著者
楠本 昌彦
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.681-685, 2002-12-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
14

単純X線写真での各種肺縦隔接合線はそのすべてが常に観察できるとは限らないが, 肺縦隔接合線として観察可能な場合, その異常を的確にとらえることで肺縦隔境界面近傍における病変の存在診断に寄与する. また肺縦隔接合線の異常所見をとらえることで単純X線写真での縦隔リンパ節腫大の診断を可能にする場合があり診断的価値が高い. さらにこれら肺縦隔接合線の変化でとらえることのできる腫瘍病変に対しては, 逐一CTを撮影することなく単純X線写真で簡便なモニタリングが可能であり, 臨床的有用性が高い.
著者
肺癌放射線治療計画用のリンパ節部位アトラス作成委員会 小宮山 貴史 板澤 朋子 玉置 幸久 西村 恭昌 中山 優子 伊藤 宏之 大出 泰久 楠本 昌彦 坂井 修二 鈴木 健司 渡辺 裕一 淺村 尚生
出版者
The Japan Lung Cancer Society
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.189-205, 2015
被引用文献数
1

肺癌の放射線治療ではCT画像に基づく三次元放射線治療計画が行われており,リンパ節部位の照射野設定は重要である.現在の肺癌取扱い規約のリンパ節マップはInternational Association for the Study of Lung Cancer(IASLC)mapに準拠したものである.放射線治療計画においては,CTの連続横断像を用いてリンパ節部位を設定する必要がある.そこで,日本肺癌学会と日本放射線腫瘍学会と共同で,肺癌放射線治療計画のためのリンパ節部位のCTアトラスを作成した.