著者
原田貴史 石田剛朗 楠田哲也 神武直彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.495-496, 2012-03-06

防災時の情報配信については、被害によっては通常の通信インフラが利用できなくなることがあるということがひとつの課題である。また、被災状況は同じ市町村においても必ずしも同一ではないため、それぞれの場所に応じた適切な情報配信をする必要がある。これらの課題を解決するために、我々は、GPS衛星および準天頂衛星を用いた測位技術と准天頂衛星による広域同報小容量データを用いたリアルタイム防災情報配信システムを設計している。本論文では、そのシステムの概要を述べるとともに、構築したシステムがいかに実社会で有効であるかを評価するために行った実験計画の立案方法とその成果について報告する。(282文字)
著者
土屋 剛史 八木 貴博 塚本 充雄 福島 慶久 島田 竜 岡本 耕一 藤井 正一 野澤 慶次郎 松田 圭二 石田 剛 斉藤 光次 橋口 陽二郎
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.374-378, 2016 (Released:2016-06-24)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

症例は50歳,女性.検診で上部消化管造影検査施行後7日目に,急激な腹痛が出現した.前医に緊急入院となったが,排便なく,貧血の進行も認めたため,当院へ転院となった.腹部CT検査で,S状結腸周囲に腹腔内遊離ガス像と,腸管外へのバリウムの漏出を認めた.また,骨盤底には強いアーチファクトを引く巨大なバリウム陰影を認めた.下部消化管穿孔疑いにて,同日緊急手術を施行した.術中所見では,S状結腸の腸間膜側へ穿孔を起こしており,同部では壊死性の変化を伴っていた.また,直腸内には鶏卵大の硬い異物を触知した.ハルトマン手術,腹腔ドレナージを施行した.直腸内異物を用手的に肛門から排出させると,バリウム塊であった.標本上は,34mm大の穿孔部を認めた以外,憩室や腫瘍性病変は指摘できなかった.バリウムによる上部消化管造影検査後の大腸穿孔はまれであるが,重篤な転帰をとる場合もあるため,若干の文献的考察を加えて報告する.
著者
酒井 由紀夫 飛永 崇晴 酒井 博史 伊藤 広記 石田 剛 田中 省吾
出版者
日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会
雑誌
産業動物臨床医学雑誌 (ISSN:1884684X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.Supple, pp.259-263, 2015-03-31 (Released:2015-12-02)
参考文献数
11
被引用文献数
1

4歳齢ホルスタイン種経産牛において食欲不振,頚静脈の怒張および胸垂の冷性浮腫が認められ,心音聴取が困難であったため,臨床的に創傷性心膜炎が疑われた.心臓超音波検査でも心外膜にフィブリン様構造物の付着を確認したため創傷性心膜炎と診断された後に斃死した.剖検の結果,心外膜の絨毛性増殖および心耳部の心外膜下層における白色結節が認められたが,クギなどの異物による創傷性病変は確認されなかった.牛白血病抗体が陽性で病理組織学的検索および免疫組織化学的染色結果より,本症例は心外膜における心膜中皮腫と地方病性牛白血病に起因すると思われるB細胞性リンパ腫が併発した稀な心臓腫瘍の1例と考えられた.
著者
石田 剛
出版者
一橋大学大学院法学研究科
雑誌
一橋法学 (ISSN:13470388)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.957-983, 2015-11

In diesem Beitrag wird davon behandelt, ab wann der Eigenbesitz vom Verkäufer im Prozess der Erfüllung eines Kaufvertrags in Fremdbesitz umgewandelt wird. Es handelt sich hier darum, ob ein Besitzvermittlungsverhältnis zwischen Verkäufer und Käufer nach dem Kaufvertragabschluss automatisch entsteht oder, es dazu irgendeinen zusätzlichen Willensakt von Vertragsparteien (insbesondere vom Verkäufer) benötigt. Dabei muss man auf die Voraussetzung für die Entstehung des Besitzmittlungsverhältnisses sowie die Bedeutung eines Besitzkonsituts Rücksicht nehmen. Der Beitrag will die Beurteilungskriterien von der Natur des Besitzes des Verkäufers klar machen und dabei auf das subjektive Ellement (Besitzvermittlungswille) vom Verkäufer und die Umstände in Einzellfällen Gewicht legen.
著者
佐藤 雅明 石田 剛朗 堀口 良太 清水 克正 春田 仁 和田 光示 植原 啓介 村井 純
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.253-264, 2008-01-15
参考文献数
11
被引用文献数
3

センタレスプローブ情報システムは,車車間通信と車両自体の移動によってプローブ情報の生成と伝達を行う.車両の存在する周辺の道路交通情報や,安全に関する情報等の即時性が求められる情報等に有効であると考えられている.本論文では,センタレスプローブ情報システムの有用性を活用する手法として,センタレスプローブ通信基盤を利用する渋滞に関する道路交通情報生成アルゴリズムの提案を行った.また,提案した道路交通情報生成アルゴリズムとセンタレスプローブ通信基盤を,実車両で動作する車載システムとして設計と実装を行い,テストコース内で5 台の車両を用いた実証実験を行った.この実験で,実装した車載システムによるプローブ情報の生成と統合が可能であることが分かった.さらに,実車環境においてセンタレスプローブ情報システムが有効に動作することが確認された.Decentralized Probe Vehicle System transmits information by the communication between vehicles, and movement of vehicles. Decentralized Probe Vehicle System is effective in the sensor data depending on a geography position, and the sensor data contributed safely which needs a real-time processing. In this paper, road traffic information generation algorithm was proposed. The design and implementation about algorithm and communication platform for Decentralized Probe Vehicle System was performed. Then, field test was conducted by five vehicles in the test course. As a result, it turned out that generation and integration of probe information are possible using implementation system. Further, it was checked that a system operates effectively in real vehicle environment.