著者
劒持 和貴 渡邉 慎二
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.444, 2022 (Released:2022-08-30)

近年、HMD型MRデバイスを用いた新しいスポーツ観戦体験が研究されているが、過去の試合をサマライズしたデータの表示や選手のプレーの結果を表示している点で共通している。一方、スポーツ選手は未来を予測しながらプレーを行っているが、競技観戦者にはそれらは分からないのが現状である。そこで本研究の目的を、過去の事実ではなく予測される未来をリアルタイムに現実空間に可視化するMR表現の制作、及び体験デモを通してその観戦体験の可能性を示すことにした。
著者
三谷 悠 渡邉 慎二
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.239, 2016 (Released:2016-06-30)

近年情報技術の発展に伴いオフィスでの働き方が時間や場所に制約されなくなってきている。そのような中、自由席での業務スタイルが生まれ、コストダウンのみならずコミュニケーション活性化が注目されたフリーアドレスオフィスは増加傾向にある。一方こうしたオフィス形態の変化は、個人が対応すべき環境の制約もあり全体的な仕事満足度への影響も報告されている。本研究ではフリーアドレスオフィスという環境のなかで、個人の仕事環境を向上させることを目的とした。調査を踏まえ、「交流」の場で「集中」の場を確保することと、公共空間をパーソナライズすることの2点に着目した。個人所有の机上用品にパーテーションの効果を持たせることを提案の方向性とし、デザイン要件を、①周囲は普段通り話しかけられること(交流の確保)②作業中はパーティションとして機能すること(集中の確保)③自分のものでデスク環境を構築できること(公共空間のパーソナライズ)の3つを抽出した。「交流」の場でのパーテーションのあり方という観点で試作を繰り返し、最終的にはユーザーの所作に合わせて形状が変化し、パーテーションを作るという製品を提案した。
著者
弓場 大夢 渡邉 慎二
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.21, 2016 (Released:2016-06-30)

一側性難聴者とは片側の耳のみに明らかな聴覚障害を抱える人々を指す。一般的に日常生活での支障はないと思われているが、特有の3つの困難によって潜在的に精神的な負担を感じている人々は多い。近年、新生児聴覚スクリーニング検査の普及により同様の症状を持つ新生児の発見率が高まっていることを考慮すると一側性難聴は軽視できるような症状ではない。それにも関わらず、片側のみの聴覚障害では法律上障害者手帳をもらうことができない。そのため一側性難聴者へ向けたサポート製品市場は不安定であり、研究は進められていない。本研究では、特有の3つの困難の中でも現状解決できていない音源定位の困難に焦点をあてたサポート製品として、ユーザーへ向けられた「危険音」と「コミュニケーション音」を分析し、それぞれに対応した2種類の異なる振動を後頸部から両肩にかけて選定した4つの箇所へ伝える音源定位サポート製品を提案した。振動の種類で音源の特徴を、振動する箇所で音源の位置を直感的に把握できる。本提案は一側性難聴者だけでなく、両耳難聴者やイヤホン装着時の健聴者にとっても使用価値のあるものとすることができた。
著者
中野 有加 渡邉 慎一 岡野 邦夫 巽 二郎
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.683-690, 2002-09-15 (Released:2008-01-31)
参考文献数
21
被引用文献数
6 6

湿気中根を形成する保水シート耕(WSC区)と水中根を形成する湛液水耕(DFT区)において, 人工気象室内で生育温度条件を15℃, 25℃および35℃の3段階に変えてトマトを栽培し, 根の生理活性や根系形態を比較することにより湿気中根と水中根の温度適応性の違いを検討した.DFT区における液中溶存酸素濃度は飽和量の93%以上で推移した.トマト植物体の生長は, 全ての温度条件下において, WSC区でDFT区より旺盛であった.根系当たりの出液速度は15℃区と35℃区ではWSC区でDFT区より大きかったが, 根乾物重当たりの呼吸速度は常にDFT区でWSC区より大きかった.根系形態は25℃区では両方式で差異はなかったが, 15℃および35℃区ではWSC区でDFT区より側根長および根投影面積が大きかった.また, フラクタル次元は15℃ではWSC区でDFT区より大きく, 根系がより複雑に発達したことを示した.これらの結果から, 湿気中根は水中根に比べて温度適応性に優れ, 不適温度条件下においても根系の拡大・発達と生理活性を維持できるため, 地上部生長の抑制が水中根と比較して小さかったものと考えられる.
著者
小野 健太 渡邉 誠 樋口 孝之 渡邉 慎二 渡邉 誠 樋口 孝之 渡邉 慎二
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

