著者
大塚 元太 袖山 和久 吉田 知史 村中 徳明 今西 茂
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.116, no.11, pp.1288-1294, 1996-10-20 (Released:2008-12-19)
参考文献数
10
被引用文献数
2 3

Today, the technique of virtual reality has become popular in various fields because of its technical progress. We focused on ‘presence’ - one of the three elements of virtual reality, and constructed a simple supporting system for piano education. The virtual world and the real world are overlapped by showing the visual information in this system. The purpose of this system is to use the realistic virtual image as an interface (or tool) of education.The unity of the virtual image and the reality has been done with standing pictures by using, for example, ‘See-through HMD’. In this research, however, we overlapped the virtual image and the real world with moving pictures. The overlapping is accomplished not by using HMD, but by using a half mirror. The virtual hands can automatically play a tune from a score so that learners can choose what they like without instructors. This is one example of the system which has a proven effectiveness.
著者
竹之内 宏 徳丸 正孝 村中 徳明
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.38-53, 2011-02-15
被引用文献数
2

本論文では,多くの人の感性を用いた対話型進化計算(Interactive Evolutionary Computation:以下 IEC)として,2点嗜好法を適用した複数参加型トーナメント方式を用いた対話型遺伝的アルゴリズム(Interactive Genetic Algorithm:以下 IGA)を提案する.これまでに提案されている多くのIECシステムは,ユーザが1個人の場合を対象としている.このため,多くの人が納得する解を得ることができない.そこで本論文では,Web上から多くのユーザの感性を投票として獲得し,IGAの解評価に用いることを想定した多人数参加型のシステムを提案する.提案システムのように,多くの人が投票により解評価を行うIECインタフェースとして,これまでに複数参加型トーナメント方式が提案され,シミュレーションにおいて有効性が検証されている.しかし,実際のWebシステムなどで投票獲得を想定した場合,投票に参加するユーザ数を推定することは困難である.そのため,複数参加型トーナメント方式においては,解評価に必要な投票数を獲得できず,トーナメント対戦を進行させることができないといった問題が想定される.このような問題を解決するためには,獲得した投票の効率的な利用が求められる.そこで,統計的手法である2点嗜好法により,トーナメント対戦の勝敗結果を判定しトーナメントの効率化を図る.2点嗜好法の適用により,投票開始からより早い段階で解候補の優劣を判定できると考えられる.本論文では,シミュレーションにおいて,提案手法の有効性を検証した.シミュレーションにおいては,実際のユーザの代わりにビット列で作成された評価エージェントが解評価を行う.シミュレーション結果より,提案手法において,解評価に必要な投票数が約80%減少されることが確認された.さらに,従来の複数参加型トーナメント方式を比較手法とした性能比較を行った.その結果,提案手法は,トーナメントの効率化という観点より,有効であることが確認された.
著者
森本 孝紀 徳丸 正孝 村中 徳明 今西 茂
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.20, pp.45-48, 2005-03-10
参考文献数
3
被引用文献数
1

被災道路復旧計画問題とは,被害を受けた道路網の交通機能を,効率的に回復させるための復旧計画を求める問題である.従来までの被害モデルは簡単化されたものであり,リンク単位で被害を発生させていた.そこで本研究では,現実の被害状況をもとに被害を「通行止め」と「通行規制」の2種類の状態をモデル化する.また,GAのコーディングを改良することで,通行止めとなる被害箇所の多階復旧を可能としている.さらに,GAの適用方法に関する検討実験を行い,その有効性を示す.Damaged Road Restoration Scheduling Problem is a problem to request the restoration schedule that recover efficiently for a traffic function of the damaged road network. The damage model until the past was the simplified one, and damage was caused each link. In this research, damage is modeled based on an actual damage situation, two kinds of states, "closed to traffic" and "regulation of traffic", is modeled. Moreover, multistory restoration is enabled by improving the method of coding GA in "closed to traffic". In addition, the examination experiment concerning the method of applying GA is conducted, and the effectiveness is shown.
著者
藤井 岳大 徳丸 正孝 村中 徳明
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第21回ファジィ システム シンポジウム
巻号頁・発行日
pp.147, 2005 (Released:2007-05-29)

服飾やインテリアなどさまざまな製品において,我々がそれらの配色を行う中で全体の調和の取れた配色を行うことは容易ではなく,色彩についての専門的な知識を要求される.本研究では,このような配色の支援をするために色彩調和論をもとに作成されたファジィルールと,メンバーシップ関数を作成し,色彩調和を自動的に判定して配色を作成するシステムを提案する.また,アンケート比較により評価を行う.
著者
大竹 孝昌 徳丸 正孝 村中 徳明 今西 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.697, pp.19-24, 2003-02-28
被引用文献数
3

本論文では,カオスニューラルネットワーク(CNN)を用いた自動作曲システムを構築する第1段階として,メロディのコーディング方法についての検討を行った.CNNには,幾つかのパターンを記憶パターンとしてホップフィールド型ニューラルネットワークに埋め込み,記憶パターンと異なるパターンを初期値として与えると,様々なパターンを次々と想起するという特徴がある.また,想起過程において,複数の記憶パターンの特徴を併せ持つパターンや,記憶パターンと印象が近い新たなパターンなど,数々の興味深いパターンを想起するという興味深いふるまいを示す.本研究では,このようなCNNの特徴を利用した自動作曲システムの構築を試みる.本論文では,システム構築の第1段階として,メロディのコーディング方法についての検討を行っている.CNNに記憶させるパターンは,パターンを構成するニューロンの発火・非発火状態のバランスを考慮する必要がある.そこで,幾つかのコーディング方法を提案し,それらの方法を用いてメロディの作成実験を行った.また,作曲されたメロディの試聴比較評価を行い,コーディング方法の有効性について検証した.
著者
村上 龍一 花田 良子 村中 徳明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.377, pp.91-96, 2014-01-04

