著者
石塚 哉史
出版者
地域農林経済学会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.542-547, 2014 (Released:2015-10-17)
参考文献数
9

This study analyzes the current state of pork exports by agricultural production corporations and related issues by reviewing the case of Izunuma nousan.The data used in the study are based on the results of fieldwork conducted among various agricultural production corporations in Miyagi province, Japan.The findings are as follows:(1) Japanese pork continued to be exported despite infectious disease, a strong yen, and severe situations.(2) The differentiation strategy of Japanese pork has permeated by focusing on the wealthy in Hong Kong.(3) Although the earthquake and subsequent nuclear power plant accident temporarily suspended exports to Hong Kong, exports have recovered.
著者
石塚 哉史 小泉 隆文
出版者
日本農村生活研究会
雑誌
農村生活研究 (ISSN:05495202)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.31-36, 2003-03-01
被引用文献数
4

周知の通り、わが国の伝統食品は、食生活の多様化にともない消費率が停滞している。この傾向の要因として高度経済成長期以降に起きた社会生活の変化があげられる。とくに食生活面においては、女性の社会進出による家事の省力化にともなう調理時間の短縮、外食・中食産業の発展による「食の外部化」、「食の洋風化」の進展による若年層の和食離れなどが関係していると思われる。こうした状況は、伝統的な和食食材と位置づけられるこんにゃく製品においても例外ではない。こんにゃく製品は、煮物や鍋物等の食材として消費されていたが、「食の洋風化」、「食の外部依存度の上昇」による影響から、わが国のこんにゃく製品の消費は、1970年代以降は継続して停滞傾向を示している。また昨年(2001)は、BSE(牛海綿状脳症)の影響から、すき焼きの消費量が減少したため、糸こんにゃくの消費動向も同様な動向を示したといわれている。このようにこんにゃく産業を取り巻く環境は厳しいものになりつつあるが、こんにゃく製品に対する消費者の意識と行動に関しては、既存研究もあまり存在しておらず不明瞭な点が多い。そこで本報告は、1.最近のわが国におけるこんにゃく製品の消費動向、2.こんにゃくにたいする消費者意識の特徴、の2点を解明すること、を目的におこなった。
著者
石塚 哉史
出版者
弘前大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、日本の農産物輸出戦略の現状と課題を明らかにするために、①農産物輸出支援政策及び関連事業の展開を整理、②事業主体及び対象品目の差異に留意し、輸出戦略を検討、③輸出相手国・地域の消費者意識と購買行動を検討、に焦点をあてて日本国内の輸出産地及び中国及び台湾の輸出相手国・地域の大消費地での実態調査を中心に分析を行った。分析の結果、①輸出相手国・地域の消費者が限定されている点、②農産物輸出に取り組む産地・食品企業は品目・製品差別化を徹底していた点、③食品企業は、自社製品に応じた販路を形成するとともに、製品のプロモーション活動の徹底が市場確保に重要なポイントであることが明らかとなった。