著者
渡辺 博芳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.75, pp.39-43, 2008-05-23

SNSは,人と人とのつながりを促進・支援し,コミュニティ型のウェブサイトである.近年,企業や大学等の組織内に限定したSNSを導入する例も増えている.一方,大学においては,教育・学習活動を支援し,広げるツールとして,コース管理システム(CMS)が導入されている.CMSが学習活動を直接支援するのに対して,SNSでは,モチベーションの向上等に寄与することで学習活動を間接的に支援できる可能性がある.このような観点で,2007年度に帝京大学宇都宮キャンパスにおいてSNSを構築し,利用実践を行ってきた.SNS上の日記やコミュニティでの投稿内容を分析した結果,学習活動や学生生活の支援として有効と思われる場面がいくつか観察された.
著者
佐々木 茂 渡辺 博芳
出版者
帝京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

著者らは,質の高い Web 教材開発のため,インストラクショナルデザインのモデルに沿って授業全体の構成や流れを記述した「授業アウトライン」を作成するとともに,教材そのものの設計に特化した「コンテンツアウトライン」を作成する手法を提案している.本研究では,この手法をシステム的なプロセスと考え,この手順に沿った授業・教材設計を支援するツールを開発した.また本ツールを用いた教材コンテンツの設計・開発を実践した.
著者
志賀 栄文 渡辺 博芳
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2016-CE-133, no.15, pp.1-8, 2016-02-06

高等学校において自主学習の習慣を持たない生徒が増えてきている.そこで,生徒が学習目標を達成するとともに,学習の自己管理を身に付けることができるような授業を行うことが重要となる.本研究では,プロジェクトマネジメントの手法を参照して,生徒が自主学習の管理を行う授業方法を提案する.具体的には,生徒へ自主学習計画案を提示し,それに沿った形での計画的学習を実施しながら,実際の学習計画に対する実績の振り返りを行い,計画の見直しや再学習計画の有無を確認し対処した上で,次の計画的学習へ取り組みを進めることを目指す.この学習サイクルの管理をガントチャートや進捗会議を通して,目標達成までの自主学習の取り組みの把握ができるよう授業の設計を行った.この授業設計に基づいて,2014 年度から 2015 年度に改善をしながら,授業実践を行い,その効果を検証した.
著者
渡辺 博芳 高井 久美子
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.64-74, 2015-12-09

情報基礎科目において,簡単なWebサイト構築の学習を対象として,反転授業を実践した.この反転授業は,(a)事前学習は講義ビデオを用い,授業時間内に講義はいっさいしない,(b)授業はコンピュータ教室で行い,授業の最初に提示された課題に各自が取り組む,(c)事前学習に取り組んでこなかった学生は,授業中に講義ビデオを視聴するところから学習活動を開始するという形で実践した.従来の授業時間中に講義を行う方法での授業実践と比較して,課題の平均得点と修得試験の平均得点が有意に高く,我々の実践した反転授業が効果的であることを示した.
著者
渡辺 博芳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.555-555, 2016-05-15

能動的学習への転換と情報教育の充実は若い世代のため,将来の我が国のために重要な「教育改革」である.これらを進めることは「大人の責任」と言えよう.
著者
渡辺 博芳 東野 長生 渡辺 保之 枝野 龍之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.42, pp.245-246, 1991-02-25

金型の設計は熟練を必要とする作業であり、若年設計者が複雑な金型の設計に対応することは困難である。一方、熟練設計者の高年齢化に伴い、ノウハウを何等かの方法で企業内に蓄積しなければならないというニーズもある。そこで、経験の浅い設計者でも容易に金型の設計が行えるようなプレス金型設計支援用のエキスパートシステムを開発している。本稿では、金型設計における後半部である工程別の金型仕様の設計について、構築方法を中心にその概要を述べる。