著者
川本 弘一 江口 英利 西田 尚弘 今野 雅允 小関 準 石井 秀始 森 正樹 広津 崇亮 杉本 昌弘
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

膵癌の予後は極めて不良であり、新規診断・治療法の開発が急務となっている。本研究では野生型線虫の嗅覚を応用したN-NOSE法を用いることで癌の匂いを科学的に検討し線虫が膵腫瘍発生を組織学的に確認された膵腫瘍自然発生モデルマウスの尿に対してもヒト同様の誘引行動を呈することを示した。線虫の行動をげっ歯類で再現できたことの重要性は、これまではヒトの臨床検体を用いていたため、サンプルの多様性も影響し、原因物質の同定までは至らなかった可能性も示唆されるが、このマウスモデルを利用することで、走行性を惹起する物質の同定が可能となることが期待され、N-NOSE法が膵癌の早期診断の一助になる可能性も示唆された。
著者
木本 克彦 星 憲幸 斉田 牧子 杉本 昌弘
出版者
神奈川歯科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、咬合咀嚼刺激と唾液成分との関連を明らかとするため、メタボローム解析を用いて、咬合咀嚼刺激による唾液中の代謝産物の変化を網羅的に解析した。その結果、臼歯部欠損患者群と残存患者群の唾液代謝産物を比較したところ、全部で137 のピーク値が同定され、主成分分析より2群間に代謝プロファイルの違いが認められた。また、臼歯部残存患者における安静時唾液群と刺激唾液群の比較を行ったところ、全部で116 の唾液代謝産物のピーク値が同定され、主成分分析より2群間にに代謝プロファイルの違いが認められた。以上の結果から、咬合咀嚼刺激が代謝産物レベルで唾液成分へ質的な変化を与えていることが示唆された。
著者
岩本 整 杉本 昌弘 沖原 正章 赤司 勲 木原 優 今野 理
出版者
一般社団法人 日本臓器保存生物医学会
雑誌
Organ Biology (ISSN:13405152)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.125-131, 2020 (Released:2020-08-19)
参考文献数
38

The early and accurate diagnosis of rejection after renal transplantation is required for the well-being of recipients. To develop minimally invasive diagnosis the wide variety of novel biomarkers has been evaluated in biofluids such as blood and urea, using metabolomics that performs simultaneous identification and quantification of hundreds of metabolites. Here, we reviewed the recent researches to explore the biomarkers applicable for the diagnosis of rejection after renal transplantation.