著者
拝師 智之 小泉 博 新井 朋徳 小泉 美香 狩野 広美
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.249-257, 2009 (Released:2017-04-20)
参考文献数
20
被引用文献数
1

0.2テスラ(T)小型MRI装置を用いて収穫果実におけるモモシンクイガ(Carposina sasakii Matsumura)幼虫の食入害を非破壊的に観測した。安定性が高い三次元スピンエコー法(分解能(470μm)3)によって食害孔、虫糞とともに成長した幼虫を検出することができた。本測定法では輪郭が明瞭な画像が得られたが、撮像時間は一果実につき82分を要し、果実に食入した幼虫の行動観測のためには撮像できる試料数の制限が問題となる。食害孔および蓄積された虫糞は、輪郭の鮮明度が若干劣るが、三次元グラディエントエコー法(分解能(860μm)3)によって27分で検出された。グラディエントエコー法による食害孔の拡大の追跡は、果実における幼虫の活動を追尾する指標となると同時に、試料の数に関する問題を解決できる。画素サイズに対して幼虫は小さいので、幼虫自体の検出には画素サイズが小さい画像を長時間かけて撮像することとともに、画像回転などの画像処理技術が必要であるが、0.2T小型MRIは果実における蛾の幼虫の生態学において、ユニークで新しい視点を切り拓く研究手法となると考えられる
著者
狩野 広美 小泉 美香 桂 直樹 稲田 勝美
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.108-109, 1989-04-01

水稲の農林8号とクロリナミュータントCMV-44の光化学反応の作用スペクトルを測定し, クロロフィルbの役割を検討した.
著者
高橋 邦夫 峰内 健一 田村 和士 中村 時久 小泉 美香 狩野 広美
出版者
木更津工業高等専門学校
雑誌
木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:02857901)
巻号頁・発行日
no.26, pp.p79-82, 1993-03

Laser-induced-fluorescence (LIF) is a useful technique to examine structures and conditions of photosystems, and reactions of them to intrinsic and extrinsic environments of leaves. In this investigation, fluorescence spectra were measured using intact leaves of rice plants applied various amounts of nutrients and containing various concentrations of chlorophylls. The spectra were resolved into Gaussian components of fluorescence emitters by curve-fitting method, and the effects of nutrient deficiency on structures of photosystems and self-absorption of fluorescence within leaves were discussed.