著者
海野 知紀 坂根 巌 角田 隆巳
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.9, pp.740-743, 2000-09-15 (Released:2009-02-19)
参考文献数
20
被引用文献数
3 5

フィリピンで糖尿病に有効であるとされているバナバについてXODに対する阻害効果に関する評価を行った.(1) バナバ葉熱水抽出物は緑茶,ルイボス茶,杜仲茶と比較して強いXOD阻害効果を示した.(2) バナバ葉熱水抽出物を合成吸着樹脂であるダイアイオンHP-20に供し,そのメタノール溶出フラクションを回収したところ,XOD阻害活性が上昇した.(3) HPLCを用いた分析より,バナバ葉成分としてエラグ酸の存在を認め(乾燥重量として3.1%),エラグ酸がバナバ葉熱水抽出物のXOD阻害効果に関与している可能性があることを推察した.
著者
海野 知紀
出版者
東京家政学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)をラットに混餌投与したとき,ラットの糞重量を増加させ,腸内細菌叢バランスを変化させた。一方,盲腸内容物の短鎖脂肪酸含量は減少したことから,EGCGは盲腸内発酵性に影響を及ぼすことが示唆された。さらに,高脂肪食負荷ラットの盲腸発酵性について緑茶抽出物と紅茶抽出物を比較したところ,高分子ポリフェノールを含む紅茶抽出物では盲腸内短鎖脂肪酸含量が増加したことから,ポリフェノール化合物の化学的特徴によって腸内細菌に及ぼす作用が異なることが推察された。
著者
岸本 三香子 海野 知紀 田中 敬子
出版者
武庫川女子大学
雑誌
武庫川女子大学紀要. 自然科学編 (ISSN:09163123)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.45-50, 2006

健常な女子学生38名(年齢19.8±0.9歳)を対象に, 難消化性デキストリンを含有したデザート飲料による排便状況に及ぼす影響を検討した.飲料摂取試験:は全6週間で, 非摂取(I期:1週間), 飲料摂取(II期:2週間), 非摂取(III期:1週間), 飲料摂取(IV期:2週間)とし, 難消化性デキストリンを5g配合した飲料を摂取させるシングルブラインド・クロスオーバー試験を実施した.対照飲料は試験飲料に配合した難消化性デキストリンを含まない飲料を用いた.試験期間中, 排便状況に関するアンケートを毎日, また排便意識に関するアンケートを1週間ごとに記入させた.その結果, 便秘傾向者(非摂取期間の1週間の排便日数が1週間に3日以下)において試験飲料の摂取により非摂取期間と比較して排便日数, 排便回数, 排便量いずれにおいても有意に増加し, 排便日数は対照飲料摂取期間と比較して有意な増加が認められた.排便意識調査からも飲料摂取により便秘の改善は明らかであった.
著者
海野 知紀 駒込 乃莉子
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.457-462, 2018-09-15 (Released:2018-09-19)
参考文献数
22

ラードを配合した高脂肪食に大麦若葉搾汁末を添加し,これをラットに4週間自由摂取させたときの糞中腸内細菌叢を分析した.本飼育開始前後における比較では,大麦若葉搾汁末を添加した群でBacteroides属の占有率が有意に減少し,Prevotella属の占有率が上昇した.また,群間での比較では,C群,HF群と比較して2% YBL群,10% YBL群のPrevotella属の占有率が高値を示し,Bacteroides属に対するPrevotella属の比(P/B比)の上昇が認められた.以上より,大麦若葉搾汁末は高脂肪食を負荷したラットにおいて腸内細菌叢に変化をもたらすことが示唆された.
著者
岸本 三香子 海野 知紀 田中 敬子
出版者
Japanese Association for Dietary Fiber Research
雑誌
日本食物繊維学会誌 (ISSN:13495437)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.23-31, 2007-06-30 (Released:2011-07-04)
参考文献数
34

健常な女子学生38名(年齢19.8±0.9歳)を対象に,難消化性デキストリン(食物繊維4.2g)を含有したデザート飲料を摂取することによる排便状況に及ぼす影響を検討した。対象者を2群に分け,シングルブラインド・クロスオーバー試験を実施した。飲料摂取試験は全7週間であり,非摂取(I 期:1週間),飲料摂取(II 期:2週間),非摂取(III 期:1週間),飲料摂取(IV期:2週間),非摂取(V 期:1週間)とした。対照飲料は試験飲料に配合した難消化性デキストリンを含まない飲料を用いた。試験期間中,排便状況に関するアンケートを毎日,また健康状態に関するアンケートを1週間ごとに記入させた。その結果,便秘傾向者(n=12)において試験飲料の摂取により非摂取期間と比較して排便日数,排便回数,排便量いずれにおいても有意に増加した。さらに,難消化性デキストリンを配合した飲料は対照飲料摂取期間と比較して排便日数は有意な増加が認められた。また,愁訴発現からみた身体的・精神的健康状態調査からも,飲料摂取により便秘の改善はみられた。
著者
岸本 三香子 海野 知紀 田中 敬子
出版者
一般社団法人 日本食物繊維学会
雑誌
日本食物繊維学会誌 (ISSN:13495437)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.23-31, 2007

健常な女子学生38名(年齢19.8±0.9歳)を対象に,難消化性デキストリン(食物繊維4.2g)を含有したデザート飲料を摂取することによる排便状況に及ぼす影響を検討した。対象者を2群に分け,シングルブラインド・クロスオーバー試験を実施した。飲料摂取試験は全7週間であり,非摂取(I 期:1週間),飲料摂取(II 期:2週間),非摂取(III 期:1週間),飲料摂取(IV期:2週間),非摂取(V 期:1週間)とした。対照飲料は試験飲料に配合した難消化性デキストリンを含まない飲料を用いた。試験期間中,排便状況に関するアンケートを毎日,また健康状態に関するアンケートを1週間ごとに記入させた。その結果,便秘傾向者(n=12)において試験飲料の摂取により非摂取期間と比較して排便日数,排便回数,排便量いずれにおいても有意に増加した。さらに,難消化性デキストリンを配合した飲料は対照飲料摂取期間と比較して排便日数は有意な増加が認められた。また,愁訴発現からみた身体的・精神的健康状態調査からも,飲料摂取により便秘の改善はみられた。