近年,日本における伝統文化の1つとして,アニメ,マンガ,イラストなどの芸術分野が世界的に注目されるようになってきた.その影響により,絵を描く人々,通称"絵師"を目指す若者が,ここ数年で急増してきている.しかし,描画スキルを独学で身に付けることは,際限のない時間と努力を必要とすることもあり,非常に難しい.また,描画教室や専門学校等に通う方法もあるが,この場合は時間と努力に加え,多額の資金が必要となる.そこで著者らは,以上のような悩みを解決するため,初心者を対象とし,人物キャラクターをモチーフとした独学型の描画支援システムを構築した.また,本システムにおける有効性を検証するため,実描画実験,及び本システムを評価するためのアンケート調査を行った.
著者
住友 宏行 徳丸 正孝 村中 徳明
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第26回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.9, 2010 (Released:2010-11-05)

本論文では,カオスニューラルネットワーク(以下 CNN)を用いたパートナーロボットの感情生成モデルを提案する. 提案モデルではCNNを用いることによって,従来研究の問題点である感情表現が単純であるという問題点を解決する. このモデルでは,ラッセルの感情モデルに含まれる順応水準の原理を用いている. 本論文では,シミュレーションを用いて提案モデルの有効性を検証し,提案モデルが順応水準の影響を受けているかの確認を行う. また,カオス性の点でも,提案モデルはたとえ学習する内容が同じでも,異なった反応が出来るかどうかを確認する.
著者
井上 康司 徳丸 正孝 村中 徳明
出版者
日本感性工学会
雑誌
感性工学研究論文集 (ISSN:13461958)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.733-739, 2008-06-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
9

In this paper, we propose a behavior generation model for entertainment robot whose behavior seems to be living. Oneproblem of common entertainment robots is hard to generate various behaviors, because behaviors of the robots are generally madeby simple rule-based algorithms. The problem causes that the simplicity of the movement of the robot lets a user get tired soon. Inthis paper, we propose a behavior generation model based on principles of respondent conditioning and operant conditioning inbehavior analysis. The model has desire parameters and neural network for choosing a behavior. The desire parameters usually riseslowly and decrease by a specific behavior. Because the neural network learns the behavior decreasing more desire parameters, themodel can select spontaneously behavior. The result of behavior generation simulation shows the model has the feature of theirconditionings.
著者
徳丸 正孝 村中 徳明 今西 茂
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.299-312, 2007-06-15
被引用文献数
2 4

カオスニューラルネットワークは連想記憶の能力を持つことが知られており,想起過程において複数の記憶パターンの特徴を併せ特つような新たなパターンが想起されるなどの興味深い振る舞いを示すことが知られている.本研究では,カオスニューラルネットワークの新たな分野への応用の試みとして,記憶と忘却を繰り返すことにより徐々に変化するパターンを発想し続けるシステムを提案する.本システムでは,複数の記憶パターンを記憶したニューラルネットワークにより新たなパターンの想起を行うが,記憶パターンの1つを忘却し,新たに出現したパターンを記憶して想起を続ける.これにより,本システムは想起パターンの特徴を徐々に変化させながらも新たなパターンを次々と想起し続けることができる.このようなシステムはエンターテイメント分野などへの応用が期待できるが,本論文では応用例として,雰囲気を徐々に変化させながら楽曲を奏で続けるシステムを作成した.実験の結果,本システムが記憶と忘却を繰り返しながら新たな楽曲を生成していることが確認された.また,聴取実験により,本システムの奏でる音楽は,数小節のメロディを繰り返すような単純な音楽よりも飽きないものであり,また心地よいものであることが確認された.
著者
藤林 俊彦 徳丸 正孝 村中 徳明 今西 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.534, pp.7-12, 2002-12-13

本稿では様々な服のデータベースから,ユーザのイメージに合った調和した配色の服装をコーディネートし,ユーザに対して仮想的に提示するシステムの構築を目指し,「Virtual Stylist Project」を立ち上げた.ユーザは様々な衣服データベースから得られた衣服データを基に配色支援システムでコーディネートを行うことで,ユーザのイメージに合い,かつ色彩調和している衣服の組み合わせを得ることができる.その結果の得られた衣服の組み合わせをユーザに対してデジタルカメラなどの撮影機器で得られた衣服と身体の画像を基に,仮想的に試着したかのように加工し,モニタなどの画面に着衣画像を表示する.また,ユーザの使用結果をフィードバックすることで状況や個人の主観などに合わせることができるシステムの構築を行う.本稿ではその際に用いる配色支援システムの構築を行う.配色支援システムではこれまで色彩調和論をもとに作成されたファジィルールとメンバーシップ関数(以下:MF)を作成し,これらを用いてファジィ推論を行うことで色彩調和を自動的に判定して配色を作成するシステムを構築している.本稿ではファジィルールを変更することで,衣服を着る際の状況や個人の主観,流行などに合わせた判定を行うシステムの構築を行う.