著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.16, no.8, pp.180-183, 2007-09

「きれいごと」というのは、具体的な各論を欠いた総論であるが故に、きれいごとなのである。そして、こうした総論的なきれいごとを主張するのは、ほとんどの場合、現場の実態とは無関係に、上に立って管理する人、もしくはスタッフ的な立場にある人だ。
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー = Nikkei information strategy (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.96-99, 2017-05

吉川さんは、全て自分が細かく目を光らせて管理する状態から、メンバーに仕事を任せることにした。例えば、副コールセンター長の近井さんにはメンバーの交番表を組むことを任せた。 近井さんは2016年4月に異動して来たばかりでコールセンター業務は未経験…
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.142-145, 2008-06

世の中には、トヨタグループの出身者を経営のトップに迎えれば、トヨタを再現したような経営が自社でも実現できるのではないかと考える誤った期待が横行している。新銀行東京に対する追加出資の問題で都議会が揺れたのも、もとはといえば、トヨタ出身者を安易に新銀行の経営トップに持ってくるという初歩的な判断ミスに端を発している。
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.17, no.10, pp.170-173, 2008-11

「お客様本位」や「経営品質」に並々ならぬ思い入れを持ち、それを何とか自社に導入しようと旗を振っている経営トップは少なからず存在する。しかし、その思いの強さとは裏腹に、こうしたトップの切なる願いが、その会社にどういう結果をもたらしているかを冷静に観察してみると、社長が言っていることは営業方針との整合性が取れていないため、結局社員には単なる「きれいごと」にし…
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー = Nikkei information strategy (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.25, no.7, pp.98-101, 2016-08

平良さんはこう話す。「お店づくりは事務員さんの雰囲気が命なんです。事務員さんがつんけんしていたらお店が暗くなる。だから僕は、とにかく事務員さんを笑わせるんです。
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.22, no.11, pp.98-101, 2013-12

ヤマトホールディングス(ヤマトHD)という会社は不思議な魅力を持つ会社である。ヤマト運輸が宅急便を始める前はどこにでもあるごく普通の運送会社だったわけだから、仕事の進め方は基本的に上意下達が当たり前である。指示命令は、今もしっかりと貫徹され…
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー = Nikkei information strategy (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.82-85, 2016-04

給料をもらっているわけだから、ちゃんと仕事をしなくてはならないことは、皆よく分かっている。会社が大きくなればなるほど、待遇が良くなり、会社の安定感も増していく。しかしそのうちに、自分ひとりの力ではどうにもならない無数の壁に囲まれて仕事をし…
著者
柴田 昌治
出版者
日経BP社 ; 1992-
雑誌
日経情報ストラテジー (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.22, no.10, pp.106-109, 2013-11

もちろん、ここでいう人間性とは単なる聖人君子としてのそれではない。大きな人間集団のリーダーとして持っているべき人間性であり、チームワークの要となり得る人間性でもある。そして、機能別、事業別に分かれたビジネスや仕事の仕方に横串を通すことがで…
著者
柴田 昌治 田坂 広志
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.40-42, 2002-02

●——日本企業を変えるには周囲を巻き込む力を持つ変革のリーダーが求められます。そうした人材を生み出すには何が必要でしょうか。柴田—企業を変えたいと思う人は上司を公然と批判したり、かわいげがなかったりして、組織内では疎まれます。異能の人間は必ずしもバランスが取れていなので、周囲とのあつれきが生じやすい。その時に通常の組織では、間違いなく排除されます。