著者
津田 朗子 木村 留美子 水野 真希
出版者
金沢大学つるま保健学会 = Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
雑誌
金沢大学つるま保健学会誌 = Journal of the Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University (ISSN:13468502)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.81-86, 2015-07-28

本研究は、小中学生のインターネット使用状況から、その依存傾向と生活習慣を調査した。 対象は1 自治体の全小中学校に通う小学4 ~ 6 年生849 名、中学1 ~ 3 年生896 名で、自記 式質問紙調査を実施した。 その結果、インターネットに「依存傾向」の子どもは小学生7.5%、中学生22.0%、全体 で15.9%にみられ、その割合は中学2 年生、中学3 年生に高く、また女子に高かった。依存 傾向の者は、インターネットを使用する時間が長く、複数の機器を使用している者、持ち運 び可能な機器を使用している者、自分専用の機器を所持している者、使用目的が多岐にわた る者、使用の際のルールがない者に多かった。 依存傾向者は、依存のない者やインターネットを使用しない者に比べ、就寝時刻が遅かっ た。また、小学生では学習時間が短く、中学生では運動時間が短く、インターネットへの依 存傾向が生活習慣に影響を及ぼしていることが示唆された。
著者
津田 朗子 木村 留美子 水野 真希 喜多 亜希子
出版者
金沢大学つるま保健学会 = Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
雑誌
金沢大学つるま保健学会誌 (ISSN:13468502)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.73-79, 2015

本研究は、小中学生のインターネット使用状況とそれに対する親の把握状況、親子間の使 用に対する認識の違いを調査した。対象は1 自治体の全小中学校に通う小学4 ~ 6 年生849 名、 中学1 ~ 3 年生896 名とその保護者であり、自記式質問紙調査を実施した。 その結果、インターネット使用率は小学生70.8%、中学生84.4%で、使用時間は学年が上 がるほど長くなっていた。使用機器は家族のパソコンが最も多かったが、中学生ではiPod touch、自分のパソコン、自分のスマートフォンを使う者、複数の機器を用いている者が多く、 使用目的も多様であった。また、その傾向は女子の方が強くSNS の利用も多かった。SNS 利用者の約半数は、SNS を通じて他者と個人的に関わった経験があり、不快な体験をした者 もいた。しかし、小学生と中学1 年生では、子どものオンラインゲーム使用の有無において 親と子どもの回答割合に差がみられ、親は子どものインターネットの使用目的を正確に把握 できていなかった。また、使用ルールに関しても親子間で認識の相違がみられ、その傾向は 子どもの学年が上がるほど顕著であった。 また、インターネットのフィルタリング機能の利用率は、携帯電話に比べ低かった。
著者
李 剣 木村 留美子 津田 朗子
出版者
金沢大学つるま保健学会 = Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
雑誌
金沢大学つるま保健学会誌 = Journal of the Tsuruma Health Science Society (ISSN:13468502)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.171-179, 2015

本研究の目的は、在日中国人母親が妊娠や出産、子育てを行う際に経験した困難感や支援の実態及びそれに対する母親の思いを調査し、今後の在日外国人母親の支援のあり方を検討することである。対象は就学前の乳幼児を持つ母親20名であり、インタビューガイドに基づく聞き取り調査を実施した。調査内容は、在日中国人母親が妊娠や出産、子育て期に関連機関を利用した際の困難な経験や文化的背景の相違から生じた問題など母親の体験談である。結果として、中国人母親は日本の病院は中国の病院より患者数が少なく、環境面が清潔であり、日本政府は外国人の母子に対しても差別なく出産一時金、児童手当、子どもの医療費の補助を行っていることに対して非常に良い社会福祉制度であると認識していた。しかし、その反面、≪言葉・風習の相違による困惑≫、≪家族からの子育て支援のバリア≫、≪母親への精神的な影響≫などの問題が挙げられた。母親が様々な施設を利用する時、言葉の問題だけではなく、文化や習慣の相違からストレスを抱いていた。このような問題は在日中国人母親だけの問題ではなく、異文化の中で育った他の外国人母親にとっても同様のことであり、国籍の異なる人々と関わる際の専門家は異文化に対する認識を前題とした関わり方や母親の心理面の支援を考慮した支援の必要性が示唆された。また、出産や子育て支援を目的に、本国から両親が訪問する際には国によってはビザ申請条件が厳しく、夫の育児休暇も確実に取れない状況にあるため、各自治体が外国人母親向けに利用可能な子育て支援情報を提供する必要性が示唆された。
著者
宮川 しのぶ 津田 朗子 西村 真実子 木村 留美子 稲垣 美智子 笠原 善仁 小泉 晶一 関 秀俊
出版者
日本小児保健協会 = The Japanese Society of Child Health
雑誌
小児保健研究 (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.457-462, 2002-05-31
参考文献数
21
被引用文献数
3

