著者
松井 博和
出版者
北海道大学
巻号頁・発行日
1984-12-25

203p.
著者
西ノ平 志子 松井 博和 大島 千佳 中山 功一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.388-400, 2022-02-15

本論文では,上肢に障害がある人でも,すぐにギターを演奏したい気持ちを叶える支援装置“F-Ready”を提案した.対象者は,脳梗塞や脳性まひなどの脳神経系疾患による上肢の動作に困難がある重度障害者である.対象者のギターを演奏したいというモチベーションを維持するために,「すぐに演奏できる」「演奏している実感がある」に通ずる演奏動作に着目した.その演奏動作を実現するために鍵となる動きは,片方の手でギターネックに沿い手を動かし弦を押す動作と,もう片方の手で弦を弾く動作の協調動作である.対象者の上肢機能を考慮して,F-Readyはギターネックに沿い手を動かし弦を押す動作を支援する.本論文では,11人の対象者がF-Readyを搭載したギターを弾くことに挑戦した.9人の対象者はすぐにギターを演奏できた.さらに「ギターを演奏している実感がある」との回答を得た.次に別の対象者1人が,F-Readyを搭載したギターで1年間練習した.練習開始から5週間後には約1分間の曲を演奏できるようになった.続けて1年後には,4分以上の曲を演奏できるようになった.理学療法士は,対象者が楽器の練習により両上肢を運動する機会が得られ,通常のリハビリテーション以外で持久力と上肢の制御が改善されることを認めた.
著者
今井 亮三 島 周平 藪内 威志 加藤 英樹 松井 博和
出版者
一般社団法人 日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.147-152, 2011-04-20 (Released:2017-12-15)
参考文献数
33
被引用文献数
1

トレハロースはグルコースがα,α-1,1結合した二糖であり, 微生物や昆虫では, エネルギー源や乾燥等からの生体膜やタンパク質の保護物質として働くことが知られている。一方, 植物においてはトレハロースの検出が困難であったことから, 長い間トレハロースの生合成は否定されてきた。90年代後半に植物から初めてトレハロース生合成遺伝子が単離され, 高等植物中にもトレハロースが存在することが明らかになった。しかし, 植物中の蓄積量は極微量であり, 貯蔵糖やストレス保護物質であることは考えにくい。最近の研究で, トレハロースの生合成が植物の発生やストレス応答において重要な調節機能をもつことがわかってきた。特にトレハロース6-リン酸が植物の糖代謝において重要なシグナル物質であることが明らかになりつつある。本稿では, 植物においてトレハロース生合成が示すユニークな機能を紹介する。
著者
水谷 直人 石田 祐也 松井 博和 矢野 賢一 高橋 利道
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.2P2-07b2, 2016

<p>Vehicle performance tests are conducted to evaluate factors of vehicle performance such as fuel consumption and durability. Robotic drivers are often used in these tests to ensure that performance evaluate is reproducible. When the driver selects the gear ratio in Manual transmission, speed control performance is degraded during changing gear, because a torque transmission between the engine and wheels is cut during this sequence. In this paper, we realized the driving while considering shift changes by the robotic driver. First, we modeled the lack of a driving force. We then derived a target vehicle speed waveform using the lack of a driving force model. Finally, we performed vehicle tests using a robotic driver. We confirmed that the proposed system was effective based on the results of actual vehicle tests.</p>
著者
今井 亮三 島 周平 藪内 威志 加藤 英樹 松井 博和
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.147-152, 2011-04-20
参考文献数
33

トレハロースはグルコースがα,α-1,1結合した二糖であり,微生物や昆虫では,エネルギー源や乾燥等からの生体膜やタンパク質の保護物質として働くことが知られている。一方,植物においてはトレハロースの検出が困難であったことから,長い間トレハロースの生合成は否定されてきた。90年代後半に植物から初めてトレハロース生合成遺伝子が単離され,高等植物中にもトレハロースが存在することが明らかになった。しかし,植物中の蓄積量は極微量であり,貯蔵糖やストレス保護物質であることは考えにくい。最近の研究で,トレハロースの生合成が植物の発生やストレス応答において重要な調節機能をもつことがわかってきた。特にトレハロース6-リン酸が植物の糖代謝において重要なシグナル物質であることが明らかになりつつある。本稿では,植物においてトレハロース生合成が示すユニークな機能を紹介する。
著者
今井 亮三 島 周平 藪内 威志 加藤 英樹 松井 博和
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.147-152, 2011
参考文献数
33
被引用文献数
1

