著者
波平 勇夫
出版者
沖縄国際大学
雑誌
沖縄国際大学社会文化研究 (ISSN:13426435)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-19, 2006-03-31

本稿は昭和40年以降、離婚率全国1位を続ける沖縄の離婚問題について沖縄の特殊な都市化過程からその社会的要因の析出を試みる。まず沖縄県のなかでもとりわけ米軍基地周辺地域の離婚率が高いことに目をつけ、「基地の町」効果として(1)人口流動化、(2)コミュニティ結合の弛緩、(3)被雇用社会の拡大、(4)分離志向の拡大を取り上げ、高離婚率との関連を考察する。各要因を代表すると思われる変数を取り出し、基地周辺地域とその他の地域を比較すると比較的一定の差異が確認されることから、われわれの前提が作業仮説として有効と言えるかも知れない。
著者
波平 勇夫
出版者
沖縄国際大学
雑誌
沖縄国際大学総合学術研究紀要 (ISSN:13426419)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.23-60, 2006-03-31

本稿は戦後沖縄都市形成の典型をコザ市(現沖縄市)に求め、米軍占領期間の都市展開を(1)人口集中化、(2)都市空間の出来事、(3)新階層としての基地労働者と軍用地地主の形成から戦後沖縄都市史をとらえることを目的とする。そして米軍基地に従属して形成された「基地の町」が外部都合によって左右され、自らになれないまま漂流する軌道を明らかにする。