著者
福井 美貴 松村 幸子
出版者
日本精神保健看護学会
雑誌
日本精神保健看護学会誌 (ISSN:09180621)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.22-32, 2003-05-15 (Released:2017-07-01)
参考文献数
23

本研究の目的は、心的外傷後ストレス障害に罹患した犯罪被害者が、回復過程で体験している「思い」の特徴を明らかにし、さらに回復に影響を与える「思い」の傾向を明らかにすることである。倫理的な配慮の上同意を得た10名の患者に非構成的な面接を実施し、質的帰納的に分析し、さらにIES=R値(Impact of Event Scale-Revised)の変化を基に患者を回復群と非回復群に分けて比較した。その結果、以下の知見が得られ、地域精神看護への示唆を得た。1. (1)被害への思い、(2)警察への思い、(3)裁判への思い、(4)被害後の苦痛な思い、(5)回復への思い、(6)家族との関わりへの思い、(7)友人との関わりへの思い、(8)社会との関わりへの思いの8つのカテゴリーが抽出され、対象理解を目的としだ犯罪被害者の回復過程のおける思いの全体像"が明らかになった。2.回復群に特徴的な思いとして『加害者への怒り』、非回復群に特徴的な思いとして『安全感が脅かされる恐怖』であることが明らかになった。
著者
仲山 智明 横田 圭司 増山 大祐 ムハマドジクリ ビンズカルナイン 松村 幸子 菅 加奈子 芝 清隆 荻野 俊郎
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学学術講演会要旨集
巻号頁・発行日
vol.34, 2014

エクソソームはガンマーカーとして近年注目されているが、様々な種類があり性質が詳細に解明されていない。そこで我々はグラフェンナノポアデバイスにより評価することにした。ナノポアデバイスはラベルフリーで試料の大きさや帯電具合が分かる。本発表ではナノポアをグラフェンで作製するための穴あけ技術、ビーズによるイオン電流の変化の検出などエクソソーム検出に向けたグラフェンナノポアデバイスの基礎について発表する。  
著者
松村 幸子 二階堂 一枝 篠原 裕子 菅原 京子 花岡 晋平
出版者
新潟青陵大学
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.161-182, 2003-03

日本の四大公害病のlつである新潟水俣病に対する、行政に働く保健師の活動について、37年前の発生当初から現在までを時系列で整理した。その結果を1978年アルマ・アタ宣言のプライマリ・ヘルス・ケアの4原則1.住民のニーズ指向性 2.住民の主体的参加 3.資源の有効活用 4.協調、統合に照らして分析を試みた。先輩諸姉の語りや文献を通して、保健師は新潟水俣病発生以来今日まで、この問題にかかわり続けできたことが明らかとなった。複雑な社会的背景を持った問題であったが、さまざまな看護ケアが住民サイドに立って実施されていた。健康を人々の権利として位置づけたPHCの理念に沿って活動が進められていたが、住民の主体的参加、他専門職および住民組織との協調、統合については生かしきれず、今後の課題である。
著者
松村 幸子
出版者
公益財団法人がん研究会
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

標的とするがん細胞上での複数の相互作用と協同的な効果を利用することで、がん細胞を効率的に検出することを目指した。標的に結合するリガンドと、ペプチドの構造形成能力を組み合わせることで、リガンドを多数含むナノサイズのペプチド集合体を作製した。この集合体は、標的の膜タンパク質を発現するがん細胞に特異的に結合することができ、がん細胞を蛍光によって検出することができた。
著者
松村 幸子 二階堂 一枝 篠原 裕子 菅原 京子 花岡 晋平
出版者
新潟青陵大学
雑誌
新潟青陵大学紀要 (ISSN:13461737)
巻号頁・発行日
no.3, pp.161-182, 2003
被引用文献数
1

日本の四大公害病のlつである新潟水俣病に対する、行政に働く保健師の活動について、37年前の発生当初から現在までを時系列で整理した。その結果を1978年アルマ・アタ宣言のプライマリ・ヘルス・ケアの4原則1.住民のニーズ指向性 2.住民の主体的参加 3.資源の有効活用 4.協調、統合に照らして分析を試みた。先輩諸姉の語りや文献を通して、保健師は新潟水俣病発生以来今日まで、この問題にかかわり続けできたことが明らかとなった。複雑な社会的背景を持った問題であったが、さまざまな看護ケアが住民サイドに立って実施されていた。健康を人々の権利として位置づけたPHCの理念に沿って活動が進められていたが、住民の主体的参加、他専門職および住民組織との協調、統合については生かしきれず、今後の課題である。