トレハロースはグルコースが&alpha;,&alpha;-1,1結合した二糖であり, 微生物や昆虫では, エネルギー源や乾燥等からの生体膜やタンパク質の保護物質として働くことが知られている。一方, 植物においてはトレハロースの検出が困難であったことから, 長い間トレハロースの生合成は否定されてきた。90年代後半に植物から初めてトレハロース生合成遺伝子が単離され, 高等植物中にもトレハロースが存在することが明らかになった。しかし, 植物中の蓄積量は極微量であり, 貯蔵糖やストレス保護物質であることは考えにくい。最近の研究で, トレハロースの生合成が植物の発生やストレス応答において重要な調節機能をもつことがわかってきた。特にトレハロース6-リン酸が植物の糖代謝において重要なシグナル物質であることが明らかになりつつある。本稿では, 植物においてトレハロース生合成が示すユニークな機能を紹介する。
著者
野村 由司彦 加藤 典彦 松井 博和 杉浦 徳宏
出版者
三重大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2003

ビデオオンデマンド講義配信システムでは,学生は遠隔から,あるいは自由な時間に講義シーンを視聴できる.これにより,復習や欠席のリカバーなどの形で,実際の講義を補完することができ,大きな教育効果が期待できる.昨年度は,デジタルスチルカメラ画像を利用して,高解像度を確保しながら,デジタルビデオカメラ画像から指示棒動作のみを抽出して,これをデジタルスチルカメラ画像に重畳する方式を開発し,有効性を確認した.しかしながら,デジタルスチルカメラ画像における文字情報のコントラストの低下,さらには講師映像がデジタルスチルカメラ画像とは別の小動画として表示されていることによる臨場感の欠如などの課題が残っていた.今年度は,この方式についてさらに検討を進め,実際の講師映像を電子ファイルによって生成されたパソコン画面に重ね合わせるシステムを開発した.これにより,低容量でありながら,電子ファイル固有の画像の高精細さを保存し,しかも講義の臨場感(一種の仮想現実感)を伝えることのできる,新しい講義映像形態を実現することができる.さらに,本システムを用いて,実際の講義との比較実験を行った.その結果,理解度を確認するための小テストでは本システムは実際の講義と同等以上とあった.さらに,文字は十分に読め,講師の動きもある程度は伝わってきた,との回答を得た.さらに,利用方法についても,期待したとおり,講義を補完する形での使用について高い支持を得た.
著者
中山 功一 松井 博和 下原 勝憲 片井 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.40-55, 2006-02-15
被引用文献数
1

本論文では,ネットワークに接続された多数のパーソナル・コンピュータ(PC)が,互いの余剰計算機資源を相互利用する分散処理システムの設計モデルの1 つとして,分割されたタスクを自律的なエージェントとするエージェント指向グリッドコンピューティング(MAO-Grid)を提案する.また,MAO-Grid においてタスク処理量を最大化するロードバランシングを獲得するエージェント学習手法として,マルチエージェントシステムにおいて有効な動的離隔型GA(DS-GA)を用いる.MAO-Grid にDS-GA を適用した実験から,計算機資源やネットワーク資源が動的に変化する環境において,システム全体のタスク処理量を最大化にするロードバランシングを獲得した.In this paper, we propose the Multi-agent Oriented Grid Computing (MAO-Grid) approach to efficiently use the surplus resources of personal computers (PCs) connected to a network. Dynamically Separating GA (DS-GA), one of the effective learning algorithms for multi-agent systems, is used as the optimization algorithm for MAO-Grid. We conducted experiments applying the DS-GA to MAO-Grid. The results showed that load balancing was optimized according to the characteristics of computational resources in dynamic environments.