著者
宇山 政志 岩山 登 瀬川 智子 石垣 一司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.69, pp.31-36, 1996-07-25
被引用文献数
1

HARPは、)個人の情報活動(参照、整理、発言)総てをアノーテーションとみなし、収集し共有すること、)コミュニケーションの場を構成する要素を「話題」と「コミュニティ」とに分離し、利用者が独自にコミュニケーションの場を組立てること、以上2点を基本指針とするハイパーアノーテーション・システムである。総てのアクションをアノーテーションとして共有することで、他の利用者の動向に早い時期に気づくことができる。利用者はコンテンツの検索、整理により話題を特定し、次にコミュニティを指定することで場を生成できる。利用者は、話題に関する過去の発言をコミュニティを切替ながら参照し、新たに発言を付加することができる。HARP is the hyper-annotation system based on two basic principles: (1) Users' all actions on contents should be maintained as annotations and shared in a community. (2) Users can construct their own communication spaces by selecting two orthogonal components: "community" and "topic." Annotations allow users to be aware of a group of people who share hot topics. HARP communication space is created in two steps. First users designate their field of interests (topic) by retrieval or categorization. Second, they designate a community, then they can read comments from the specified community and post new comments to the community.
著者
田中 宏 中島 健次 石垣 一司 秋山 勝彦 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.489, pp.31-38, 1998-12-17
被引用文献数
11

PDA、ペンPC等でキーボードに代わる文字入力手段として、高精度な手書き文字認識が求められている。今回、文字パターンを2次元イメージとして扱うオフライン認識と、座標点の時系列情報として扱うオンライン認識とを融合することにより、それぞれの欠点が補完された高精度な認識エンジンを実現した。オフライン認識はストロークの重ね書きや塗り潰しなどの影響を受けにくく、認識速度が速いという利点があるが、字形の大幅な変形にはあまり強くない。一方オンライン認識は続け字・崩し字には強いがちょっとしたノイズにも敏感である。これらの相補的な認識傾向を利用して性能を向上させた実用的な認識エンジンを実現した。本発表では、まずオンライン・オフライン認識の相補的な認識傾向について触れた後、タブレット等で入力された文字パターンについてオフライン認識を行う方法について述べる。次にオンライン認識とオフライン認識の認識結果を統合する方法をいくつか提案し、実験結果を含めて考察を行う。