現在,先進国が抱えている問題の多くは,人間関係の希薄化により生じている。本取組みはこの重要な課題に対し,相互扶助を促すデザイン行為をレシプロカルデザインと名付け,方法論・理論を構築し,この新しいデザイン概念の普及を通じて,問題を根本から解決することを目的に実施した。研究期間中,25プロジェクトを実施し,プロジェクト実施のためのルールの明確化を行い。また人間関係の希薄化の原因が,技術の一人化であると考え,調査・分析を行った。それらの内容は,2018年6月に開催されたThe 4th Aslla Symposium(韓国)にて口頭発表を行い,今後,IASDR 2019(英国)への論文投稿を行った。
著者
三谷 悠 渡邉 慎二
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

近年情報技術の発展に伴いオフィスでの働き方が時間や場所に制約されなくなってきている。そのような中、自由席での業務スタイルが生まれ、コストダウンのみならずコミュニケーション活性化が注目されたフリーアドレスオフィスは増加傾向にある。一方こうしたオフィス形態の変化は、個人が対応すべき環境の制約もあり全体的な仕事満足度への影響も報告されている。本研究ではフリーアドレスオフィスという環境のなかで、個人の仕事環境を向上させることを目的とした。調査を踏まえ、「交流」の場で「集中」の場を確保することと、公共空間をパーソナライズすることの2点に着目した。個人所有の机上用品にパーテーションの効果を持たせることを提案の方向性とし、デザイン要件を、①周囲は普段通り話しかけられること(交流の確保)②作業中はパーティションとして機能すること(集中の確保)③自分のものでデスク環境を構築できること(公共空間のパーソナライズ)の3つを抽出した。「交流」の場でのパーテーションのあり方という観点で試作を繰り返し、最終的にはユーザーの所作に合わせて形状が変化し、パーテーションを作るという製品を提案した。
著者
渡邉 慎一 中野 有加 岡野 邦夫
出版者
園芸学会
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.725-732, 2001-11-15
被引用文献数
6 7

ガラス温室内でスイカを土耕栽培し, 立体栽培および地ばい栽培における個体当たりの総葉面積と果実重の関係について検討した.1. 'ハニー・シャルマン', '吉野', '早生天竜'の3品種を用いて仕立て本数を1本または2本として立体栽培(3月播き6月どり栽培)を行ったところ, いずれの品種においても個体当たりの総葉面積と果実重の間には高い正の相関関係が認められた.2. '早生天竜'を用いて仕立て本数1∿3本で立体栽培および地ばい栽培(8月播き11月どり栽培)を行ったところ, 立体栽培, 地ばい栽培のいずれにおいても個体当たりの総葉面積と果実重の間には高い正の相関関係が認められた.3. 立体栽培と地ばい栽培を比較すると, 個体当たりの総葉面積が同じ場合でも, 立体栽培区の果実は地ばい栽培区より明らかに小かった.4. 果実糖度に対する誘引法や個体当たりの総葉面積の影響は小さかった.5. 以上の結果, スイカの果実重は基本的に個体当たりの総葉面積によって決定されるが, それに加えて受光態勢も関与していることが示唆された.
著者
石井 仁 渡邉 慎一 堀越 哲美 植村 崇史 河合 大喜 関谷 友里 高橋 奈津子
出版者
人間-生活環境系学会
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.36, pp.247-250, 2012-11-21

2つの野外音楽イベント会場において温熱環境の測定を行い,その実態把握と評価を行った。さらにイベント来場者の熱中症対策ならびに防寒対策の実態調査を行った。7月開催のイベントは熱中症の発症する危険性があり,積極的な休憩や十分な水分補給などの対策が必要な温熱環境であった。 10月開催のイベントは熱中症の発症する危険性は少ないが運動や労働をする際には水分補給が必要な温熱環境であった。気象庁の観測データではイベント会場のWBGTを精度よく推定することは困難であった。来場者へのアンケート調査から携行した熱中症対策および寒さ対策の物品ならびに熱中症予防および防寒対策の実態を把握した。両イベントとも熱中症対策の物品としては「タオル」,「水・お茶・その他飲み物」,「帽子」,「うちわ・扇子」の携行率が高く,熱中症予防として「水を飲む」,「適度な休憩をとる」,「日陰に入る」,「涼しい場所に行く」の実施率が高かった。