著者
中井 義明 大橋 淑宏 江崎 裕介 石塚 洋一 松下 隆 伊藤 博隆 馬場 駿吉 平川 勝洋 原田 康夫 菊屋 義則 岡崎 英登 黒川 道徳 二宮 優子 村上 譲 伊東 一則 深水 浩三 大山 勝 松根 彰志 飯田 冨美子 小川 敬 大堀 八洲一 花田 武浩
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.33, no.Supplement5, pp.655-673, 1990-10-15 (Released:2011-08-10)
参考文献数
12

漢方製剤である麻黄附子細辛湯の通年性鼻アレルギーに対する効果を検討した。漢方の古典の記載に忠実に基づいた製法により得られたエキスを含む細粒剤と, それまでの経験に基づいた製法により得られたエキスを含む散剤の比較試験を実施した。有効率 (著効+有効) は散剤投与群で63.5%, 細粒投与群で76.7%と, 両群とも良好な結果であり, 統計学的に差は認められなかった。各症状の改善率において, 細粒投与群が散剤投与群より鼻汁, 鼻閉症状に高い効果を示したが, 統計学的な差は認められなかった。細粒剤といわゆる抗アレルギー剤の有効率を比較すると, くしゃみ発作および鼻汁は同程度の効果が, 鼻閉については優る効果であったと考えられる。副作用については, 散剤投与群で6.2%, 細粒剤投与群で5.1%の症例に認められたが, いずれも症状は軽微であり, また臨床検査値にもなんら異常は与えなかった。
著者
後藤 昌弘 村上 譲
出版者
japan association of food preservation scientists
雑誌
日本食品低温保蔵学会誌 (ISSN:09147675)
巻号頁・発行日
vol.20, no.4, pp.193-196, 1994

ベゴニアを食用花として収穫し, 2℃と20℃に保存した場合, 両温度区とも貯蔵2日では花の色 (品種) によって鮮度指数の低下が異なり, 赤花 (パーシティレッド), ピンク花 (フィナーレ) よりも, 白花 (パーシティホワイト) で大きかった。しかし, その後はどの花色も同様に指数が低下し, 商品性は2℃で約7日, 20℃で約3日保持された。この鮮度の低下は主として萎凋と花弁の変色によるもので, 萎凋はハーブ類よりも少ない重量減少で激しい症状がみられた。また, 花弁の変色は周辺部から起こることがわかった。<BR>花を手づみした場合とはさみで摘み取った場合, 両温度区とも手づみの鮮度の低下が速かった。<BR>以上の結果から,ベゴニアを食用花として収穫し,貯蔵する場合には,はさみで丁寧に摘み取り,低温に保存することが望ましいと思われた。
著者
原田 康夫 夜陣 紘治 平川 勝洋 中田 将風 竹林 脩文 築家 大介 黒川 道徳 村上 譲 菊屋 義則 野田 益弘 二宮 優子 笹 征史
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.161-172, 1986-01-01 (Released:2011-11-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Patients with pharyngitis and tonsillitis were studied in a randomized double-blind trial to compare the clinical usefulness of MK212G and Isodine gargle.1. Of the 71 patients treated with MK212G or Isodine gargle, four were excluded because they were out of protocol. The results in the remaining 32 patients treated with MK212G and 35 patients treated with Isodine gargle were analyzed statistically.2. MK212G was effective in 93.8% and Isodine gargle in 85.7%, not a statistically significant difference (x2=3.807 N.S.).3. In the MK212G group, one patient complained of oral discomfort and in the Isodine gargle group, two patients had mild nausea and one had vomitting. The difference was not statistically significant (x2=1.165 N. S.).4. MK212G was considered to be clinically useful in 87.51% and Isodine gargle in 82.86%, not a statistically significant difference (x2=0.410 N. S.).5. The above results suggest that MK212G is as useful as Isodine gargle in the treatment of pharyngitis and tonsillitis.