著者
河野 哲也 西 康晴
出版者
一般社団法人日本品質管理学会
雑誌
品質 (ISSN:03868230)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.260-268, 2011-04-15
被引用文献数
1

ソフトウェア開発の上流工程である設計工程において作り込まれる欠陥を未然防止・早期検出するためには,欠陥の原因系を検討することが重要である.欠陥の原因系は大きくプロセス視点とドキュメント視点に分けられる.プロセス視点の従来研究は人的要因に関する研究など広く検討されているが,ドキュメント視点における設計欠陥の原因系の従来研究はいくつかあるものの原因系が設計欠陥発生にどの程度関係しているのかは検討されていない.そこで本研究では,ドキュメント視点の原因系の一つとして単語対の意味の類似性に着目し,類似性と設計欠陥発生との関係を実験により明らかにすることを目的とする.本実験では,類似性の高い単語対をいくつか埋め込んだドキュメントと低い単語対をいくつか埋め込んだドキュメントの二種類のドキュメントを用意し,それを入力として設計実験を行った.そして,実験結果を定量的に評価した結果,「単語対の類似性は設計欠陥発生に関係がある」という知見を得た.
著者
松葉 祥一 河野 哲也 廣瀬 浩司 村上 靖彦 本郷 均 加國 尚志
出版者
神戸市看護大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究の目的は、2008年に生誕100年を迎えるモーリス・メルロ=ポンティの哲学とくにその身体論に焦点をあて、これまでの研究を総括するとともに、新たな展開の可能性を探究することにある。彼の身体論は、哲学にとどまらず、社会学、精神医学、心理学、美学、教育学、看護学などの分野に刺激を与えてきた。近年さらに認知科学や脳科学、ロボット工学などの分野にも影響を与えている。そこで本研究では、2008年11月25・26日立教大学における国際シンポジウムを始め講演会や研究会、書籍などを通じて、こうした彼の身体論研究の深まりと広がりを総括し、新たな発展のための基盤を築いた