小学3年から高校3年までの1型糖尿病患児38名の学校生活での療養行動とそれに伴う困難感を検討した. 療養行動をしている割合は, インスリン自己注射81.6%, 血糖自己測定44.7%, 間食, 補食摂取31.6%であった. 療養行動の施行場所は, 小学生では主に保健室であったが, 中高生ではトイレや教室が多く, 94.7%の児がいずれかの療養行動を行っており, その50%が「しにくい」と感じていた. 困難感を抱く理由には, 療養行動を不思議がられたり, 特別視されることによるものが多い. また97.4%が低血糖症状を経験していたが, 病気や療養行動を知られたくないために我慢をする場合や, 保健室に行くことがあった. 以上から多くの患児が学校での療養行動に困難感をもっているため, さらなる学校現場での正しい理解と環境作りが必要と考えられた.
著者
木村 留美子 河田 史宝 津田 朗子
出版者
金沢大学
雑誌
金沢大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13427318)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.143-149, 2000

看護婦の体験や経験がどのように専門職業人の意識を形成しているのか,自己イメージとの関係から調査した.学習会への参加は20代が最も多く,全体の62.5%を占めていた.自己イメージの経験年数別比較では30項目中13項目に有意差を認め,経験年数による職業的自己イメージの相違が明らかとなった.20代と30代以上の2群間で自己イメージの因子構造を比較し,それぞれ6因子を抽出した.その内5因子は共通であった.「力強さ」因子は30代以上で,「誠実さ」因子は20代で有意に高かった.学習会への参加動機による自己イメージの因子構造の比較からそれぞれ5因子を抽出した.その内の4因子は共通であった.「社交性」「指導力」因子は業務命令により参加した者の得点が有意に高かった
著者
津田 朗子 木村 留美子
出版者
金沢大学つるま保健学会 = the Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University
雑誌
金沢大学つるま保健学会誌 (ISSN:13468502)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.13-24, 2010

In order to clarify the long-term influence of lifestyle factors, body temperatureand lifestyle conditions were studied over 8 months from May 2007 to December2007 on all days, excluding Saturdays and Sundays and national holidays, for 64children in nursery school from the ages of 1-5. The mean time of the going tosleep was 21 : 34 and the mean time of waking up was 6 : 48. The time of wakingup was significantly later in the period from October to December than that in theperiod from May to September, however, no seasonal differences were observed inthe time of going to sleep. The body temperature rhythm was entrained inapproximately 50% of children, and four to five-year-old children have a higherproportion of entrained body temperature rhythms than one to three-year-oldchildren. The factors related to body temperature rhythms were the "change intime of going to sleep", "regularity of lifestyle", and "time of going to sleep inDecember". The strongest relationship was found in "change in time of going tosleep". 1~5歳の保育園児64名を対象に、土日、祝日を除く2007年5月から12月までの8ヶ月間、体温と生活状況を調査し、幼児の体温リズムと長期的な生活要因の関連を明らかにした。幼児の平均就寝時刻は21時34分、平均起床時刻は6時48分であった。起床時刻は5~9月に比べ10~12月では有意に遅くなっていたが、就寝時刻には時期による差は見られなかった。体温リズムが同調していた子どもは約5割で、1~3歳に比べ4~5歳では同調群の割合が高くなっていた。体温リズムと関連が認められたのは「就寝時刻の推移」、「生活の規則性」、「12月の就寝時刻」で、最も強い関連があったのは「就寝時刻の推移」であった。