著者
津久井 要 山本 晴義
出版者
日経BP社
雑誌
日経メディカル (ISSN:03851699)
巻号頁・発行日
no.384, pp.133-136, 1999-11

近年,分裂病やうつ病の軽症化が指摘されるようになって久しい。1966年に軽症うつ病を本邦で最初に指摘した平沢1)は,その特徴を,受診時における症状の前景には身体症状(身体的愁訴)がみられ,うつ病特有の精神症状は背後に隠れている場合が多い入院治療を必要とするほどは重症化せず,外来治療に終始する病前性格としてはメランコリー親和型性格が多い(メランコリー親和型…
著者
赤林 朗 甲斐 一郎 伊藤 克人 津久井 要
出版者
日本生命倫理学会
雑誌
生命倫理 (ISSN:13434063)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.31-40, 1997-09-08
被引用文献数
9

アドバンス・ディレクティブ(事前指示)とは、患者あるいは健常人が、将来判断能力を失った際に、自らに行われる医療行為に対する意向を前もって示すことである。今後の日本の医療現場における患者の意思表示の具体的なあり方を模索するために、人間ドック男性受診者を対象に「治療に関する事前の意思表示」についての知識、経験、意識を問う自記式アンケート調査を行った。有効回答は210部で、81.9%の者が何らかの形で事前の意思表示を示しておきたいと回答した。意向を残しておきたい内容は、終末期の治療方針、病名の告知、臓器提供の意思などについてが多かった。また、意思表示の方法は、だいたいの方針を口頭で家族や知人に伝えておき、代理の決定者は家族または親戚とし、法的整備の必要性はあまり強く意識しない、という回答が多く認められた。最後に今後の日本における患者の意思表示のあり方についての考察を加えた。