著者
瀬川 駿 桝田 秀夫 森 真幸 永井 孝幸
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-40, no.3, pp.1-6, 2018-02-26

DNS サーバは DDoS 攻撃や DNS リフレクター攻撃などの様々な攻撃の対象や,攻撃のための踏み台にしようとする不正通信にさらされている.また,不正通信が行われる際に,特徴的な DNS クエリパターンがみられる場合が知られている.このような不正な通信に繋がるものと正規のもののクエリに対して,レスポンスを適応的に制御できれば,DNS サーバの防御に繋がる.本稿では,DNS サーバの前段に DNS クライアントからの通信を監視するシステムを配置し,攻撃者からのクエリに対してレスポンスを適応的に制御することで DNS サーバへの攻撃を抑える手法を提案する.
著者
羽藤 由美 神澤 克徳 光永 悠彦 清水 裕子 坪田 康 桝田 秀夫 永井 孝幸 ヒーリ サンドラ 竹井 智子 山本 以和子 森 真幸 内村 浩 伊藤 薫
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

学校・大学等が入試や定期考査において,それぞれのアドミッション・ポリシー,教育目標,受検環境などに応じた英語スピーキングテストを開発・実施するためのガイドライン策定を目標として,以下の(1)~(5)を完遂した。(1)京都工芸繊維大学が独自に開発し,学内で定期実施しているコンピュータ方式の英語スピーキングテストシステム(毎年約700名が受験)について,リンガフランカ(共通語)としての英語運用能力を測るテストとしての妥当性を高めるために,評定基準と採点者訓練およびオンライン採点システムを改善した。(2)上記スピーキングテストを京都工芸繊維大学の平成30年度ダビンチAO入試に導入した実績に基づき,同じ仕様のテストを学内で能力診断テストとして実施する際と入学試験の一環として運営する際の違い(公正性・公平性の担保,システムの安定性維持,リスクマネージメント,情報セキュリティーのレベル等の違い)や,入試利用の際のこれらの点に関する留意点を明らかにした。(3)京都市立工学院高校の定期考査(「英語表現II」の1,3学期末試験)において,生徒とフィリピン在住の面接・採点者をスカイプで結ぶスピーキングテストを実施した。昨年度実施分から,テスト内容の改訂(ディベートとロールプレイの組み込み),採点基準・採点者訓練の改善,効果的なフィードバックのためのマニュアル作成を行った。(4)上記(1)~(3)の遂行状況をプロジェクトのホームページを通して広く社会に公表するとともに,実践報告や,実践を通して得たデータの分析に基づくリンガフランカとしての英語能力評価(特に,採点基準と採点方法)に関する研究成果を関連学会で発表した。(5)これまでのスピーキングテスト開発・運営の実績に基づいて,2020年度から始まる民間試験の入試利用(共通テストとしての活用)の問題点を明らかにし,関連のシンポジウムやブログ,twitterで発表した。
著者
出羽 裕一 桝田 秀夫 森 真幸 永井 孝幸
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2018-IOT-40, no.1, pp.1-7, 2018-02-26

大規模システムの管理者の負担を軽減するため,統合監視ソフトウェアによる監視環境の自動構築と収集した監視情報に対して統計解析手法を適用できるシステムの試作を行った.監視情報の収集では,情報の改ざんやなりすましを防止することも考慮し,電子証明書による暗号化を施した.また,大規模なシステムでの利用を想定し,登録するICT機器の数に依る性能評価を行った.
著者
長瀧 寛之 永井 孝幸 都倉 信樹
出版者
公益社団法人 日本工学教育協会
雑誌
工学教育 (ISSN:13412167)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.5_8-5_14, 2007 (Released:2007-10-04)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This paper reports trials to record all possible lectures and to deliver on demand the recorded video contents in the Department of Information Systems at Tottori University of Environmental Studies. Main features of the efforts by the department are summarized as follows : (1) Every possible lecture is recorded and delivered on demand. (2) The activity is done at reasonable initial and running costs. (3) Voluntary students and teachers work together as technical and management staff without university staff. For the fiscal years 2004 and 2005, more than 1000 lectures, each of which lasted 90 minutes were recorded successfully, and the total running cost was less than 2-million yen, including the maintenance cost and payment. In this paper, we describe how we realized the three features, and analyze the details of the costs.