著者
香山 瑞恵 永田 奈央美 高谷 知憲 高橋 正憲
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.97-106, 2007
被引用文献数
2

教科「情報」の教科書は,平成15年度に初版が発刊され,平成17年度には改訂版が発刊されている.本研究ではこれらの教科書に関する定量的データに基づく分析から,その特徴を明らかにし,特に変化の著しい内容に関する変化傾向の定性的分析を通じて,普通教科「情報」の範囲と教授内容の方向性に関して考察した.その結果,情報Aでは「問題解決」に関する内容の記述が詳細かつ具体的になり,主体的な情報活用のための態度形成に関わる記述が増加した一方で,コンピュータリテラシーに相当する記述の本文内での扱いが減少していることがわかった.また情報Bでは,コンピュータの機能や仕組みに関する記述の精査が進み,社会における情報技術の在り方を示す内容が重視されていることがわかった.情報Cでは,情報A同様にリテラシー的記述の減少がみられ,さらに情報通信ネットワークの仕組みと適切なネットワークコミュニケーションの在り方とに関する記述が顕著に増加していた.
著者
永田 奈央美
出版者
静岡産業大学情報学部
雑誌
静岡産業大学情報学部研究紀要 = Shizuoka Sangyo University School of Information Studies
巻号頁・発行日
vol.20, pp.277-284, 2018-03-01

本研究の目的は、バランスが取れた学習を動機づけるために、ビンゴゲームのメタファを利用した基礎学力向上のための学習システムを提案することである。
著者
永田 奈央美 香山 瑞恵 魚田 勝臣
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.25, pp.25-30, 2005-03-15

本研究では科目「情報リテラシ」を対象とし、構成主義に基づく授業設計を行った。学習者が自律的かつ主体的に情報活動をするために、学習者自身の考えの表出を促すような問いかけや学習者間で各自の考えを比較することによる気づきの誘発を取り入れた授業を展開した。具体的には、構成主義に基づいたBIG(beyond the information given)モデルと正統的周辺参加を採用した。これを基盤として、シラバス・学習プロセス・学習ノート・学習支援ノートからなる学習活動の構築をし、ノービスとエキスパートを混ぜたグループで授業を行うという学習環境を設計した。本稿では、特に設計した授業の内容について詳述する。This research did the class design based on constructivism was done for the information literacy class. Concretely, I designed the component of "Syllabus, TDAC Process model, Study note, Study support note, TAEN community, Group study environment". In this text, this component is especially described.