著者
鮫島 一平 加賀美 聡 溝口 博 河内 まき子
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.31, no.8, pp.761-768, 2013 (Released:2013-11-15)
参考文献数
9

This paper describes a method to estimate a set of body dimensions of a subject using the Microsoft Kinect sensor. Principal Component Analysis(PCA) of the AIST anthropometric database shows principal components are interpreted as scale, degree of obesity, length of the upper body, size of the thigh and size of the buttocks respectively. A few body dimensions were chosen by linear multiple regression analysis. Applying the resulting estimator to a given subject using the Kinect sensor to obtain joint positions and 5 body dimensions by analyzing depth image, we can estimate a set of body dimensions for the subject. The system is described and experimental results are shown.
著者
青木 義満 河内 まき子 持丸 正明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.83, pp.73-78, 2009-06-08

我々に身近な製品の多くは,携帯電話やマウス,カメラ等に代表されるようにその多くが手で操作するインタフェースを備えている.このことから,特に"手"に着目し,手の機能のあり得る個人差を再現した上で,製品との相互作用を模擬して操作性を仮想評価できるコンピュータ上の手モデル(Digital Hand)技術への期待は大きい.この仮想評価においては,実際の手寸法計測データに基づき様々な大きさの手を自動生成する技術,及びモノをどのように掴もうとしているかを把握する技術(把持姿勢推定)が重要である.従来,前者は専門家による直接計測や高価な計測装置を用いてデータ収集を行っており,多くの手部寸法データを得るには多大な労力を要した.また,把持姿勢の推定については,モノや手に多くのマーカを付加してモーションキャプチャで手の姿勢と各関節の曲がり方などを計測する方法があるが,装置が大がかりで高価であり,データの取得が容易でなかった.本論文では,これらの課題を解決すべく,画像計測によって手軽に手部寸法を簡単に得ることのできる手部寸法画像計測システム,及び多眼カメラとDigital Handモデルを用いたモデルベースの把持姿勢推定手法を提案する.手部寸法画像計測システムにおいては,汎用のイメージスキャナを用いて平面的な手部寸法を計測し,手の厚みや周囲長といった立体的な寸法を,画像計測結果と実寸法データベースを用いた回帰分析により推定する.提案システムの概要と寸法計測精度について述べる.また,手部寸法データから構築したDigital Hand Modelと多眼カメラによる画像計測によって把持姿勢を推定する試みについて紹介し,将来的な展望を述べる.