著者
和田 英敏 瀬能 宏 星野 修
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
pp.21-030, (Released:2021-12-02)
参考文献数
40

During an ichthyofaunal survey of Sagami Bay (Japan) and surrounding waters, a single hawkfish specimen (55.7 mm standard length: SL) was collected from Izu-oshima Island, Izu Islands by handnet at a depth of 35 m on 7 December 2011. The specimen was subsequently identified as Cirrhitichthys guichenoti (Sauvage, 1880), having the following combination of characters: dorsal-fin rays X, 13; anal-fin rays III, 7; pectoral-fin rays 16, uppermost and lower six rays unbranched; lateral-line scales 52; horizontal scale rows between base of middle dorsal-fin spinous portion and lateral line 4; gill rakers 5 + 12; greatest body depth 31.1% of SL; snout length 35.6% of head length; enlarged canine teeth on front of upper jaw and central part of lower jaw; and lateral surface of body white with large brownish-red blotches when fresh. This species has been previously recorded from Indonesia, Mauritius, Réunion, Madagascar, Comoros and South Africa, the present specimen from Izu-oshima Island representing the first specimen-based record from the northern hemisphere and northernmost record for the species. Seventeen underwater observations (photographic and visual) from 8 November 2011 to 25 May 2021 of juvenile and adult (ca. 35–100 mm in total length) C. guichenoti, documented from Izu Peninsula, Izu-oshima Island, and Chichi-jima Islands, Ogasawara Islands, and encompassing both the coldest and hottest seasons, suggest that the population is established and reproducing in Japanese waters. The new standard Japanese name “Kiringombe” is proposed for the species, based on the present specimen.
著者
星野 修 田原 俊司 黒岩 和治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.99, no.434, pp.23-30, 1999-11-18
参考文献数
7

人間のエコーロケーション機能に対し、中脳下丘のニューラルネットワークモデルを提案する。ネットワークの神経細胞は両耳からの音刺激、即ち対側-同側性入力の相互相関を検出し出力パルスを生成する。対側性入力線にはO∼40ミリ秒の時間遅れ軸(latency axis)があり、一方、同側性入力線には時間遅れは無いものとする。人工的ソナー音(例えば白杖や足音など)と目標物からの反射音(エコー)の組をニューラルネットワークに入力する。また、ヘッブ学習則に基づきネットワークのシナブス結合を自己組織的に変化させる。本研究では、下丘に形成されるlatency axisを利用し、人間がエコーロケーションを行う可能性を示す。視覚障害者は訓練により、下丘神経ネットワークの抑制性シナプス結合を選択的に減衰させることで、エコーロケーション機能を高めている可能性を示す。
著者
星野 修
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1964

博士論文
著者
松永 公浩 インドラ 星野 修 石黒 正路 大泉 康
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.116, no.supplement, pp.48-52, 2000 (Released:2007-01-30)
参考文献数
5

これまでに、ナンテニンは、胸部大動脈および腎動脈において、KC1およびヒスタミンによる収縮には影響を与えることなく、セロトニンによる収縮の用量作用曲線を顕著に右に平行移動させ、その作用が5-HT2A受容体阻害によることが示唆された。そこで、ナンテニンの構造類縁体を合成し、それらの抗セロトニン作用の構造活性相関を検討した。ナンテニンの6位の窒素原子上の置換基をメチル(ナンテニン)から水素あるいはエチルに置換すると、いずれの場合も活性が顕著に低下した。さらに、トリフルオロアセチル基に置換した類縁体では高濃度においても抗セロトニン作用を示さなかった。以上のことから、窒素原子上のローンペアが活性発現に重要な役割を果たしていることが示唆された。さらに、1位のメトキシル基(ナンテニン)を水酸基に置換するとナンテニンより約10倍活性の低下が認められた。また、4位に水酸基を導入すると、顕著な活性の低下が認められた。これらのことから6位の窒素原子上のローンペアが活性発現に極めて重要であり、次いで1位の水酸基がアルキル化していることおよび4位に水酸基などの立体障害が無いことが必要であると考えられた。そこで、受容体結合実験を検討したところ抗セロトニン作用の構造活性相関による解析と一致する結果が得られた。さらに、ロドプシンの構造をテンプレートとして、コンピューター解析により5-HT2A受容体の膜貫通領域の三次元構造を構築し、モレキュラーモデリングによる5-HT2A受容体とナンテニンおよび種々のナンテニン類縁体との相互作用の解析を行った。その結果、ナンテニンより活性が低下した類縁体では5-HT2A受容体との水素結合が、より弱くなっていることが示唆され、構造活性相関で得られた結果をモレキュラーモデリングにより説明することができた。
著者
臼田 和生 小林 大祐 竹森 一司 石川 忠夫 星野 修一 斉藤 典彦 津久井 宏行 西谷 泰 久保 実
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.58-63, 2000

