著者
吉田 梨桜
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.54, 2022 (Released:2022-08-30)

ギャルたちは、カワイイやあげぽよの為に駆使したプロダクトや流行を生み出してきた。 見た目としてのギャルが衰退していった現在においてギャルはマインドとして残っており、大きな力を持っている。 ギャルのマインドを抽出しデザインに加わる事によって、どのような影響が出てくるだろうか。 本研究では、ギャルのマインドについて定義し、個人がギャルマインドを持つ為の方法論を検証し、 ギャルマインドの定義に沿ってデザインを実践する事によって社会や教育に変化を起こす事を提案する。
著者
大庭 広明 オオニシ タクヤ
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.170, 2022 (Released:2022-08-30)

昨今,環境問題や食糧問題の文脈で,昆虫食,そしてコオロギ食が注目されている.そこには未来の地球における食糧問題が存在する背景がある.今後の人口増加に対応するだけの食糧増産を続けていくことは難しく,昆虫を栄養源として効率的に動物性タンパク質を得ることが期待されている.そして,この昆虫食は,宇宙プロジェクトにおいても注目を浴びつつある.今後,宇宙人口が増加していくうえで,宇宙空間における食糧確保や食糧生産が重要となってくるためだ.今日様々な形で実現されている植物工場のような技術は,宇宙への応用も期待されており,宇宙における食糧の自給自足実現へと少しずつ進化している.ただ,この中でも特に事例が少ないのが,動物性タンパク質の生産といえる.特に畜産動物(牛,豚,鶏)の宇宙進出は皆無であり,今後地上で常識化している畜産業の延長としての宇宙進出は,現段階では非現実的であると言わざるを得ない.そんな中,すでに宇宙での飼育実験が多く行われ,かつ地上でも環境に優しいタンパク質源として注目を浴びる昆虫は,今後の宇宙農業の黎明期を支える重要な生物種である.
著者
中村 敏 久保 雅義
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.110, 2022 (Released:2022-08-30)

第3セクターのいすみ鉄道は、乗客、沿線地域の人々、行政などステークホルダーの価値を高めることを使命としています。観光客誘致のために、沿線住民、行政、ステークホルダーの価値を高めることを使命としています。地域の魅力を豊かな価値に変え、提供することにより、公共交通事業から公共交流事業へ転換しています。例えば、地元の支援者に菜種の種を配り、春に花が咲くように種を蒔いたり、線路に飾り付けをしたりしています。これは「菜の花が咲く鉄道」として全国に知られ、多くの鉄道ファンや観光客を集めています。本稿ではこれらの取り組みについて調査しました。
著者
中山 真太朗 清水 太杜 小早川 真衣子 飯田 一博
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.416, 2022 (Released:2022-08-30)

一側性難聴者とは片方の耳に聴覚障害がある人のことである。一側性難聴者は日常生活に困難を感じているがそのことを周囲に理解してもらえずに苦しんでいる。健聴者が一側性難聴を理解するための方法の一つとして、一側性難聴状態を体験する方法がある。本稿では、健聴者が一側性難聴者の聴こえを理解するためのwebサイトを作成した。
著者
岩嵜 博論
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.148, 2022 (Released:2022-08-30)

行政課題の複雑化や行政サービスのデジタル化に伴って行政組織においてデザイン方法論の活用が進展している。本研究は,日本の行政組織におけるデザイン方法論の実践として,ペルソナがどのように作成され,どのように政策に反映されたかを明らかにすることを目的とする。本研究では,滋賀県庁において2020年度に行われた「ポストコロナにおける滋賀県の姿を考える」ワーキンググループ(WG)で作成されたペルソナとその成果を活用した政策立案の過程を対象に事例研究を行った。事例分析を通じて,行政組織におけるペルソナ活用のメリットとして,1)住民への共感醸成,2)組織内コミュニケーション,3)未来視点での政策立案の3点が挙げられることがわかった。
著者
劒持 和貴 渡邉 慎二
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.444, 2022 (Released:2022-08-30)

