著者
小林 英男
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.363-372, 1987-12-15 (Released:2017-10-31)

日本航空所属ボーイング747型ジャンボジェット墜落事故機の後部圧力隔壁の破裂の直接原因について,航空事故調査委員会の結論,試験研究結果および著者らの研究結果を解説し,検討を加えた.その結果,「しりもち事故」の修理箇所のi列りベット結合の強度低下よりも,むしろりベット孔の大半に欠陥が存在したことが直接原因であると推定される.今後,この点に関して正確な調査が望まれる.
著者
小林 英男
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.27, no.297, pp.495-505, 1978-06-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
20
被引用文献数
1
著者
林 英男 田中 智一 平出 正孝
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.299-303, 2002-05-05
被引用文献数
7 9

減圧ヘリウムICP-MSは,アルゴンに起因したスペクトル干渉を除くことができる.しかし,m/z=79〜82に小さなバックグラウンドピークがなお存在し,微量な臭素及びセレンの定量を妨害した.本研究では,これらのピークがインターフェース部材質の銅に起因した分子イオンであることを突き止めた.これらのイオンを抑制するため,ニッケル及びアルミニウム製インターフェース部を試作した.その結果,ニッケル製では,広い質量範囲にわたりバックグラウンドピークが生じたが,アルミニウム製ではほとんど観測されなかった.そのため,減圧ヘリウムICP-MSのインターフェース部材質としてアルミニウムが最適であるとの結論を得た.電熱気化法により臭素及びセレンの溶液試料(10ng ml^-1,5μl)を導入して得られた相対標準偏差(n=10)は,いずれも約10%であった.また,臭素及びセレンの検出下限(3σ)はそれぞれ0.2及び0.09ng ml^-1であり,通常のICP-MS(Br 20 ng ml^-1, Se 0.25 ng ml^-1)に比べ高感度な定量が可能になった.
著者
小林 英男
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.27, no.299, pp.711-720, 1978-08-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
57
著者
小林 英男 川久保 隆
出版者
社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会会報 (ISSN:00214426)
巻号頁・発行日
vol.27, no.10, pp.757-765, 1988-10-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
34
被引用文献数
1 6
著者
小林 英男
出版者
社団法人日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.32, no.363, pp.1410-1415, 1983-12-15
著者
松崎 亮介 轟 章 島村 佳伸 小林 英男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学会関東支部総会講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, no.10, pp.205-206, 2004-03-03

Safety of automobiles is increasingly demanded. To prevent burst of tires, smart tires are currently under development The embedded sensor enables highly precise measurement of road surface friction, and the precise friction measurements make more efficient anti-blocking-system (ABS). In a previous study, the authors proposed a new wireless strain monitoring method that adopts the tire itself as a sensor, with an oscillator circuit. This method is very simple and useful, but it requires a battery to activate the oscillator circuit. In the present study, the previous method for wireless tire monitoring is improved to produce a passive wireless sensor. The capacitance change of tire causes changes of the tuning frequency. This change of the tuned radio wave enables us to measure the applied strain of the specimen wirelessly, without any power supply from outside. This new passive wireless method is applied to a specimen and the static applied strain is measured.
著者
田中 龍彦 林 裕也 小宮 佳和 奈部川 英則 林 英男
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.327-332, 2007 (Released:2007-06-20)
参考文献数
13
被引用文献数
5 8

酸性溶液中,ヨウ素酸カリウムとヨウ化カリウムとの反応で生成したヨウ素に一定過剰量のチオ硫酸ナトリウムを加え,未反応のチオ硫酸イオンを電量ヨウ素滴定する方法により,ヨウ素酸カリウムの絶対純度を測定した.本研究では逆滴定の手法を採用しているので,濃度が精確に分かったチオ硫酸ナトリウム溶液を必要とすることから,まずチオ硫酸ナトリウム溶液の調製方法と安定性について検討した.使用直前に煮沸して冷却した高純度水に市販特級のチオ硫酸ナトリウム5水和物を溶解することにより,酸素,二酸化炭素及び硫黄バクテリアに起因するチオ硫酸イオンの分解は起こらなかった.また,テフロン細口試薬瓶に保存した約0.5 mol kg−1チオ硫酸ナトリウム溶液は調製直後でも非常に安定であり,安定剤の添加なしに約1か月間濃度変化はほとんど認められなかった.保存容器の材質としてはプラスチックが適していた.この溶液をヨウ素酸カリウム標準物質純度の電量測定に使用した結果,満足できる精確さが得られた.