症例は12歳,男児.学校心臓検診では異常なし.1999年2月15日小学校の昼休み中に突然意識消失し,4分後救急隊到着時には心肺停止状態で心電図モニターは心室細動であった.近医に搬送され心肺蘇生と軽度低体温療法を施行し第8病日に開眼,その後,徐々に意識回復した.非持続性心室頻拍が多発し心停止の原因と考えられたため,精査加療目的に当科入院.心エコー・左室造影で僧帽弁後尖下部左室後壁にφ3cmの先天性左心室瘤を認めた.心室頻拍波形は右脚ブロック+上方軸で心室瘤付近が起源と考えられた.心室瘤に対し外科的治療を施行.高密度マット電極で術中マッピングを行い,心室瘤辺縁にVT最早期興奮および心室瘤状部分に伝導遅延を認めたため,心室瘤周囲にcryoablationを行い,心室瘤に対し心膜パッチ縫着を行った.術後,心室性不整脈は消失した.以上,先天性左心室瘤に致死的心室性不整脈を合併した稀な1例を経験し,蘇生・根治に成功した.学校心臓検診での本病態の検出は極めて困難と思われた.
著者
星野 修一 今井 康晴 石原 和明 沢渡 和男 竹内 敬昌 寺田 正次 三隅 寛恭 新岡 俊治 太田 淳 杉山 喜崇 大野 英昭 久保 英三
出版者
一般社団法人 日本人工臓器学会
雑誌
人工臓器 (ISSN:03000818)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.816-819, 1993-06-15 (Released:2011-10-07)
参考文献数
8

小児(15歳未満)における生体弁置換術の遠隔期成績, 特に弁機能不全につき検討した。1975年1月より78年12月までの4年間に当院で生体弁置換術を行った15歳未満症例中, 病院死亡を除く29症例, 30回の弁置換術症例を対象とした。平均手術時年齢は5.5±3.9歳であった。遠隔死亡は4例で, 実測生存率は82.2カ月で83.0±7.9%であった。人工弁合併症は, thromboembolismは1例(0.93%/patient-year), prosthetic valve endocarditisは2例(1.85%/p-y)であった。structural deteriorationは26例に認められ, 25例が再置換術を行った。再弁置換術は遠隔死亡4例を除く26例に, 術後14カ月から82カ月平均3年9カ月後に行われた。予測非再弁置換術の%Freedomは48カ月で52.3%に低下し, 82.2カ月で0%となり生存症例全例が再置換術を必要とし, 成人例に比し早期かつ高率であった。原因は1例は感染弁, 他の25例はstructural deteriorationであった。
著者
鄭美紅 成田 佳慶 樫森与志喜 星野 修 神原 武志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.37, pp.27-30, 2001-05-10

突発的騒乱に対して魚群が示す秩序的集団対応において個体間の相互模倣がどのような働きをするのかを調べるために 我々は魚群の群行動をシミュレーションするモデルを提案した。このモデルは個体の意志決定のルールに基づくモデルである。近隣個体に対する模倣は群れ行動になる一つの要素として考えられている。そのほか 衝突回避行動も群れ行動になるもう一つの方策と思われている。我々の研究では 個体が隣魚の何をどのように、そしてどの程度真似することについて調べた。スクール運動に最適な相互模倣をする群れは自己組織臨界状態であることを明らかにした。さらに 最適模倣の群れは 突発的騒乱に対して優れた動的安定性を持つのかについて調べた。本研究では 魚群の突発的分裂および発散を二種類の突発的騒乱として採用された。魚群の動的安定性を評価する量は分裂及び発散された群れが一つの群れに戻る回復時間と回復臨界距離の二つの量である。調べた結果により我々のモデルは突発的騒乱に陥った魚群の秩序的対応に対しても有効であることが分かった。A simulation model of collective motion of a fish group was presented to investigate the role of allelomimesis of fish individual in emergence of dynamically stable schooling behaviors. It was shown that the schooling behaviors generated using the optimal values of the allelomimesis rate correspond to a self-organized critical state. The main purpose of the present modeling is to investigate whether the tactics of individual decision-making suited to generate good schooling behaviors work well also in maintaining dynamical stability of the fish school under emergent affairs. It was found that the tactic suitable for schooling generates the dynamically stable response of the school to emergent affairs.