近年、HMD型MRデバイスを用いた新しいスポーツ観戦体験が研究されているが、過去の試合をサマライズしたデータの表示や選手のプレーの結果を表示している点で共通している。一方、スポーツ選手は未来を予測しながらプレーを行っているが、競技観戦者にはそれらは分からないのが現状である。そこで本研究の目的を、過去の事実ではなく予測される未来をリアルタイムに現実空間に可視化するMR表現の制作、及び体験デモを通してその観戦体験の可能性を示すことにした。
著者
富田 誠 瀧 知惠美 夏川 真里奈 小出 瑠 南斉 規介
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.104, 2022 (Released:2022-08-30)

協働研究を行う研究者を対象に、研究者個人の内面、特に内的動機に当てた対話の場をデザインした。その特徴は、客観性や根拠の積み上げを重要視する研究発表の場では語られない、内的動機をなめらかに語り出すことにある。結果、語り出すことを許与する問い、語りを引き込む聞き手、共視される対象が主なアクターとなって研究者の語りを誘出することが示唆された。
著者
関 博紀 梅澤 明日香 大里 玲奈 長田 怜也 小林 悠佳
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.258, 2022 (Released:2022-08-30)

本研究はMV独自の表現を確かめることを目的として、実際のMV60作品を対象に、楽曲と映像の組み合わせの特徴を、作品の長さ、登場人物、編集の3点に注目して分析した。その結果、MVには、作品の長さは楽曲の長さとほぼ合致すること、9割を超える作品で歌手が出演していること、多くの作品が100前後のカット数で成り立つことが分かった。また、各項目同士の関係から、作品の長さは楽曲の制約を強く受けること、MVにおいて歌手は9割を超える作品に出演しているものの、それだけでは成立しづらく、その他の演出が行われること、テンポとカット割については弱い正の相関があることが分かった。以上の結果を映像と楽曲の関係から考察した。
著者
蛭田 直 宮地 弘一郎
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.214, 2022 (Released:2022-08-30)

近年、3Dスキャナを使用した形状のデジタル化と、そのデジタル化した形状データを活用したデザインが多く見られるようになった。しかし、頭部形状の3次元スキャナによる計測は毛髪が障害となり形状データが取得できない。また、最適な頭部形状を得ることができない問題がある。この問題に対して、パターン光投影方式とフォトグラメトリのどちらでも毛髪の影響を極力抑えて3Dスキャナによる頭部形状のデジタル化ができる計測用キャップの開発を行い良好な結果を得たので、開発プロセスと成果について述べる。
著者
久保 雅義 中村 敏
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.108, 2022 (Released:2022-08-30)

観光急行「雪月花」は、赤い外観と大きな窓が屋根迄伸びた外観をもち、ミシュランシェフの監修のもと地元の食材を使った上質な食事サービスを提供し、山側と海側の風景を車窓を通して変化を楽しむオペレーションサービスを提供する優れた観光車両です。感染症の厳しい条件にも関わらず乗客数を増やすことができました。鉄道を愛する真の鉄道員の想いや努力の賜物であり、お客様のニーズをしっかりと捉え、これは鉄道を観光資源と捉え地域に貢献することに成功しています。
著者
中原 采音
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.62, 2022 (Released:2022-08-30)

災害大国日本において、家庭での食備蓄は非常に重要である。 食備蓄のサイクルとして提示される「ローリングストック法」は、現状の人々の災害時ための食備蓄の認識の相違がある。 本研究では、災害のために備える食事を「日常食」の延長線上にあることが必要であることを明確にし、ローリングストック法の課題を示した。今後、家庭の食備蓄の促進を行うためのサービスデザインに現状のローリングストック法の課題を考慮することが必要である。
著者
オオニシ タクヤ
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.324, 2022 (Released:2022-08-30)

