこと.現地取材した映像を実習メンバーで編集してサイエンス・カフェ等で映像レポートとして上映したことの三つが大きな特徴である.これらの実践を通して「当事者性」「主体性」「多様な価値観」を獲得することができ,上記三つの能力にポジティブな効果がもたらされた.
著者
早岡 英介 三上 直之 杉山 滋郎 藤吉 亮子 鳥羽 妙 川本 思心 郡 伸子 滝沢 麻理 池田 貴子 添田 孝史
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

福島第一原子力発電所の事故以降,主に放射能リスクをテーマとしたリスクコミュニケーションの取り組みが各地で進められてきた.だが,多くは啓蒙的な説明会にとどまっており,専門家と一般市民との間に十分な双方向の対話の場を生み出せていない.こうした状況を克服するためには,リスク情報を正確かつ受け手側に配慮しながら発信できるリスクコミュニケーターの育成が急務である.北海道大学CoSTEPにおける2014年度の実践から,リスクコミュニケーター人材育成においては「伝え方を工夫できるコンテンツの制作能力」「対話の場を生み出す能力」「問題設定を適切に設計できるフレーミング能力」の3つの能力が重要だと考察した.
著者
早岡 英介 高橋 理 中村 奈穂子 小室 崇 村松 秀
出版者
北海道大学高等教育推進機構 高等教育研究部 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.15-31, 2013-12

A public recording of NHK educational TV “SciEnCer” which is a popular scientific entertainment program in Japan was held in school of engineering, Hokkaido University on January 22, 2013. Here, on-the-job training for students by the collaboration of NHK and Hokkaido University was carried out. The production technique of the TV program is suggestive for science communication education. In this report, we consider the opportunity of on-the-job training like this from a viewpoint of science communication.