著者
木村 康夫
出版者
公益社団法人 日本鋳造工学会
雑誌
鋳造工学 (ISSN:13420429)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.947-950, 1997-11-25 (Released:2014-12-18)
参考文献数
19
被引用文献数
1
著者
工藤 暢宏 木村 康夫 新美 芳二
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.9-12, 2002 (Released:2007-11-30)
参考文献数
16
被引用文献数
9 11

カシワバアジサイの有用形質をセイヨウアジサイに導入することを目的として,種間雑種の作出方法を検討した. 1.セイヨウアジサイを種子親,カシワバアジサイを花粉親にした種間交配では,受粉後2週間ほどで子房が緑化肥大し,さく果を形成するが,完全な種子はできなかった. 2.交配後のさく果から胚珠を取り出し培養すると胚が発達して,肥大した胚が出現することが確認された.しかし,‘ハルナ’を種子親にした場合では,出現直後に胚が生育を停止し枯死した.‘ブルーダイヤモンド’を種子親にした場合には,非常に低い割合であるが,順化可能な雑種と思われる個体が得られた. 3.順化後温室で栽培した再性個体にはカシワバアジサイ特有の鋸歯が観察され,雑種であると判断された.しかし,雑種個体の全体的な形態は種子親の特徴を多く受け継いでいた.培養開始から2年後に胚珠から再生した雑種6個体のうち1個体が開花したが,花序は中心がやや山型に盛り上がったテマリ型で,種子親の‘ブルーダイヤモンド’の特徴が強く現れていた.
著者
飯塚 正英 工藤 暢宏 木村 康夫 荻原 勲
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.767-773, 2001-11-15
参考文献数
25
被引用文献数
4 4

ユキヤナギ(Spiraea thunbergii)とシモツケ(S. japonica)を交配して赤花のユキヤナギの作出を目的として, 両種間で正逆交雑を行った.1. 乾燥条件, -30℃で貯蔵した花粉は貯蔵後360日でも発芽および受精能力を維持することがわかった.2. S. thunbergii×S. japonicaでは, -30℃で270日間貯蔵した花粉は柱頭上で良く発芽し, 花粉管は花柱内を伸長して子房内の胚珠に達し, 10日後には胚珠の肥大が観察された.一方, S. japonica×S. thunbergiiでは, 花粉は柱頭上で良く発芽したが, 子房内の胚珠へ到達しなかった.3. S. thunbergii×S. japonicaの交配16日後に摘出して培養した胚珠は正常に発育する実生を生じ, 8個体が得られた.それらの個体の形態は両親の中間を示し, RAPDパターンは両親のバンドを併せ持ったことから雑種植物であると判断した.
著者
工藤 暢宏 岡田 智行 木村 康夫
出版者
群馬県農業技術センター
雑誌
群馬県農業技術センター研究報告 (ISSN:13489054)
巻号頁・発行日
no.8, pp.83-88, 2011-03

冬あじさい「スプリングエンジェル」シリーズは、台湾や中国南部に分布する常緑性のカラコンテリギ(Hydrangea scandens spp. chinensis)とアジサイ(H. macrophylla)との種間雑種である。カラコンテリギを種子親、アジサイ園芸品種「チャーミングブルーリング」を花粉親として交配し、交配後の肥大胚珠を培養して得た雑種実生より選抜された品種である。「スプリングエンジェル」シリーズには、八重変化咲きの「スプリングエンジェル ピンクエレガンス」、花色(がく片色)がパステルプルーの「スプリングエンジェル ブルーエレガンス」、花弁にフリンジ(fringe) が人る「スプリングエンジエル フリルエレガンス」の3品種があり、いずれも、常緑性で、厳寒期(1~2月)に大輸の花を咲かせる特性をもつ。
著者
工藤 暢宏 木村 康夫 新美 芳二
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.9-12, 2002-04-01
被引用文献数
2 11

カシワバアジサイの有用形質をセイヨウアジサイに導入することを目的として, 種間雑種の作出方法を検討した.1. セイヨウアジサイを種子親, カシワバアジサイを花粉親にした種間交配では, 受粉後2週間ほどで子房が緑化肥大し, さく果を形成するが, 完全な種子はできなかった.2. 交配後のさく果から胚珠を取り出し培養すると胚が発達して, 肥大した胚が出現することが確認された.しかし, 'ハルナ'を種子親にした場合では, 出現直後に胚が生育を停止し枯死した.'ブルーダイヤモンド'を種子親にした場合には, 非常に低い割合であるが, 順化可能な雑種と思われる個体が得られた.3. 順化後温室で栽培した再性個体にはカシワバアジサイ特有の鋸歯が観察され, 雑種であると判断された.しかし, 雑種個体の全体的な形態は種子親の特徴を多く受け継いでいた.培養開始から2年後に胚珠から再生した雑種6個体のうち1個体が開花したが, 花序は中心がやや山型に盛り上がったテマリ型で, 種子親の'ブルーダイヤモンド'の特徴が強く現れていた.