世界的な食糧問題、特に動物性タンパク質不足やその生産過程での環境負荷の解決策として、昆虫食が注目されている。本研究では、そのコオロギ養殖の環境的メリットに着目し、安全で安定した大量生産のための飼育システムの設計研究を行った。そこで、3Dプリンタを使用して、切頂八面体の空間充填構造フレームで構成された飼育モジュールを制作し、ヨーロッパイエコオロギを試験体として飼育観察実験を行った。この飼育モジュールにおいてコオロギのスムーズな斜め移動や安定した居住が観察された。また密度の異なった飼育モジュールを制作しコオロギの行動観察実験を行った結果、より目の細かいモジュールでは隠れて安住する様子がみられ、目の粗いモジュールでは、盛んな移動や偶発的な出会い、縄張り争い、コミュニケーション、共存などが観察された。また収穫という作業を考慮した場合、目が粗い方が簡便であることが予想される。このことから、目の細かさの調整によって、コオロギにとっての快適性や産業性の両立が見極められると期待できる。
著者
松井 実 伊藤 潤
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.174, 2022 (Released:2022-08-30)

太刀川は近著『進化思考』においてダーウィン的な現代の進化生物学のアプローチとは一線を画す進化観を提示している。本稿では、標準的な、変異主義による進化プロセスの捉え方と、太刀川の変態主義による捉え方の違いを、生物におけるランダムな突然変異と文化における時に非ランダムな突然変異という重要な区別および集団的な思考の欠如をとおして指摘する。また、本書の250以上の問題のある記述をリスト化し、今後の改定にむけた改善案も提示した。
著者
トウ サンサン
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.322, 2022 (Released:2022-08-30)

擬人化とは、人以外のものに対して人としての性質・特徴を与える比喩の表現方法である。現在、よく知られている擬人化作品はほとんど二次元愛好者向けであり、二次元文化愛好者以外は興味を持てないという問題点がある。本研究では、癒し系キャラクターの大衆に受け入れられやすい特徴を分析し、擬人化キャラクターデザインの要素として適用することを目的とし、人々の擬人化キャラクターに対する好みの傾向について考察した。その結果、人々が擬人化キャラクターに対しての好みは、モチーフの種類(動物・植物・ものなど)、作品の種類(キャラクターが何に使われているか)によって異なった。従って統一的な基準で判断してはいけないことがわかった。これからも再度調査を行い、一番人気のある形、もしくは人々の好みの傾向を左右するポイントが把握できるようになることを期待している。
著者
王 宛奕 田中 佐代子
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.162, 2022 (Released:2022-08-30)

現在、オンライン学習への需要が高まる中、オープンコースウェア(OCW)の質に問う研究が注目されている。しかし国内のOCWの利用率は低く、OCWにおけるデザインの質に関する研究例はまだ少ない。筆者等による先行研究では、OCWのデザインをユーザビリティデザインとインストラクショナルデザインという2つ側面に分けて、国内外で認知度のある4つのオンライン学習サイトをケーススタディとして取り上げて検討し、OCWのようなオンライン学習サイトの探索効率を高め、円滑に学習できるデザイン指針案を提案した。そこで、本稿では、提案したデザイン指針案の有効性を検証するため、国内認知度が高いOCWサイト (北海道大学OCW)を例として、デザイン指針案をもとにウェブページのプロトタイプ(改善案)を作成し、既存サイトとの比較検証実験を行って有効性と改善度を評価した。
著者
辻村 和正 浅野 花歩 川原 光生
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第69回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.12, 2022 (Released:2022-08-30)

本稿では企業の未来構想活動におけるトランジションデザインに着目し、その特徴でもある歴史事象の活用方法に関して述べる。具体的には、パナソニック株式会社による未来構想プロジェクトを取り上げ、実践面における課題を指摘したうえで、その克服方法を歴史事象の見つけ方・読み解き方・使い方の側面から報告する。そして最後に、事業貢献性の総評と今後の展開を述べる。