著者
二宮 周平 田中 通裕 村本 邦子 渡辺 惺之 櫻田 嘉章 中野 俊一郎 佐上 善和 渡辺 千原 山口 亮子 松本 克美 立石 直子 松村 歌子 廣井 亮一 酒井 一 織田 有基子 長田 真理 高杉 直 北坂 尚洋 黄 ジンティ 加波 眞一 樋爪 誠 中村 正 団 士郎 佐々木 健 松久 和彦
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

家事紛争の中でも未成年の子のいる夫婦の紛争は、当事者の葛藤の程度に応じて3段階に分けることができる。葛藤が低い場合には、情報の提供や相談対応で、合意解決の可能性があり、中程度の場合には、家裁の家事調停において、調停委員や家裁調査官の働きかけによって合意解決の可能性がある。DVや児童虐待など高葛藤の場合には、家裁の裁判官が当事者を説得し、再度の和解や付調停により合意解決を図るとともに、監視付き面会交流など公的な場所、機関によるサポートや養育費の強制的な取り立てなど裁判所がコントロールする。当事者の合意による解決を促進する仕組みを葛藤の段階に対応して設けることが必要である。
著者
ケスター ミヒャエル 渡辺 惺之 COESTER Michael WATANABE Satoshi
出版者
名古屋大学大学院法学研究科
雑誌
名古屋大学法政論集 (ISSN:04395905)
巻号頁・発行日
vol.280, pp.293-304, 2018-12-25

渡辺惺之(訳).家族法・国際家族法に関するシンポジウム(2018)開催は、1.基盤研究(A)研究課題「私人の権利行使を通じた法の実現 : 法目的の複層的実現手法の理論化と制度設計の提案」(研究代表者:神戸大学大学院法学研究科教授 窪田充見)及び 2.基盤研究(A)研究課題「多様な権利内容に応じた実効的な国際的権利保護制度の構築」(研究代表者:名古屋大学大学院法学研究科教授 酒井一)による助成を得たものであり、本稿は助成の成果である。