著者
小笠原 宏 川方 裕則 石井 紘 中谷 正生 矢部 康男 飯尾 能久 南アフリカ金鉱山における半制御地震発生実験国際共同研究グループ
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.61, no.Supplement, pp.563-573, 2009-07-31 (Released:2013-11-21)
参考文献数
54
被引用文献数
2 3

Experimental sites with potential earthquakes up to M ∼ 3 in coming few years are known beforehand from mining schedule at 2-3 km depths in South African gold mines, which allows us to deploy various borehole instruments including Ishii strainmeters, geophones, accelerometers and AE sensors. Deployment of these wide-dynamic-range and high-resolution observations in the past 15 years has led to many findings about the earthquake rupture and its preparation stage. High-sampling seismograms obtained at close proximity of M > 1 earthquakes have demonstrated similarities of these earthquakes to natural, greater earthquakes in many aspects, including stress drop, energy efficiency, and complexity of rupture propagation. Some of larger mine earthquakes are preceded by perceivable abnormal seismicity. However, no immediate precursors for earthquakes with M ∼ 2 were observed by our high-resolution strain and AE sensors installed within the dimension of mainshock rupture. In contrast, aseismic strain-step events that we had recently discovered were sometimes preceded by further slower forerunners. Ongoing projects bring in novel technologies such as field-scale AE monitoring and fast-response strainmeters, and novel targets including mines being flooded for closing operation.
著者
村田 一郎 加藤 照之 柳沢 道夫 長沢 工 土屋 淳 石井 紘
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1986

1.受信機の改良国産のGPS相対測位用受信機の開発が本研究の目的の一点であった。L1単波受信機としては、すでに昨年度完成していたが、測定精度向上のため、L1、L2の2波受信が可能となるよう改良を施した。L2波搬送波再生方式として、Pコード解読形を採用したので、好S/N比が得られた。この受信方式を採用した機種は米国に1機種あるだけで、特色ある国産受信機が製作されたことになる。ただし、受信チャンネルが8本と限定されたため、同時受信可能衛星数は4個ということになった。完成は今年度秋期であったが、データ解析処理ソフトウェアが未だ途中段階であること、さらに、GPS事情の激変のため、労力を外国製受信機の対応に取られ、現在までのところ、本確的な運用までには至らず、文京区地震研究所と三鷹国立天文台との間で試験観測を続けている。2.試作受信機による観測三浦・房総両半島を結ぶ基線網において、1987年06月と88年02月の2回試験観測を実行した。6月の観測については、昨年度報告済みであるが、2月の観測については、データ処理に時間的な余裕がなく、報告できなかったので、ここに結果の一部を記しておく。下表は基線長を前回の結果と比較したもので、10kmの距離を1cmの精度で計測するという研究当初の目的の一つを達成したものと判断できる。基 線 基線長(m) 前回との差(cm)間口ー野比 7813 2.9 1.0野比ー鋸山 12154 -1.2鋸山ー間口 13730 1.2また、対国立天文台基線(20km)を使い、外国製GPS受信機と並行観測を継続中で、この結果も含めた総合研究報告を現在作成中である。
著者
石井 紘
出版者
東京大学
雑誌
東京大學地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.67-77, 1992

Anomalous uplift continues at the eastern part of the Izu peninsula. Temporal and spatial variations from 1980 to 1988 were studied in detail by ISHII (1989). In 1989 a submarine volcanic eruption occurred off the east coast of the uplift area. Vertical movements from 1980 to 1990 were studied by focusing on variation before and after the eruption.伊豆半島の隆起の時間・空間変動について1980年から1988年まで石井(1989)に報告されているが,同様の解析法を適用し,その後1990年までのデータを加えて時間的・空間的な特徴について調べた.特にこの期間は1989年7月13日に伊東沖の海底噴火が起こっており,前後の上下変動についても注目して調べた。積算隆起量の最大値は10年間で24cmに達した.隆起のピークの位置は解析期間の始めには内陸にあったが,その後,東側の海岸の富戸付近に移動して固定し, 1989年7月の海底噴火後は富戸より10km北の伊東付近に位置した.東海岸の隆起域における隆起の時間変化は一様ではなく時間的に変動しているが, 1987年頃から全点で加速し,海底噴火直前に噴火点に近いところのみさらに加速した.また噴火地点に近い海岸沿いの点における1年間の隆起量の時間変化を見ると噴火前に以前より大きくなり,その後停滞して噴火に至るというパターンを示した.解析期間中発生した群発地震は隆起のコンターのピークが東側の海岸の富戸付近にあるときに発生している.
著者
横山 幸満 石井 紘 鈴木 将之 上野 勝利
出版者
宇都宮大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1992

1.大谷石の間隙は全体の40%で、間隙中の水と気体の挙動が強度に影響を及ぼす。岩というより超過圧密土としての性質が卓越する。2.地下水面下にある大谷石を地上で自然状態に放置すると、急速に脱水が進行する。これを吸収させても飽和度は80%にしか戻らない。3.完全飽和及び完全乾燥状態の大谷石の一軸圧縮強度は共に100kgf/cm^2程度で大きいが、上記の乾燥履歴を受けたものは強度が50%以下になる。4.大谷石は多孔質材料であるコンクリートと同様にクリープ挙動をする。50年以上安定している残柱の応力状態を考えると、応力比70%がクリープ破壊のめやすとなる。5.深い陥没は、残柱の逐次クリープ破壊に起因するもので、広い範囲の支持体を失った天盤が曲げ破壊することによって生じるものである。6.浅い陥没は、残柱破壊を必ずしも伴わず、地下水位上で風化を受け易い天盤の曲げ破壊によるものである。7.天盤のドーム状崩落やせん断破壊は曲げ破壊より起こりにくい。8.陥没・落盤等の事故の時系列解析の結果、これらのイベントは地球潮汐応力の球テンソル成分が圧縮の時に起こり易いことが分かった。限界状態にある天盤に対して、地球潮汐応力がトリガー効果を与えたものと考えられる。9.陥没前の地盤振動を解析した結果、約15日の卓越周期を得た。これも地球潮汐応力の影響を示している。10.実際の空洞直上のボーリング孔に高感度ひずみ計を埋設して計測を続けているが、地球潮汐力によるひずみを明確に捉えている。付近の地震計の動きとの相関を追っている状況である。