著者
星野 修 田原 俊司 黒岩 和治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.99, no.434, pp.23-30, 1999-11-18
参考文献数
7

人間のエコーロケーション機能に対し、中脳下丘のニューラルネットワークモデルを提案する。ネットワークの神経細胞は両耳からの音刺激、即ち対側-同側性入力の相互相関を検出し出力パルスを生成する。対側性入力線にはO∼40ミリ秒の時間遅れ軸(latency axis)があり、一方、同側性入力線には時間遅れは無いものとする。人工的ソナー音(例えば白杖や足音など)と目標物からの反射音(エコー)の組をニューラルネットワークに入力する。また、ヘッブ学習則に基づきネットワークのシナブス結合を自己組織的に変化させる。本研究では、下丘に形成されるlatency axisを利用し、人間がエコーロケーションを行う可能性を示す。視覚障害者は訓練により、下丘神経ネットワークの抑制性シナプス結合を選択的に減衰させることで、エコーロケーション機能を高めている可能性を示す。
著者
伊藤 武彦 田原 俊司 朴 媛淑
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.75-84, 1991-03-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
24
被引用文献数
1 2 3

In a Japanese agent-patient-action type sentence, an agent is marked by the nominative particle GA and a patient is marked by the accusative particle 0. The aim of the present study was to compare the cue strength of 0 with that of GA in sentence comprehension of agent-patient relations and to find their developmental process. Because 0 is semantically simpler than GA, it was hypothesized that (1) the cue strength of 0 was stronger than that of GA and (2) the acquisition period of the former particle was earlier than that of the latter in Japanese children. Eighty Japanese native speakers of 5, 6, 7, 9, 11, 13, 15 years old and adults were instructed to listen to simple sentences and to judge which noun was the agent in an act out method by using miniature animals and objects. Stimulus sentences consisted of 27 sentence types composed of word order×particle×noun animacy combinations. The results were compared with Ito and Tahara (1986). The hypotheses were both verified.
著者
甲斐 由紀子 田原 俊司 小川 幸吉
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.581-582, 2013

磁極構造がハルバッハ配列の4極6スロット永久磁石リニア同期モータにおいて磁極間間隔を変化した場合と、モータ中心部分の間隔を変化した場合の推力脈動を比較した。モータ中心部分に間隔を設けてさらに界磁側にわずかなスキューを施すと有効に推力脈動の低減が可能であることを確認した。
著者
甲斐 由紀子 田原 俊司 小川 幸吉
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.595-596, 2014

永久磁石リニア同期モータにおいて、可動子を積厚方向に3分割することで推力脈動は低減される。可動子の2つの部分は、可動子の中央部に対して移動方向の正負の方向に一定距離だけずれている場合に推力の第6及び第3高調波を大幅に低減することができる。分割した可動子の各部分には、隣り合う磁気回路の影響があると考えられる。この影響を調べるため、可動子の各部分に働く力について検討した。ハルバッハ配列構造の可動子モデルを3次元数値計算する。さらに、推力脈動軽減効果を確認するため、計算された推力波形を数値フーリエ級数解析によって評価する。